| 2001年12月22日(土) |
ノ‐ルカップへの道3 |
テストもやっと終わりこの冬はアメリカ一周!! なので書き溜め。 3日間。 サウスウエストで行くアメリカ一周。フォーチューンNO1企業さ。 全部で580ドル位日本へ帰るより安いでしょ。 だから行って来る。 旅企画第二段。 まーこの休みはGMATや本でも読みまくろうと思っていたけど、そんな事はこれからもする事だし、こんセメの休みには経営学書、戦術論、経営者の自伝を読みまくり気がついたらコンセメ終わっていた。 ヤバイ、俺は勉強だけをしに来たんじゃない。 最後の冬休みくらい行ってみましょうアメリカを知る旅へ。 明日に続く。 旅行いいわけ。
6月30日。
船も3日も乗ると退屈になってきた。 4人でいる事が幸いだ。 一人だったらバッファローの休日より退屈だ。 昨日はトランプと竜介君が持っていたカラオケの本で盛り上がった。 お決まりの「大貧民」。 大貧民になると、一曲熱唱しなければならない。 大貧民が歌っている間は、他の3人は他人のふり。 結構鬼な罰ゲームだ。 取り合えず、俺は相手方が負けたら「プッチモニ」を歌わせた。 熱唱。 仕返しに「広末涼子」を熱唱させられた。 解らないところは自作。 まー聞いていたのは隣の席の叔母ちゃんだけだったけどね。 ゲームが終わった後にチョコレートをもらった。 でも、そんな事をしないと退屈で死んでしまうくらいだ。 4人で助かったよ。 良かった、良かった。
でも、この船の上、太陽が沈まない。 1日中24時間太陽が出つづけている。 もう北極圏だからか。 それにしても海が綺麗だ。 綺麗な海と言うと多くの人はエメラルドグリーンとかブルーとかを思い浮かべるのだろうけど、北極圏の海は「銀」なんだよね。 それが怖いくらいに綺麗なんだ。 生命が全く感じられない空間っていうかなんというか、綺麗なんだよね。 綺麗だな。 本当に。
| 2001年12月17日(月) |
ノ‐ルカップへの道2 |
テストで忙しい。 ので今回は手抜き。 6月30日。 今ノ‐ルカップへ向かう船の中だ。 一昨日会った隆太郎君と竜介君にユキさんと ノ‐ルカップへ行く事になった。 ユキさんはイギリスでの語学学校の帰り、竜介君は大した旅人で彼はアフリカ大陸を縦断し、今回はユーラシア大陸を一周するらしい。 うーん、俺もロンドンから日本までこの大陸を横断いようとは考えたが一周とは思いもよらなかった。 世界て広いな。 凄い奴がイッパイいる。 「俺より凄い奴に会いに行く。」どっかのゲームの宣伝じゃないけど面白いや。 でも、一人旅をして良かった。 もし2人や3人とかで旅をしてしまうと、その2人だけの世界という狭いチッチャな旅になっていたけど、一人で旅をする事によって色んな人と知り合えて、色んな話が出きる。 本当に金を払っても聞きたい話ばかりだ。「誰が誰を好き。」とか「誰が誰と別れそう。」とかいう話を聞くなら時間の無駄だ。 日本にいてもどうだっていい話を海外まで来てやってられない。
今俺にとって、一番重要で価値があると思うのは金でもなく、勉強でもなく「時間」だ。 これをいかに有効に使うかだ。 この世の中に共通するルールがあるとしたら「1日は24時間しかない。」という事と、「物事には必ず期限がある。」といった事だろう。 要するに物事には終わりは必ず来る。 その現実から逃げようが逃げまいがそれは必ず来る。 この旅も終わる。 留学も終わる。 でも、楽しい事っていうのは終があるから楽しいと思うんだよね。 だから、この旅が終わるときに、「あーあの時やっておけば良かったな。」と後悔するんじゃなくて「あの時やっておいて良かったな。」と思える旅にしたいね。 旅だけじゃなく、留学も。 だから、ふっ飛ばして行きますか。 これからも。
| 2001年12月10日(月) |
ノ‐ルカップへの道1 |
