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2002年08月02日(金) |
どんどん傾いていく日本 |
昨日、あほなペイオフ延期のことを書いたら、こんどは、新札発行のニュースだ。
経済が立ち直っていないのにどうしてこういう発想がでるのだろう。銀行なんか不良債権をまだまだたくさん抱えているのに、全国のATMや店の端末を全部変えなくちゃいけない。鉄道や清涼飲料水メーカーやも自販機のための投資をしなくちゃいけない。ATMや自販機を作っているメーカーは儲かるかも知れないが、逆の立場の企業は大損だ。こういうことは経済が上向きになって滑走路を飛び立とうとしているときは設備投資意欲や在庫投資意欲を刺激して効果的だが、今やってしまうと、いろんな企業が墜落しそうになっているところに、追い打ちをかけて燃料を切ったようなものだ。もう破滅だ。
ここのところ政策が全部中途半端だ。郵政事業も結局民営化できなかったし、不要でもない公共事業を中途半端に止めてゼネコンの命脈を絶ち切ったり、それでいて財政赤字を健康保険や年金などにたよって国民をさらに苦しめる。財政の失敗をなぜ今、所得が減っている国民に転嫁するのだろう?
中国製品の反乱で物価が急落してデフレを煽っている。物価が安くなれば、消費全体が金額ベースで減少してしまう。国富がへってしまうから、所得も減少してしまう。至極当たり前の状況なのだ。その上、賃金の安い(10分の1!!)中国に進出することで日本の失業をさらに増加させている。
なのに日本人はどういうわけか勤勉でじゃんじゃん物を作ってしまう。仕事のしすぎだ。昔は家電製品とかも高値の花だったが、今は激安だ。利益にもならない物をどんどん作って自分の首をしめてしまう。
そこで提案! 安物を作るのはもうやめて、もっと高級品を作ったらどうだろう。職人技が光る高級品。一生懸命作ってどこの国もまねできないもの。こういうものに特化して、日本を高級な国にしていけばいいのではないか?日本が生産するべきものは、いままでのマス製品じゃなくて、個別高級製品だ。国民全体が潤って、外国諸国もうらやむようなそんな国にこれからはなるべきだ。
まだ、京都や奈良のように日本にだって誇れるものはいっぱいある。そういうものを保護して、外国人がいっぱいやってくる国。国民も精神レベルが高くて、優しい国。そういう国にしていくべきなんじゃないだろうか?
今はリストラリストラの連発で、国民をどんどん苦しめている。やる気がなくなることばかりだ。リストラが怖くて、毎晩遅くまで働いている、そんな感じだ。こんな状況でいい国が作れるわけがない。もっと楽しい人生を送りたいとみんなが感じているはずだ。その感覚を国政に活かさなければならないのではないだろうか?
政府の知的レベルの低さがこの国を滅亡の危機に向かわせている。
まず8月5日から施行される住基ネット!セキュリティーポリシーも策定されぬままスタートしようとしている。馬鹿げたことに山形のとある町ではその11桁の個人情報を町内会長に配ってもらうことで郵送代を浮かそうとしている。こんな馬鹿な町があるかぎり、こういう個人情報を扱うシステムを公開してはいけないのだ。国が思っているほど地方自治体は賢くない。
電子政府に乗っていけるのはごく限られた市町村だけだ。十把一からげに進むのは不可能。ついてこれる市町村だけにしなければ個人情報はじゃじゃ漏れになるのは目に見えている。
だいたい市町村のwebサイトはスーパー職員と呼ばれるパソコンおたく一人か二人の手で成り立っている。そんないい加減なIT環境の中、中央政府が音頭をとって全地方自治体を巻き込もうとすること自体に無理がある。
セキュリティーが守れないまま見切り発車する住基ネットは断固阻止しなければならない。会社を休んでもデモにでたいぐらいだ。どこかのサイトに「牛は10桁ヒトは11桁」と見出しがあったが、ホントに日本国民は家畜になったようだ。こないだまでは社畜だったけど、まだ社畜の方が会社を辞めれば済んだけど、今度は日本人を辞めなくちゃならないようだ。
そして、今日新聞で見たペイオフ対策のための新型預金!なんだこりゃ!全額補償する新しい利息なしの決済専門預金を作るそうだ。馬鹿じゃないのホントに!!!!! そんなもの作ったら、企業の口座は全部そっちに移行するじゃないか。それだったら、最初からペイオフを延期すればいいのだ。不要なシステム開発をさせて、かつ利益につながらない事務処理を企業に負担させようというのだろうか?
