| 2015年05月11日(月) |
タバコでインプラントが抜ける |
Medエッジによると・・・
歯のインプラントは日本では既にごく一般的な治療になりました。 ただ、一般には、あまり未だ知られていないようだが、たばこを吸っていると、歯のインプラントが抜けやすくなるようだ。
『奥歯のインプラントは抜けやすくなる』
最近では、イスラエルにあるランバン・ヘルスケア・キャンパスのリラン・レビン氏が、歯科分野のジャーナル・オブ・エビデンスベースド・デンタル・プラクティス誌で報告している。 歯のインプラント治療において、奥歯の治療をするときに上あごの骨の不足を補うことがある。 研究グループは、この奥歯の治療で入れたインプラントがたばこの影響を受けるかどうかを検証している。 結果として、喫煙していると、インプラントの残存率を下げる可能性があるとまとめている。
同じイスラエルの企業がたばことインプラントの関係を検証している。 7680本のインプラントと対象として、抜けなかった7359本と、抜けてしまった321本を比較。 喫煙の有無、喫煙の本数との関係を調べたところ、いずれについてもインプラントの喪失と関係していた。
『危険度は1.9倍に』
ブラジルの研究グループは同じような過去の報告をまとめた。 インプラントとたばこの影響を検証したもので、過去のデータを分析した結果、たばこを吸っているとインプラントが抜ける危険度が約1.9倍になるという結果になった。統計学的に意味のある差となっていた。中には統計的な意味のある差の出ない研究もあったものの、抜けやすくなる傾向は共通していた。
歯の治療をしたあとにも喫煙を続けている人がいるのかもしれないが、気にした方が良いかもしれない。
↑ が相次いで発生しましたね。
今後の動きを見守りたいと思います。
| 2015年05月09日(土) |
虫歯で歯を失うと○○○○が加速 |
Medエッジによると・・・
歯を失った場合、その後にある病気に注意が必要になるようだ。
京都大学の研究グループが、歯科領域の国際誌であるジャーナル・オブ・デンタル・リサーチ誌オンライン版で報告した。
『外傷や歯列治療ではない理由で歯が抜けた?』
これまでも口の中の病気とほかの病気との関係についてはいろいろな研究が存在しているが、その検証内容によって結論は一定していない。
このたび研究グループが注目したのは「動脈硬化」。 全身にわたる血管網を構成するそれぞれの血管の内側に脂肪類などが蓄積して、血管が硬くなる病気だ。 心臓病や血管病などさまざまな深刻な病気の原因になる。
研究グループは、30〜75歳の日本人8000人以上を対象に、外傷や歯列治療とは関係なく、虫歯や歯周病など炎症を起こす病気のために歯を失ったことと動脈硬化との関連性を検証した。
歯科検診、心臓や血管の病気を調べる検査を実施。 動脈硬化については、腕と足首の間の波動の伝わり方から計測する「心臓足首血管指数(CAVI)」で調べた。
年齢、性別、BMI、喫煙、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、インスリン/低血糖薬の服用歴による影響を調整して分析した結果、男性が歯を失った場合にCAVIで調べた動脈硬化が加速すると分かった。 女性では関係がないようだ。
虫歯の放置は今でも稀にある話。 大人数を対象とした研究で信頼度も高いと見られ、歯だけではなく心臓の病気にも気を使うようにするとよいかもしれない。
| 2015年05月08日(金) |
両親の離婚で虫歯になりやすく |
Medエッジによると・・・
両親の離婚をはじめとした心理学的なストレスがあると、虫歯ができやすくなるようだ。
米国フロリダ大学の小児健康政策研究所を中心とした研究グループが、コミュニティ・デンテストリ・アンド・オラル・エピデミオロジー誌オンライン版で報告した。
『歯と心理的なストレス』
研究グループは、どのストレス要因、頻度がその後の歯の健康にどう影響を与えているかを検討した。
検討の結果、歯の健康に関係あったのは、「両親の離婚」「両親の収監」「家庭内暴力」「隣人の暴力」「薬物・アルコール乱用」「精神疾患」「経済的困窮」など。
一つの要因があるだけでも歯の健康が低下する可能性が高まった。 さらに複数ある場合では累積的に悪影響が出ていた。
虫歯の予防のためには、こうした要因にも考慮する必要があるようだ。
| 2015年05月07日(木) |
唾液ムチンがミュータンス菌から歯を保護 |
Medエッジによると・・・
『口の健康にとって「唾液ムチン」が重要であることが分かった』
米国ハーバード大学のエフゲニー・フレンケル氏らの研究グループが、微生物分野の国際誌であるアプライド・アンド・エンバイラメンタル・ミクロバイオロジー誌で報告した。
『口の粘液の主成分「ムチン」』