6月28日 長い、ノリでここまで来たのはいいけどここ3日間、電車に乗りっぱなしだ。 昼夜問わずに電車に乗っている。 8時間プラス夜行列車。。。。。疲れる。 それにしても寒くなってきた。 これから北極圏に行くのにサンダルにジャージとフリースというのは些か心許無いな。 長袖もういちまいくらいバックに入っているといいけどな。
もう少しで北極圏だけにここBODOは風が強く寒い。七月が目の前に迫っているというのにその雰囲気を感じさせない。 まーこの格好が悪いのかもね。 でも,長距離移動となると格好なんてどうでもよくなってくるモンなのよ。 駅に着いて取り合えずYHを探す。って駅を出てみると本当に何も無い事に気付く。こんなとこまで来る観光客は少ないってとこか。 だからすぐ見つかったよYHがね。
手続きを済ませいつもの通りに部屋に入る。 今回は5人部屋。俺のほかにアジア人が一人寝ている。 しかもこのアジア人、洗濯したのか洗濯物が干してある。 その臭いが充満している部屋をしばらく後にし、カウンターの定員としばらく、BODOについて聞いてみた。 ここは渦潮が有名らしい。 BODOから3時間・…。 遠い。
しばらくすると、部屋で寝ていたアジア人がやって来た。 なんと日本人だ。 しかも彼はかなりのやり手。 日本から飛行機を使わずにここまで来たらしい。 隆太郎君というその旅人の話は本当に面白い。 彼もただものではないが、彼が道中であった人々の想像ダニできない話に盛り上がる。 彼自身も日本から船で中国まで行き、そこからモンゴルまで上り、そこからシベリア鉄道でストックホルムまで来たらしい。 しかし、彼がモンゴルで会った旅人は想像を超えていた。
彼曰く、その旅人は今現在、モンゴルで100ドルの馬を買い草原をうろうろしているらしい。スゲ‐。 確かにアジア方面から来た旅人が道中出会った「超人」の話を聞くがこれは強烈だ。 ある旅人からはトルコでビニール袋二つ背負って、インドから歩いて来たという伝説人や、キックボードで、イスタンブールからギリシャまで行こうという旅人の話を聞いた。 日本で聞いたら「嘘だろ。」と思う話だが、この旅をしていると。「あ、ありえる。」と思ってしまう。 それだけ、長旅をする人というのは面白い。 イーや面白い。 多分本当だろう。
是非会ってみたいものだ。人間は自分の能力の範囲を越えている物や人は理解できないが、是非会ってみたい。 またそんな人に会っていろいろ話しを聞いてみたい。でも、そんな人に「こいつに言っても解ねーな。」なんて思われ無いように、偏見を捨てて行こう。
| 2001年12月02日(日) |
今更だけどテロについて。 |
日本へ帰ろうかな〜、どうしようかな。 チケット600ドルくらいらしい。安い。 でも車買ったしな、どうしよう。 でも飛行機が大丈夫かな、テロ・…。 今更テロについて考えるのもなんだけどさ、なんかおかしいんだよな、ビン・ラディン本当にアフガンにいるのかな、うーん謎だ。 それとワールドトレードセンターを狙ったって事になっているけど本当かな・…。
俺がアメリカを攻めるならどこを狙うか?ずばり、ウォール街、シカゴの先物取引所かな。アメリカの「弁慶の泣き所」さ。アメリカ国民の株式の保有率は70%くらい、日本のそれは大体20%くらいなので日本の情況とは違う。しかも国家や企業も余剰資金をデリバティブで回しているから、ウォール街がやられると世界市場が混乱するけど一番痛手を食うのが金融大国、このアメリカさ。LTCMの破綻やブラックマンデェーの騒ぎではないだろうね。
今の金融市場はデリバティブを使えば、株式が下がってのもオプションを使えば莫大に稼げる事ができる。市場が下がるか、上がるかだけ予想できれば、手元の資金がウン百倍にもウン千倍にもなる。外れれば0になるけどね。それが金融派生商品(デリバティブ)。 だから、前もってテロがあると解れば、明日にでも俺でも億万長者。アメリカガ開発して、また自分の首を締めるって訳ですか。
