せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年01月31日(水) |
ヘビーローテーション |
富士見丘小学校のホームページに「高速マシーンに乗って」の最後の歌「毎日が大切な思い出」がアップされていたので、早速聞いてみる。 歩ちゃんの最後のセリフがイントロに重なっていて、それだけでもう、なんだかじーんとしてしまう。 この頃、僕の頭の中は、「落花生チャチャ」と「毎日が大切な思い出」がヘビーローテーションでかかってる。脈絡はなし。どっちも名曲。
4月に客演する、危婦人のみなさんと打ち合わせ。渋谷にて。 スギタクミさん、ザンヨウコさん、キキコロモさんと、カフェで待ち合わせ。 企画書をいただき、何をすればいいかをうかがう。 3本のオムニバスの最後のレビューに登場する「ゲスト」とのこと。 大部屋女優浜子に対する僕の役(?)のキャラ設定をスギさんにお願いして、さあ、何を歌おうか考える。衣装は? 今年、初の女装なので、やや緊張気味なのだけれど、夏の「サロン」も僕はほぼ全編女装の予定。心と体の準備を前倒しの気分だ。 その後、平田さんと高井戸で待ち合わせをして、子どもたちの感想文をもらう。これも入力してみんなに届けないと。 「サロン」に向かったり、作文を入力したり。静かな夜。
一日、仕事。富士見丘小学校の発表が終わり、一年目のDVDづくりもひと段落して、7月の「サロン」だけが見えている気持ち。 まずはプロットをああでもないこうでもないと考えていく作業。 原作に沿うのはどこか、大きく飛躍するのがどこかというのはもう決めてしまったので、あとは構成。 ガクゲイカイでの贋作シリーズでさんざんやっている、なんちゃってミュージカル。今回は、そのなかでもとびきりのものをつくりあげたいと思う。 歌詞より曲より、まずは台本。 今月いっぱいかかって一稿を仕上げるのが目標だ。
母校小松川高校の演劇部の冬公演にうかがう。 視聴覚室でのこじんまりとした公演。作品は一年生の村上恵理さんが書いた「STORY」。 来週の地区の冬季発表会に向けてということで上演時間は25分。 とてもおもしろかった。いい話だ。最後、泣かされてしまう。 終演後、一緒になったOBたちと一緒に、ダメ出しと感想を伝える。 その後、僕は阿佐ヶ谷アルシェに移動。篠原さんに頼まれてのリーディングの出演。 劇団劇作家という劇作家のみなさんの集まりの試演としてのリーディング。こちらも一作品25分。 僕は、遅い入りで、篠原さんによるル・グィンの「ゲド戦記」を読ませてもらう。 役柄は、賢人オジオンとネマール。二人ともじいさんだ(笑)。 声を低めに出して始めたのだけれど、途中の歌(ミュージカルなので)からだんだん地声に近い高さに。二役目のネマールは、「絵に描いたような」大賢人をイメージして読んでいく。 ご一緒した俳優のみなさん、どうもありがとうございました。
昨日もらった手紙を一日読んで、昨日これなかった講師陣のために入力をする。 あらためてうれしいのは、僕達講師の言葉を、子どもたちが覚えていてくれることだ。 僕や篠原さんが言った言葉が、そのまま書いてあってびっくりする。 言葉で思い出してくれるのはうれしいなと思う。 一日かけて終了、次は作文の入力もさせてもらう。
富士見丘小学校、今年度最後の授業。というか、当初の授業の予定とは別に、ふりかえりの時間をとっていただいた。 1時間目から校長室で、篠原さんと二人、子どもたちが書いた作文を読む。学校での発表が終わった時点で書かれた演劇授業についての作文。ああ、こんなことがあったんだという本番や練習中のできごとや子どもたちの思い、それに浴風園での発表に向けての心構えが見えてとてもおもしろい。 2時間目は、特活室での振り返りの時間。里沙ちゃん、にいやん、健翔さんと一緒に。 「感想を聞かせて」では、僕たちにだけうれしいリサーチになってしまうので、そうではなくて、子どもたちに「光速マシーンに乗って」の発表についての感想、聞いた話などを共有するための時間にしたいと話す。下級生や、家族はどんなことを言っていたか、また、演じていてどんなことを思ったかなど、大きな輪になって座り、みんなで言い合う時間。 それからもう一つ、今の五年生が、来年演劇授業を受けるにあたって、伝えておきたいことを教えてほしいと話す。 このことが、もう一度、一年間の演劇授業を振り返るきっかけになるんじゃないかと思ったからだ。 ほぼ全員から、いろいろな意見や感想が出た一時間の授業。とてもおもしろかった。 こういった時間は、実は、今年度、はじめてもったものだ。各授業のあとの振り返りの時間も今年度はなるたけとるようにしてきた。ただやるだけでなく、それがどう届いているかの確認と、共有はとても大事なことだと気がついた。 最後に、子どもたちから「お礼の手紙」をもらう。感想の作文とは別に、僕達講師陣へあてた手紙だ。 挨拶をして、これでほんとに終わりなんだなあとせつない気持ちになった。 校長室で、もらった手紙を読む。作文同様、どれもとてもあたたかな気持ちにさせてくれるものばかりだ。 子どもたちが書いたものからうかがえるのは、彼らが、演劇を通じてどう変わったかということではなく、彼らが自分達がつくりあげた舞台に誇りをもっているということだ。力を合わせて、一生懸命やった、そのことにとても満足しているかんじ。いい思い出になったんだということがとてもよくわかる。そのことがとてもうれしい。年間を通しての授業のめあてというか、行き先が見えたようなきもち。
2007年01月25日(木) |
ピンズ・ログ「原形質・印象」 |
森川くんが出演している舞台を見に、OFF・OFFシアターへ。 昨演出の平林亜希子さんの12年前の作品。これまで見てきたピンズ・ログの2作品とはずいぶん印象がちがう。 寓話というか、おとぎ話というか、登場するキャラクターは何人もいるのだけれど、作者であるピンさんの思いが言葉を通してずっと響いてくる、そんな気がした。 人間たちがしっかりその場にいて、言葉にならないものをいっぱい抱えて、どうしようもなくぶつかるこれまでの2作と、12年前のこの作品との違いの大きさがとてもおもしろく思えた。 終演後、森川くんにご挨拶。久しぶりな本田さんにも。キキコロモちゃんともばったり。「落花生チャチャ」の話をいろいろ聞かせてもらう。 ネットカフェに寄ろうと下北の町を歩いていたら、下北FMの公開放送に出くわした。ゲストは、中村中。しばらくして登場した彼女は、とっても美しい人だった。ライブはなさそうだったので、トークを少し聞いて、「友達の詩」が流れ出したところで失礼する。 夜は、篠原さんとDVDテキストの校正と明日の授業の打ち合わせ。
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