研究グループは、虫歯から歯を守る仕組みについて検討、唾液の粘液に着目した。 口、消化管、肺において、定着する細菌からの防御機能を持つと見られるからだ。
研究グループは、虫歯と粘液の主要なゲル形成成分であるムチンの中の成分「MUC5B」の関係を解析した。
研究グループが蛍光顕微鏡を使って調べた結果、糖がある場合、虫歯の原因となるミュータンス連鎖球菌の付着とバイオフィル形成が最も活発であると確認できた。 ミュータンス連鎖球菌が歯に付着すると有機酸が発生する。 歯のエナメル質を溶かして穴をあける元凶である。
それに対して、ムチンの成分MUC5B水溶液を使うと付着防止剤として働き、歯の表面を守ると分かった。 MUC5Bはミュータンス連鎖球菌を成長させないように機能するほか、歯の表面への付着とバイオフィルム形成を少なくした。
虫歯予防には唾液の効果が無視できないといえそうですね♪
| 2015年05月06日(水) |
喫煙率が下がると歯周病有病率も下がる |
Medエッジによると・・・
『喫煙率0%ならば歯周病は6割減、たばこ吸わないと歯周病減る』
スウェーデンにあるカロリンスカ研究所のヨナス・ベルクシュトローム氏が、歯周病の国際誌であるジャーナル・オブ・クリニカル・ペリオドントロジー誌で報告している。
『喫煙と歯周病には明らかな相関関係』
研究グループは、スウェーデンで喫煙率と歯周病の罹患率の関係を検証した。 喫煙習慣に関するスウェーデン国家統計から、国内喫煙率を抽出した。
1970年から2010年の喫煙率を基に、40歳から70歳の年齢層で、たばこを吸っている人の多さを数値化して2.0から20.0という範囲の中で歯周病の人の割合がどう変化するかを分析した。
年齢層ごとの人数の変化を調整した喫煙率は1970年に44%だったのが、2010年には15%に下がった。
たばこを吸っていると歯周病が10倍になるという前提を置くと、1970年から2010年の間に歯周病にかかっている人の割合も26%から12%に下がった。 たばこと歯周病の関係は明らかと研究グループは見ており、歯周病の人はこの40年代で半減から5分の1に激減しているという。
仮にたばこを吸う人がいなくなると、1970年ならば歯周病の人は8割ほどの減少、2010年には6割ほどの減少になると計算できた。
歯周病は喫煙率に左右されることは明白ですね♪
| 2015年05月05日(火) |
歯周病があると動脈硬化の危険あり |
Medエッジによると・・・
歯周病と心臓や血管の病気との関係があるという事実はこれまでも分かってきていた。 歯の健康を見るだけで、全身の病気が分かるならば便利だ。
このための研究発表によると、歯の衛生度を調べると、頸動脈の血管の動脈硬化の程度を察することができるようだ。
北京大学の研究グループが、歯学の国際誌ジャーナル・オブ・デンタル・リサーチ誌で報告している。
『頸動脈の壁の厚さを推し量れる』
血管の内側にのりのように脂肪のような異物が付いてしまう「アテローム性」の動脈硬化と歯周病とが関係すると従来の研究で分かっていた。
今回、さらに、頸動脈の内側にのりのように脂肪のような異物が付着して、内側の壁が厚くなるかを調べるため、頸動脈の内側の壁の厚さである「頸動脈内膜中膜厚(cIMT)」を調べて、歯周病との関係を検証した。
対象は、60〜70歳代で10本以上の歯が残っている高齢者847人。
歯周病の衛生状態を示す「プラーク・インデックス」の平均値を取っていくと、頸動脈内膜中膜厚(cIMT)を見たときの頚動脈の中での最大値と関係していると分かった。
さらに、血糖値の高い人では、歯肉が後退して歯の露出が1mm増えるごとに、cIMTの最大値が増すほか、動脈硬化の程度も2割程度も増えていくと分かった。
口の中の衛生度を調べると、動脈硬化の程度を推し量れると言えそうだ。
| 2015年05月04日(月) |
歯周病と関節リウマチ発症が相関示す |
『関節リウマチ発症につながると考えられるポルフィロモナス菌』
京都大学が、歯周病の罹患が関節リウマチの発症に影響を与える可能性があることを示したと発表した。 この研究は、同大医学部附属病院リウマチセンターの橋本求特定助教と医学部附属病院の別所和久教授を中心とする共同研究グループによるもの。
今回の発表は、2つの成果に関するもので、研究成果は、英文誌「Journal of Autoimmunity」電子版(3月26日付け)と、英文誌「PLOS ONE」電子版(4月7日付け)に、それぞれ掲載されている。
関節リウマチ患者の約8割の血液中には、抗シトルリン化蛋白抗体(抗CCP抗体)という、シトルリン化反応を経たタンパクを認識する抗体が検出されるが、この抗体はしばしば関節リウマチの発症に先立って検出されることが分かっている。 また、歯周病菌の一種であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌(ポルフィロモナス菌)が、現在知られている中で唯一、シトルリン化を起こす酵素を産生する細菌であることが報告されていた。