テロリストが株式市場でオプションを売っていれば、このテロで奴等は多大な資金を得た事になる。だって前もってテロが起こる事を予想できているんだから。 それに、デリバティブの特性から、金融取引はバランスシートには出ない事を考えると最終決済までにこの情況を何とかしないとやばいね。 うーん、このテロは長引きそうだ。 終わらなそうだ。 怖い、怖い。 彼らが狙っているのは「株式市場の混乱」ってところだと私は思う。
それに、ビンラデリンは本当にアフガンにいるのだろうか? 何気にアメリカにいる気がする。
それは、また今度書きます。
「なんのために働くか?」 これは、GEの元会長のジャック・ウェルチ(世界最強の経営者と言われている)が語った言葉だ。 ステータスを得るため、家族を養うため、趣味を仕事にしました、そして金のため。 うーん、俺は金のために働こうとは思わないし、別にコンサルになる事にステータスを求めたりはしないね。 社長やとある友人には 「プロになるんだから金には拘りましょう。」 と言われるけどさ、でもプロになるからこそ、それ以外のところに拘りたいのさ。
俺の場合なんで働くかと考えると、「自分でいたいという事」と「同じように自分の観点がある感性の強い人と一緒に仕事をしたい。」と言ったところだ。 それがシステムだったり組織改革だっり、まー色々さ。
基本的に俺は「人それぞれ違って当たり前。」という観点であり、多くの人の「皆同じ。」という考えとは根本が違う。「皆同じ」と思っている人にとって俺は謎だろうが、俺から見てもなんで皆同じなのか謎なのさ。例えば、誰と誰が付き合ったとかは俺は本人達の事だと思っているので、それで盛り上がるのは謎だ。本当に解らないんだよね。要するに「合わない。」別にそれでいいと思っている。多様性という奴です。
多くの人達の正解は「皆と同じ事をやっている事」、俺の正解は「世の中に答えなんてありません、だから思考錯誤してベストの方法を考えましょう。」 これなんだよね。これをやりたいから、色んな観点の人と組みたいのさ。まさにこれの為に働こうかなと思った次第です。
でも、このジャック・ウェルチが言った言葉は何気に人生の転機で重要な気がするよ。 確かに俺の業界、金はいいなりに残業時間が半端ではない。 ライバル会社のPWで月残業170時間くらいあるらしい。 まー金目的にするんだったら、それを使う時間を考慮しなければいけないので金目的では採算が合わないだろう。 ま、そんなこんなで、俺がどの様にして就職活動に望んだかの一例です。 これを読んで「あ、自分とは違うな、私ならこうやって生きたい。」と思って自分の事を考えていただければ幸いです。
就職に関して色々聞かれる。 俺の自己PRは教えないけど俺がどう考えて就職に望んだかを書いておきましょう。
憶えて欲しい事。 経営学の基礎中の基礎と現在の常識。
1企業が永続に発展するためには新入社員を継続的に採用し企業の若返りを図らなければならない。 2今の日本の状況。
これを憶えておけば良い。 多くの人は、「今不景気で企業が採用数を減らしている、だから就職できない。」で止まる。確かに事実だね。でも基礎を知っていれば、不景気だからこそ新入社員の採用をしなければいけないという可能性に辿りりつく。松下やソニーがリストラしまくっている世の中でもちゃんとソニーさんは新入社員を入れるのはそのためだ。で、なんで採用人数を減らしたのかを考えるなら 「企業の求める人材の層が変ったから。」だから採用人数を減らしているはずだ。 この傾向は今後も続くだろう。 今の日本の企業のテーマとしては、GPモルガンなどの投資銀行にダマされていた時代を反省しつつ、コアコンピタンス(自社の強み)をもう一度確かめそれ以外はアウトソーシングサプライチェーン(外注)で回しましょうという考え方が主流になってきているはずだ。
