せきねしんいちの観劇&稽古日記
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通し稽古。衣装あり。カートをひいて出かける。 レビューシーン、芝居部分を通して、その後、ザンさんと二人で段取りの確認。 芝居部分は稽古場に座って、今日もまた楽しく拝見する。 帰りは小雨が降ってきた。春雨にはちょっと冷たいか。 なんだかいい芝居を見た後のような、うれしい気分の稽古帰り。
夜、両国の倉庫へ行く。危婦人で入り用なあれやこれやをピックアップするため。 衣装を引っ張り出してみるが、どれもみんな「ドラァグクィーン」御用達ものばかりなので、今回はうちの押し入れにある温和しめのものでいくことにする。 帰り、森川くんのお宅に寄って、久しぶりにおしゃべり。 近況をうかがい、僕もこれからのことなどをいろいろ話す。 ずっと一緒に芝居をしていくだろうと思っていた彼に、彼なしのこれからのことを話すのは、なんだか「別れた妻が元夫に再婚の報告に来た」みたいだねと笑いあった。 きっと会えるだろうと思って持って行った和製マッコリを飲みながら、今日もおしゃべりたくさんな夜。
夕方から、アルピーナさん、ウダくん、ミウラさんと四谷の土手で夜桜を見る。 先週末に予定していたお花見が延期になり、フェイドアウトしそうだったのを、ゆうべばたばたと「今日やろう」と決めて、連絡をまわした。 桜は、少し葉桜気味だけれどまだまだ満開。会社帰りのみなさんがあちこちで盛り上がってる。 だんだん寒くなってきたので、ファミレスに移動しておしゃべりの続き。 桜より、お酒より、おしゃべりを楽しんだような、いい夜。
歌稽古ということで伺ったのだけれど、レビューシーンの稽古も一緒に。 一昨日につづいての稽古合流。この間は挨拶しかできなかったはじめましてのみなさんと、少しずつおしゃべり。 ザンさんととなりの部屋で歌稽古。その後、レビューの通し。この間にくらべてずいぶんさくさく流れるようになった印象。 ザンさんのドレスがものすごいことになっている。衣装というか、装置というか・・・。こんなものをつくってしまう意志の力に感動。 僕はやらなきゃいけないことの確認をしながらの通し稽古×2。キキコロモちゃんのとなりで盗み見をしながらの振りうつしも。
「大部屋女優浜子〜宴の華〜」の稽古場にうかがう。はじめましてだ。 初めての通し稽古を拝見する。 3つのオムニバスとレビューという構成。それぞれおもしろく、飛び道具満載で、大笑いし、ほろっとする。どんな舞台ができあがるか、楽しみだ。 帰り、彼岸桜の枝を買って帰る。お花見にまだ行けていない今年。 玄関先にチューリップと一緒に活ける。
劇作家協会の世田谷パブリックシアターでの戯曲セミナー。僕は、同じ教育部にいるのだけれど、こちらにはほぼノータッチだ。 友人のスワさんが今年の受講生で、作品の講評を依頼されたので、会って話をすることにした。 講評の文章を書き始めたものの質問したいことがいっぱいで、これは聞きながら話した方がいいだろうと思ったので。 お茶をしながら、テキストを前に話しこむ。 僕なりの戯曲作法を、これは僕の好みだけどとか、これは常識的にこうだねとか言いながら。 話しながら見えてくるのは、僕が戯曲を書く上で大事にしていることの数々だ。普段は言葉にしないいろいろを、今日は言葉にしてみる。 もっともっといい台本を書き上げていってほしいと思う。 「見えることとそれができることは別物」という歌詞が中島みゆきにある。 別物じゃなく、ちゃんとできる人でいたいと思う。 出した言葉は、まっすぐ僕に返ってくるようだった。朝よりは少し背筋がのびたような気持ち。
2007年03月29日(木) |
「劇場が学校で考えること」 |
世田谷パブリックシアターでのレクチャーにうかがう。 パブリックシアターがここ数年行ってきた、学校へのアウトリーチの報告と、福岡市文化芸術振興財団のとりくみの報告。 情報としては知っていた「かなりゴキゲンなワークショップ巡回団」「@スクール公演『どっとこむ商会』」のことが、とてもよくわかった。 教育の現場へ演劇人が入っていく上での大変さやおもしろさが、先月のワークショップでご一緒した柏木陽さん、すずきこーたさん、富永圭一さんからダイレクトに伝わってくる。 パブリックシアターの学芸部の川島さんの話もとても興味深かった。 第二部は、パブリックシアターが協力している福岡市文化芸術振興財団の実例の報告。こちらでは、地元の演劇人をワークショップのファシリテーターとして育てることをとても大事な目的にしている。 ただやっていくだけでなく、同時に人を育てるというのは、とても重要だけど、とても大変なことでもある。だからこそ、意識して取り組んでいかないといけないんだと思った。 世田谷パブリックシアター発行の「ワークショップのためのゲームガイド『SPT educational 01』」買って帰る。 ワークショップでのゲームがかわいいイラストでわかりやすく紹介されている。巻末の現場からの声(教師やワークショップリーダー)もとてもおもしろく読んだ。 興味深かったのは、福岡市文化芸術振興財団の事業報告書。どのようにワークショップが行われたか、具体的にしっかり書いてある。おお、そういうことかと、納得することが多い。これはいい資料だと思ったので、お願いして、一部余計にいただいてきた。
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