せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年03月12日(月) 「サロン」オーディション1日目

 昼から「サロン」のオーディション、一日目。
 会場に向かうのに、久しぶりに乗った東武東上線。いつも乗ってる東武伊勢崎線と同じ電車でびっくり。準急と各駅の乗り継ぎに失敗して、待ち合わせに遅刻してしまう。
 午後から夜までかかって、何人もの方と会って、お話をうかがう。
 課題を渡して、歌って、踊って、台詞を言ってもらうというのとはちょっと違う、どんな人なのかを話してもらう、そんな出会い方。
 多くの方に来ていただけたことに感謝。まずは一日目終了。


2007年03月11日(日) 「俺たちがTVだ」最終日

 火曜日に出演した、「俺たちがTVだ」の千秋楽にうかがう。しいたけをさんと会場で待ち合わせ。
 この間は、幕の後ろで声だけだったので、会場の雰囲気がどんなふうなのか、9月の演劇公演がどんなノリになるんだろうかというのをかんじてみたかった。
 70年代のヒット曲についてのトーク、それからすてきな方々のパフォーマンス。青空はだかさん、小象さん、DJキーポンさん、沢田王子さん。ノリノリの客席と一緒に最高に盛り上がる。
 この手のイベント、たとえば懐メロとかちょっとキッチュなものが大好き!というセンスは、僕にはゲイ関係のイベントですっかり近しく思えるのだけれど、ゲイがらみじゃない人たちがこんなふうに楽しんでるという、そのことがとてもうれしい。だって、おもしろいんだもの、みんな大好きなのはあたりまえだわとも思う。
 二丁目では、今夜、尾辻かな子さんの立候補前のキックオフイベントが開催されていた。後からネットでみたら、大盛況とのこと。なんてすてきなんだろう。
 尾辻さんのほかにも、今回は、何人ものカミングアウトしたLGBTが政治の現場に向かおうとしている。石坂わたるさん、上川あやさん(現職の世田谷区議)。
 声を上げることがどれだけ大事なことか。ごく一部の人たちが盛り上がるんじゃなくて、ほんとにたくさんの人が、当たり前のように、自分たちの意見を代表してくれる人たちをもとめてる。
 ヘテロセクシュアルの政治とは、ちょっと違う、「声の切実さ」がそこにはあると思う。
 僕もできるかぎりのことをして、応援したいと思う。


2007年03月09日(金) 「殺人者」

 松本紀保さん出演の「殺人者」@グローブ座を見に行く。
 ジャニーズの三宅健主演。作・演出はシャンプーハットの赤堀雅秋さん。TVで「雨が来る」は見たのだけれど(「演技者。」)、舞台は初めて。
 千葉の住宅街の二軒の家の玄関先(軒先?裏庭?)が舞台。せまい密集した街中の話が、広いグローブ座の客席に向かって演じられる。
 大きな劇場用に声を張るんじゃなくて、この空間が信じられる声でやりとりするのは、とてもむずかしいんだなと思った。
 お話は、謎がいっぱいで、解明することははじめからやめようと思っていたので、俳優さんたち一人一人の舞台でのいかたの違いが、僕には一番のみどころだった。
 一つしか手を持ってない人、技術とかんじさせずにひきずりこんでしまう人、さまざまな場面で次々違った存在になっていく人。おもしろい。
 松本さんと赤堀さんの息がとても似ているように思えた。自然に、この空間の広がり、もとい閉塞感までを、存在自体でかんじさせてくれる。
 終演後、楽屋にうかがって、松本さんにごあいさつ。お疲れ様でした。
 すれ違った三宅くんはほんとに華奢なからだつきで、舞台での大きさが嘘のよう。さすがだなあと思って帰ってくる。


2007年03月08日(木) ドネルケバブ@北千住

 途中下車して、北千住の街を歩く。
 にぎやかな西口をまっすぐ歩いて、ツタヤを過ぎて、日光街道までの商店街散策。
 入ったことのない、洋服の青山の上のダイソーをのぞき、猫用のブラシを購入。
 その先の角にドネルケバブの店があった。チキンを購入。すごいボリュームだ。肉よりも野菜、キャベツやらピクルスやらの方が圧倒的に多い。ヘルシーか?
 その後、駅まで戻る道をまた適当に曲がったところ、初めて見る「十円饅頭」の店を発見。北千住は、東口にもこの手の饅頭屋がある。一駅に二つって大丈夫なんだろうか? 自宅用に20個、妹のところ用に30個を買って帰る。