因みに、定性分析的に言えば今までは、コストリーダーシップ戦略から差別化戦略に変ってきているって事さ。それに伴い求める人材層が変った。 だから今までと同じようにしていては駄目なんだよね。 こっちもそれ相当に攻めないとさ。 一応戦略家になろうという人間が自分の人生の戦略も立てられなかったらマズイだろ? 戦略の1歩は情報収集さ。 で、今ジェネラルの日本を想像してみる。 うまく行ってないでしょ。っていうか虫の息。俺はもう99年の時点で諦めまているので、あえて日本について考えなかったが、要するに人材不足。アメリカでは99年に民間企業出身のルービンさんが財務長官をやっているのに、なんでご老体が財務長官に戻るかが疑問だった。 まーどうせ面子とかの問題だろうけどさ。 金融工学の天才 対 教科書。 勝てるわけ無いんだよね。 しかも予想通り、教科書通りに行かない世界に教科書どおりの政策。 よって半年後、宮沢財務長官が言った言葉「日本はもう手がありません。」その瞬間に俺は日本を見限ったからね。 駄目だこりゃ。 俺はもう自分の力で生きていく。そっちの方が確実だ。
そんなこんな日本で問題点を考えるなら何か? 学校の教授とかは「学生が勉強しなくなったから。」と言うけどね、そうは思わないね。学校の教師達が勉強する人達が偉いと、学生に教えこんでいる事の方が問題があると思う。 だから同じような人しか出来ないのさ。 つまり、信号は何色だ。と聞くと「赤、青、黄色」と言える人しか作って来なかった事に問題がある。 そして、「赤、緑、オレンジ」と言える人を、変だと言ってよってたかって潰すのが日本という国だ。 そんな国で国債を返済するには税率はもう上げれないので、新しい産業を造ってそこから税収を上げましょうなんていうのは夢のまた夢だね。 できる人を潰してきたんだからね。 自業自得だね。 ほっとくしかないね。
マクロレベルでもマイクロレベルでも求められるのは違う観点だ。 つまりアイディアだ。だから、みんな一緒とか言っているうちは時代遅れだね。 多分苦労する。人間の能力なんて皆同じなんていう事は絶対ないと思う。 人それぞれ持って生まれた特徴というのがあるはずだ。 それを早いうちに見極めてそれを伸ばすように時間を使えば良いのではないのでしょうか。 それがアドバイスです。
松山大河と仕事がしたくて。 まさにコンサルになろうと思ったきっかけだ。 松山大河とは元アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)の鬼才だ。 今の俺の歳には彼はサイバーエイジェントをIPOさせ、自分のアイディアを数億で売り、その他も多くの企業家を輩出した人だ。渋谷を起業家の町に仕上げた事を目標にしているわけではなく。 多くの才能を持つ人々に囲まれている事に憧れる。 ぜひ何時か一緒に仕事をしたいものだ。同じフィールドにこれた事だし。 実をいうと元はベンチャー・キャピタリスト志望だった。 現在のキャピタリストは新しいテクノロジーを持った企業をいち早く見つけ、ポートホリオを組むという基本的に投資家サイドからの観点でキャピタリングをしなくてはならない。 でも、俺は基本的にはテクノロジーを追うだけの投資というのは反対で、それよりももっとDemand side の観点でスタートアップにかかわっていたいと思うのである。 確かにりナックス凄いよ。XML凄いよ。SIEBEl、ARIBA凄いよ。このドックイヤーの世界では1年前のテクノロジーなんかあたり前になっていかにそれを早く見つけるかだと思うけどさ。 でも、今のネット系の企業の問題として研究開発費が莫大過ぎて利益がでていない現状を考えるなら、テクノロジーを追うだけのキャピタリングをしていても意味が無いと悟ったのさ。
数少ない成功企業、プライスラインを例にとるなら財務も一般企業と対して変っていない、それでいま成功しているかを考えるならね、逆オークション特許を取得した事による先行者の利的なところがあると思うんだよね。要するにアイディアさ。 ま、これがなかなか無いからテクノロジーに偏るという事も考えられるけど。
