せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年01月17日(水) |
富士見丘小学校演劇授業 |
朝8時からこどもたちはダンスの練習をしたそうだ。 ダンスの先生をしている宮崎さんの指導のもと、がんがん踊ったそう。 その後の授業は、はじまりからみんな顔が元気だった。 朝いちで見せてもらったダンスも、ずいぶんかっこよくなっていて、何より、みんなの笑顔がぐーんとよくなった。練習して、よくなった、そのうれしさ、楽しさがそのまま表情に表れているかんじ。 まずは一回通してみる。 この間につづいての二度目の通し稽古。 いいかんじなのだけれど、もっとよくなるはず。 今日は二度通そうかという話もあったのだけれど、後半は、小返しにあてる。 臨時の授業だったので、音楽の畑先生はいない。後半の二曲の歌はアカペラで歌った。そのせいで、かえって歌詞がよくわかったかもしれない。 明日は二回通すよと話して今日はおしまい。 明日はリハーサル。あさっては本番だ。
2007年01月16日(火) |
富士見丘小学校演劇授業 |
急遽、3,4時間目を使っての練習。 今日は、全体を小返し。細かく、芝居をつくっていく。 その後、23日に公演をしにいく近くの老人施設「浴風園」に行く。舞台に使う、黒幕を拝借するため。 今回の舞台は最後に星空が登場する。富士見小には大黒幕がないので、扉座さんから借りようかと思ったのだけれど、昨日、浴風園に下見に行ってくれた照明の伊藤さんから拝借できると連絡をもらった。 見事に大きな黒幕。大事におあずかりする。食堂で食事をして、その後、富士見小の体育館で照明の仕込を開始。 荷物を降ろしているときに、五年生が体育館の片づけをしてくれる。そのにぎやかなことにびっくり。毎年毎年、学年ごとにカラーが違うというのはほんとうだ。 その後、僕と前田先生、吉住先生、曽我部副校長先生は、大黒幕を吊って、星球のセット。いい星空ができた。 伊藤さんの照明の仕込みのお手伝いもして(機材を運んだりとか)18時過ぎに終了。職員室で先生方とお茶をいただいて、今日はおしまい。 伊藤さんに新宿まで車で送ってもらいながら、芝居の話あれこれ。
2007年01月15日(月) |
富士見丘小学校演劇授業 |
富士見丘小学校、今日は本山新之助さんによるダンスだ。 本番まであとわずかだけど、オープニングのダンスをふりつけていただく。 48秒のハッピーバースデイのダンスだ。 僕は、朝から電車が遅れに遅れて大遅刻。途中から参加する。 短いけど、ちょっとむずかしいかな?なダンス。でも、とってもかっこいい。 明日以降、こどもたちは自主練習を重ねていく予定。 午後、篠原さんと一緒にボイジャーに行き、データ入稿の確認とデザインのうちあわせ。 もうひとつ、肩の荷がおりた気分。足取りがシンプルに軽くなった気分。
2007年01月14日(日) |
DVDテキストづくり |
昨日に続いて、篠原さんと劇作家協会。 今日中に仕上げないといけない。 午後になってようやくめどが立つが、もうひといき。 夕方、小松川高校の演劇部の後輩、信太くんが出演する東京農大の劇研の公演、鴻上尚史作「トランス」見に行く。同じく、後輩の小林くんと一緒に。 素朴な、あたたかい「トランス」だった、みんなが抱えてる痛みが信じられる、そんなかんじ。信太くんからは、ゲイを演じるということについて相談のメールをもらっていた。特殊に演じようとしないほうがいいと思うよと伝えたのだけれど、今日見た参三役は無理のない、ちゃんとした人物として成立していた。 終演後、信太くんに挨拶、ブルーのシャドーのメイクに、も少しアイラインを強く入れたほうがいいよとアドバイス。 そのまま、また駒場の劇作家協会へ。テキストの修正点を仕上げておいてくれた篠原さんと最終の確認。できあがった。 明日は入稿だ。これでひとつ肩の荷がおりた。あとは富士見丘の本番にむかってがんばるだけだ(あ、がんばるのは子供たちで、ぼくらは支えるだけだけれども)。
2007年01月13日(土) |
DVDテキストづくり |
篠原さんと一緒に、劇作家協会にこもって、DVDのテキストづくり。 大きな変更点というか、構成を変えていく作業。 やや機械的に、そして、過剰なところをすっきりと整理していく。 夜、僕は、青山吉良さんの舞台「カルテット」を見に、麻布ディープラッツヘ。 ハイナー・ミュラー作の難解なテキストを立ち上げていく、力技。原作のラクロの「危険な関係」をごっこ遊びのようにもてあそぶ二人の男女。 青山さんのアンニュイなそして過激な女性像が迫力。 同じ舞台を見ていた水月アキラと帰ってくる。地下鉄の中で、芝居の話をあれこれと。
2007年01月12日(金) |
富士見丘小学校演劇授業 |