2007年03月07日(水) 卒業を祝う会

 二週間ぶりの富士見丘小学校。今日は、保護者のみなさん主催の「卒業を祝う会」。
 来賓(?)として、篠原さんと二人、先生方と一緒にエスコートされて体育館へ。
 六年生は、二週間会ってないだけなのに、ずいぶん大人の顔になった。女子は、なんだか大人のおしゃれだし、男子はみんな顔が少し縦に長くなったよう。
 六年生からの出し物で、「光速マシーンに乗って」の劇中歌を歌ってもらう。その後、保護者のみなさんの出し物、それから、先生方からも。
 最後に、六年生がみんなでつくったアーチをくぐって退場させてもらう。二人が両手をあげてつくった、せまいアーチ。くぐりながら、みんなの顔を間近で見る。中腰で歩くのがつらいのでやや早足になったのがもったいない。「ありがとね!」と何度も何度も言いながらくぐり終えた。
 おみやげにいいにおいのするスイートピーの花束と手書きのカード、手作りのコースターをいただいた。
 その後、校長室で、先生方と来年度の打ち合わせ。演劇授業のスケジュールを、学校行事とのかねあいでどの日にするかのめどをつけていく。
 こういう話し合いはもう何度目だろう。話すたびに、先生方との距離が近くなっていることに気がつかされる。
 僕たちの意識が、演劇を小学校の授業の現場に「届ける」ことから、「一緒に作る」ことにだんだん変わってきたからだと思う。
 当たり前のことなはずなのに、なかなかできなかった。それがようやく当たり前にできるようになった今、なんてしあわせな現場なんだろうと思う。
 帰り、富士見丘小学校のことが記事になっている「シアターガイド」を買って帰る。
 文化庁の鈴木仁也さんのお話や、宮校長先生のお話、どれもうれしくひびいてくる。
 残念だったのは、何枚か載っている写真のキャプションの間違い。タイトルは「光速マシーンに乗って」だ。「高速」じゃなくて。
 子供達はこの本を買うだろうか? あ、自分が写ってると思って。それがまた演劇への新しい道しるべになるかもしれない。とりあえず買ったこの一冊は、永久保存版だ。


2007年03月06日(火) 「俺たちがTVだ」夏木マリデー

 メークがあるので早めに入ろうと思ったのが、買い物に手間取り、結局、ぎりぎりになる。
 ひさしぶりの池袋小劇場。
 挨拶をして荷物を置いて、買い残した小道具(バナナ!ピストルのかわりに使う)を買いに、池袋の街へ。
 こんなことなら、駅前のデパートで買ってくればよかった。カートを引いているのが面倒だったので、近くの果物屋でも・・・と思ったのが、甘かった。
 立教大の方へ向かうも、その手の店は見つからず、コンビニにあるんじゃ?という願いもむなしく、寒い夕方に、汗をかきながら、早足で歩きまわる。
 結局、大通りに面したミニストップでようやく発見。よかった・・・。
 開場がはじまるなか、あたふたとメークをすすめ、開演までに終わるがどうか微妙になってきたので、舞台裏のスペース(楽屋)で続行することに。
 幕裏でのスタンバイは、僕と、ボクデスの小浜さん。
 オジーさんとホックニーさん、それに今日のスペシャルゲスト、KONTA さんによる夏木マリに始まり、70年代セクシー歌謡についてのトークを、裏側からじっくり聞かせてもらう。
 丸一週間のイベントの二日目の今日、客席はたいへんな盛り上がり。
 9月の演劇公演でご一緒する、伊藤靖朗さんと、斎藤静香さんの司会で、次から次へと豪華なパフォーマンスが登場する。
 僕の「ピストル」は、まあなんとかなったかな?といったかんじ。
 ひさしぶりのリップシンクは、身体がなんだか違ったものになったよう、不思議なリフレッシュ感がある。
 終演後、打ち上げにおじゃまする。初めましてのみなさんと楽しくおしゃべり。
 小浜さん、島さんとお先に失礼してかえってくる。
 ひさしぶりに「自分でやった」気分。悪くない。


2007年03月05日(月) CDを探して

 明日のイベントで使うCDをツタヤで探しているのだけれど、見つからない。夏木マリの全曲集ともう一枚。
 よく行く北千住店は、この一ヶ月近くずっと「日曜日」と返却予定のゴムがかかったまんまだ。そんな夏木マリファンがいるのか北千住? そのうちにこちらの方がより必要な「パロール」というアルバムまで貸し出し中になってしまった。
 あちこちのツタヤを点々と渡り歩くが(電車に乗って)見つからない。結局「わざわざ行くのはしゃくだよね」と思っていた新宿店まで行くことになる。
 明日のイベントでは、夏木マリがカバーしている「いいじゃないの幸せならば」を使おうと思っていたのだけれど、イベントの進行表を送ってもらったところ、それなりに小芝居をした方がいいかもと思い、予定変更。「ピストル」というエセ・シャンソンにした。衣装を確認して、夜中に少し練習してみる。一人でのリップシンクは、ずいぶん久しぶりだ。どうなることやら。


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