アイディアを見抜きたいという点で松山氏と同じだ。テクノロジーという確定した要素でサイバーエイジェントに関わったのではなく、アイデアしかない23才の天才経営者をいち早く見ぬきそれと供にその企業をIPOさせる。 いやー凄い凄い。 俺もテクノロジーよりもその人の能力に投資なり、自分の時間を掛けて見たいと思うね。 キット面白いはずだ。 俺は、「自分の時間をいかに面白く使うか」これが全て。 これしか考えていない。 俺の人生こんなもの。
| 2001年11月09日(金) |
某コンサルティングの愉快な仲間達 |
最近、色んな人から会社に付いて聞かれる。 なんでコンサルになろうと思ったの?内定者はどんな人? とか色々。
内定者はどんな人かというとキャラが強い。 俺という人間がジェネラルで表せられないように内定者も個性が強い。 松本仁志という人がダウンタウンのまっちゃんしか思いつかないように、合格者は誰でもないその人だけという人の様な気がする。そして見る限りコンサルもかなりの方々のようだ。
プリンシパル(社長クラス)は、内定者の食事会でいきなり居眠りしだし、ビックアップルのど真ん中の高層ビルに住んでいらっしゃるコンサルタントはいきなり 「俺、英検三級。三年で離婚しちゃった、ははは。生まれ変わったらコンサルはやらないね。」といきなり言い出す。 びっくりだ。 ボクサーを目指したいた人をボクサーと勘違いして内定出したとか言い出す。 俺はなんの間違いなんだろう? さらに「私、日本人嫌いだった。」 とか言い出す方などなど個性的な面々だ。まー酒の席の事だけどさ。 本気なら本気で面白いので好きだ。
別に俺は、トップがどんな人であれ、自分の色を出し自分の仕事にベストを尽くそうと思っているので、社長が居眠りしていても「お疲れなんだな。」としか思わなかったな。 まー社長のカリスマに引かれて入社という事ではない事は確かだね。どこにいたって結局最後は、自分次第。 なんでコンサルになろうと思ったのかというのは松山大河に憧れて。 俺より二才年上のアンダーセン(現アクセンチュア)を代表していたコンサルと同じような事をやりたくて彼と同じフィールドに立ち、憧れるからこそアクセンチュアを受けなかった。
俺が尊敬してきた人達は「その人にしかできない事。」がある。 別に俺は普通である事が偉いともなんとも思ってないので,憧れるのはやっぱりそんな非凡な人だ。そういう人を年齢や性別に関係無く尊敬してきたし、これからも尊敬するだろう。でも憧れるからこそ、その人の真似はしてはいけない気がする。カッコイイ人の真似する人なんか腐るほどいるから。 だから、俺は俺なりの方法を探しつつ違う会社で頑張ろうかなと思った次第でございます。
| 2001年08月04日(土) |
ザグレブ(情報収集) |
「情報や知識は自分の身を守る最低限の装備。」 これは俺が肝の命じている事だ。確かに知識を知っているだけでは役に立たないけが、その知識がなかったら知恵もでないし次も読めない。俺は自分の身に何か起こりそうな時や、自分の将来が掛かっている時には冷静沈着に物事を分析し、どれがベストか考え、人に流されず行動してきた。 多分これからもそうするだろう。 これから行く場所は何が起こるか解らない。 地雷撤去も終わっていなく、テロも結構頻繁に起こっているらしい。 まさに俺にとっては未知の世界だ。
どうでもいい事には手を思いっきり抜くが、これだと思った事には全てを掛ける。 まーあほだね。俺って。 普通ではないさ。本当にそう思う。 友達達は結婚しだしたけど、なんで俺はこんなところにいるんだろうとたまに思う。 アメリカに留学し世界を19カ国くらい周って、Big5に入ってって、まー派手な生活だ。 今まで楽しかった。多分俺はこの生き方を一生するのだろう。 もう「普通」には戻れないし、戻ろうとも思わない。