富士見丘小学校の授業、今日は一時間目から。 一昨日の授業をふまえて、早めに行って、授業の前に打ち合わせをしようと篠原さんと約束した。 まだ暗いうちに家を出る。ああ、発表会が近いんだなあと思う。思ってたより空いてる電車を乗り継いで8時過ぎに到着する。 1時間目は、一昨日の続き。健翔さんと篠原さんは犬たちの場面。僕は警備員と未来人の場面、里紗ちゃんには、鏡の場面と歩の母の場面をお願いする。 作りきれなかった部分を作るということでかなりあわただしく。警備員の場面は、代役でなく実際の面々で稽古ができて、かえってラッキーなかんじ。警備員1のシマダさんがみんなをひっぱってくれている。対する現代人の面々も、やりとりがていねいになってきた。みんなで空を見るところなどなど、ポイントになる場面をおさえていく。 未来人の場面は、むつき役のアシカリさんが一昨日お休みだったので全員で確認をしていく。阿部先生が、警備員の場面をつくっているときに、「特活室で声だしをしてきます」と言って、未来人チームを連れていってくれた。戻ってきたみんなは、「うん、なるほど」な声になっている印象。本当は、本舞台で演じるところを、とりあえず仮設のステージでやってもらっているのがもうしわけない。 2時間目は、この劇の後半というかラスト近くの「大切な思い出」の場面をつくっていく。現代に戻るために未来に置いてこなくてはいけない「大切な思い出」をどれにするかを話し合い、子どもたちはそれぞれの思い出を語り、再現していく。 一昨日の練習ではおおまかな動きがついただけだったので、今日は芝居を深めていく。宿題として「なんでこれが一番大切な思い出なの? どこが一番大切?」というのを考えてきてもらった。今日も、演じてもらう前に「これは何年前の思い出なの?」とか、「じゃあ、何歳?」とか、「別れるのはどんな気持ち?」「妹が生まれるのはどんな気持ち?」などといろいろ聞いて、答えてもらった。 クワバラさん演じる江口がまず語るたいせつな思い出。輪になって座っているみんなの中心のウレタンブロックに飛び乗って。足元がふかふかでなかなか落ち着かない。みんなに話すというのも難しい。でも、何度かやってどんどんいいかんじになってきた。 転校する前の学校の友達の別れを語る亜紀役のイイダくん。お別れの記念に山に登った思い出だ。フロアから、舞台上の山に現れた友達に「おーい、亜紀、早く来いよ!」と呼ばれて、舞台へ走っていく。見ていて、ちょっとほろっとしてしまう。思い出の中の友達に呼ばれてそれに応えるというのが、なんともいえず切ない。これは大人だからの感想か? 舞台上の山の頂きでのさもない男の子達のやりとりが、切ないものに変わってきた。亜紀が転校していく東京を指して、みんなでそちらを見ている場面も。 続いての思い出は、妹が生まれた日に見た流れ星について話す啓。演じるのハマダくん。病院の廊下でうたた寝をしてしまった彼とおばあちゃんと父親が窓から星をながめて話している。 さっきの東京を見る目もこの場面の星を見る目も、みんな見えないものを見る目だ。子供たちに、「きみたちがちゃんと見れば、お客さんには君たちが見ているものが見えるんだよ」と話した。 続いて、歩の思い出の場面。犬のチョコもからむ、大事な場面。友達や家族が登場して、歩の思い出が再現されていく。 里紗ちゃんにお願いした母親役の馬場さんが落ち着いたお母さんになってきた。よかった、よかった。 で、後半、3,4時間目で通してみることにした。大人は基本的に誰も助けないという前提。本番通りにみんなだけでやってみようと。 通し稽古の結果は、たいしたものだった。お休みの子がいたり、段取りがあいまいになってしまった部分がところどころあったものの、見事に芝居が立ち上がった。そして、上演時間は60分。びっくりした。この芝居が60分で終わるなんて。 あと本番まで一週間。できる、いい芝居ができる。ほっと安心して、そして幸せな気持ちになった。 夜、篠原さん、平田さんと新宿で待ち合わせをして、DVDのテキストのうちあわせ。学校からの校正のもどりについて確認と、これからのことについて。 はじめ、だいじょうぶなの?と心配になったものの、できるできるだいじょうぶ、ずっといいものになる!と前向きな気持ちに。 その後、篠原さんと二人で斎藤憐さんのお宅へうかがう。パソコンを拝借して(家のPCがだめになっていて、仕事ができないため)、富士見丘の話をし、芝居の話をいろいろうかがう。「おお、そうか」と思うこといっぱい。 憐さんにはじめてお会いしたのは、20年前の高校演劇の大会。卒業したあと、舞台裏で手伝いをしていた僕と芝居仲間が打上げの飲み屋さんで会ったのが最初だ。 今、こうしてお話していることが不思議で、そしてとてもありがたい。 すっかり遅くなって、それでも篠原さんともりもりおしゃべりしながら帰ってくる。
葛根湯を飲んだせいか、胃が痛くてしかたない。昨日から食欲がなく、何も食べられない。朝になって熱は37度ちょいまで下がる。 昼過ぎに近くのドラッグストアに胃薬を買いに行く。 薬を飲んで、ちょっと一息つく。また眠り続け、夜になって、母親が作ってくれたかぼちゃのおかゆを少し食べる。 一緒に寝てくれている猫に感謝。
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