そのため、歯周病の罹患が、この歯周病菌の持つシトルリン化酵素による過剰なシトルリン化を介して、関節リウマチの発症に先立って検出される抗CCP抗体の産生を引き起こし、関節リウマチの発症につながっているのではないかと考えられていた。
『関節リウマチを発症していない健常人でも抗CCP抗体の産生を確認』
そこで研究グループは、約1万人の健常人を対象とした疫学調査「ながはまコホート」のデータを用い、参加者の内、関節リウマチおよび膠原病で「ある/ある可能性を持つ参加者」を除いて、解析を実施。 その結果、健常人の約1.7%に、関節リウマチを発症していないにもかかわらず抗CCP抗体の産生が確認され、この抗体の有無や力価と歯周病の臨床評価の指数とが有意に相関することを見出した。 一方、代表的な関節リウマチのマーカーであるリウマトイド因子との相関はみられなかったという。
さらに、京大病院リウマチセンターを未治療、未診断で受診した72名の関節痛患者の歯周病状態を評価。 それらの患者がその後関節リウマチを発症するか、2年間の追跡調査を行った。 その結果、初診時に歯周病をもつ関節痛患者は、歯周病をもたない患者に比較して、その後関節リウマチと診断され、抗リウマチ治療を開始されるリスクが約2.7倍高くなることを見出した。 ポルフィロモナス菌の保菌との相関はみられず、臨床的に歯周病に罹患していることが重要と考えられるとしている。
研究グループは今後、歯周病が関節リウマチの発症に影響を及ぼすメカニズムが抗CCP抗体の誘導だけなのか、あるいはポルフィロモナス菌が特に関係しているのかなどについては、さらなる研究が必要としている。
| 2015年05月03日(日) |
地域の平均所得が増えると無歯顎は減少する |
日本老年学的評価研究(JAGES)プロジェクトによると・・・
個人所得だけでなく地域平均所得と無歯顎との関連があると発表した。 この調査は、埼玉県立大学などとの共同研究によるもので、65歳以上の高齢者、79,563名を対象とした。
近年、口の健康を含む全身の健康における、個人および地域間の格差が注目されている。 所得の低い人々では高い人々に比べ口腔の健康が悪いというような個人の特性との関連と同時に、地域環境からの影響も受けている可能性が指摘されている。
研究グループは、個人と地域の所得、および無歯顎に着目し、個人所得が同じレベルの人でも、裕福な地域に住む人では貧しい地域に住む人よりも口の健康状態が良いのかを検証した。
『所得の高い地域に住むほど、無歯顎になるリスクが低下』
この調査は、2010〜2012年にかけて、全国12都道府県31市町村の65歳以上の高齢者169,215名を対象に実施。 郵送調査にて行われ、回収率は全体の66.3%だったという。 その中から、歯の本数や所得に関する情報が得られた対象者79,563名のデータを使用し、無歯顎の有無と個人及び地域所得との関連を同時に検討するマルチレベル分析という統計手法を用いて検証した。
結果として、性別、年齢、婚姻状態、教育歴、及び歯科医院密度を調整した上で、個人所得と地域所得のどちらも高いほど、無歯顎になるリスクが減少する傾向が見られたという。 具体的には、個人所得および地域平均所得が100万円高くなると、無歯顎になるリスクが個人所得では1割、地域所得では6割減った。 また、所得と無歯顎との関連についての男女差は、女性が男性に比べて、より地域所得が高い地域に住むほど、無歯顎になるリスクが統計学的有意に小さくなることが示された。
このことから、個人の所得が同じレベルの人でも地域所得が高い地域に暮らす人では無歯顎のリスクが低く、特に女性では、地域所得の影響をより強く受けていることが明らかとなったという。 研究グループは今後、無歯顎を防ぐためには個人へのアプローチだけでなく、地域経済水準の向上や地域に暮らすすべての人に対する公衆衛生的なアプローチによって、健康な地域づくりを進める必要性が示唆されたとしている。
大型連休(一昔前まではゴールデンウィークなんて呼んでいましたね♪)中、外出の機会も増えるかと思います。
空き巣や泥棒にとってはチャンスが増えることにも!
SNSやブログの投稿などから、留守宅を特定して空き巣の犯行に及ぶ例も出始めているとか。
パソコンのセキュリティー同様、防犯対策の更新はやはり必要なようです。
・・・ということで、ここ何年かと同様、大型連休中の旅行記的内容につきましては公開を自粛させていただくことにいたしましたm(_ _)m
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