これからは、自分の判断と能力を頼っていきる事になりそうだ。それを俺もまた望んでいる。 そして同じように自分の腕で生きている人達に囲まれていたいと心から願う。 それにはもう少し自分の壁をブチ破らないとね。
「物事を偏見なく見る事。」これは本当に難しい事だ。 特に人は難しい。 だけどそれの能力がどうしても欲しい。 いかに「普通」という価値観が偏見以外の何物でないかを、若いうちにこの目で見ておきたい。だから行きたくなった。 でもその前に最低限の情報は集めておかないと、それからは俺だけが頼り。 やばい、燃えて来た。 でもチョット怖いかな。 それにしても、クロアチアの首都ザグレブ、日曜なのに市内に殆ど人がいない。 廃都みたいだ。 飯屋も殆ど無いし。 まいたね。
死の門。 ここをくぐると出口は焼却炉の煙突のみ。門の前には「働けば自由になる。」の文字。 ここで1940年〜1945年までの5年間に約150万人が殺されたという。 まさに人類最大の負の遺産。 不思議な事に知る人ぞ知る俺の第六感もあんまり感じなかったな。流石に今日は頭が痛かったけどね。今も痛いや 感想、人間とは「矛盾。」だね。 人間は自分の状況を守るためには、人の命を奪える。 その紛れもない物証を見せられた気がした。 あの殺し方はね〜。 惨いという事はない、むしろ余りにもシステム化され過ぎ。 Aケ‐スの場合はCの殺し方、Bの場合はDみたいにマニュアル通りに殺している。 ここでは、寒いとか暑いとか感覚という物なんてないね。あるのは死の恐怖のみ。 人間とは、やれやれだ。
どんな映画の惨たらしさも現実の惨さには敵わない。 映画なんか所詮映画だ。映像にした瞬間に現実とは違った空間に変われる。 でも現実は人間の想像ができない事も、映像で表現でない事も起こりうる。 殺される為に並んでいる人。 死人の髪を削ぎとってそれを布にして売る。 その物証が至る所にある。 山積みにされた女性の髪が展示されてあったり、当時の独房が残っていたり、実験室や毒ガス室なんてものもある。 立ち牢は、50センチ四方の壁に4人〜6人を詰め込んで衰弱しさせたらしい。良く考えるねこんな事。 現実味が無いけど明らかに、まぎれもなく真実だろうね。 アウシュビッツから2キロくらい北へ歩くとビルケナフがある。 第二アウシュビッツと呼ばれている場所だ。 ここでも、数百万人が殺されたらしい。殺されるのが普通だった場所、時代。
普通なんていう価値観は幻想でしかない。あったとしても、自分の周りの数人にしか通用しない、いや皆同じだと思いこんでいるだけだ。 自分の普通を異常と思う人もいる。 今の平和な時代から見ればこの時代は異常、でも当時は殺し,殺されるのが普通。 そんな時代。
死の門を過ぎて2キロくらい歩いたところで線路の終点がある。 ここから死の門を眺めてみた。 空気は乾いていた。 風が強い。 だだっ広く草が生い茂ったこの大地は何人の血を吸ってきたんだろう。 さてと、このままここで旅を終わらせるには少々気分が悪いね。 些か人間の本質に近づきつつある気がするよ。 でも、このまま、負のイメージで帰るわけにもいかないな。 今まで物事の一面だけを見て全てを測る事はしてこなかったつもりだ。 色々な視点で物事はみなければいけないし、まして皆がそう言うから、教科書にこうか書いてあるからなんて事で物事を決めるような人間にはなりたくない。 そんなもの約にも立たないから。 大体21世紀、普通である事で得られるメリットなんて殆どない。物事は色んな面がある。表に出ているのは氷山の一角だ。 その一角で全ての事なんて解らない。物事を知るには自分自信が偏見を捨てて、1歩踏み込まないとね。 そんなわけで最終目的地サラエボに決定。危ないところだけど、俺の探求心が俺を動かしている。 行ってみようか。 サラエボへ。
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