決済口座を変えさせて何か楽しいことでもあるのだろうか?単純に今のペイオフを廃止するのとどう違うのだろうか?もうどうしようもない低能さに開いた口がふさがらずにあごがはずれそうだ。ホントに大まじめでそんな馬鹿げたことを考えているのだろうか?誰か小泉首相に正しい施策を教えてあげられるブレーンがいないのだろうか。。もうダメだ。せっかくここまで頑張ってきた日本もとうとう没落するのだろう。それにしてもどうしてこうまでお馬鹿な政策を行うのだろうか。ああ、本当に腹が立つ。
2002年07月30日(火) |
だから、あなたも生きぬいて |
遅ればせながら、掲題の本を読んだ。
大平光代さんのすごい人生は、この本の中にもでている読売テレビのドキュメンタリーを見たときから知っているが、ホントにすごい。中学校のいじめの描写は生々しいが、経験したものでしかわからない状況が見事に再現されている。さすがに一番の首謀者はA子になっているが、この人と同級生だった人たちは今ごろ何を思って過ごしていることだろう。
いじめはいまだになくなっていないし、僕らの時代よりもっと陰湿になっているかもしれない。大平さんはボクとだいたい同年代だ。金八先生の子供たちと同年代で、校内暴力の嵐が吹き荒れたころだ。
僕らの中学校でもいじめは確かにあった。ボクなどは情報に疎い部類(いまだにそうだけど)だったので、みんなからいじめられていた女の子のことが好きだったりしたので、案外その子は救われていたのかもしれない。
大平さんを見習って、法律の勉強を始めよう。
2002年07月28日(日) |
ボーイスカウト森の教室にて |
3ヶ月に1度ボーイスカウトのPRをかねて、森の教室という工作教室をしている。 参加した人には次回の案内を送るために住所とか名前を記入してもらうのだが、そういうプライバシー情報を安易に記入することに抵抗のある人がいる。 おどろいたのは、子供が親に「おかあさん、住所書いてもいい?」と聞いているのだ!この話をかみさんにすると「よくできた子ね」というのだが、僕自身は小学校低学年ぐらいで、そんなことをいう子供は、なんかおかしいんじゃないかと思うのだ。 かあちゃんに聞かなくても、そのくらい自分で判断したらいいのにというのが第一印象。それよりもっと素直に書けばいいのにというのが第2印象。ボーイスカウトに勧誘されるのが嫌なのかもしれないが、なんとなく嫌な感じがする。親の顔をみるとやはり怪訝な顔をしている。それなら、とっとと帰ってくれと思うのだが、子供は工作をしたいみたいなのだ。
アメリカの悪いところばかり学んで、日本は自立しない。というのとよく似ている。セキュリティセキュリティと世の中は人を疑うこと、つまり性悪説を前提にすべてがすすんでいる。だから、たかがボーイスカウトの工作教室の住所が書けない子供が出現するのだ。日本はもともと性善説にもとづいていた。家の鍵などかけなくても済んでいたのに、今じゃ2つ以上つけて、ピッキングされにくいディンプル錠が普通になっている。金持ちはセコムのシールをはった家でないと住めないようだ。
1990年代からこの国は坂道を下っている。年金は払われない、健康保険は不況でデフレなのに値上げしている。企業もリストラをするくせに、中国に工場をたてて中国を支援する。日本国民はますます安い製品を買わされて、不況がだんだん深刻化していく。
本当に馬鹿な国民だ。工業製品は安い海外なんかで作らせずに、材料だけ安く仕入れて国内で作ればいいのだ。安物などいらない。高いものを国民は買い、高い給料をもらい、円は安くすればいいのだ。生産性を極限まで向上させて安くするから円も強くなり、デフレが進むのだ。今、日本に必要なのは、生産性をこれ以上向上させるのではなく、国内で高く生産し、自前で消費すればいいだけだ。高い給料はそのまま、円の価値を相対的に安く誘導すれば、いいのではないか?簡単なことなのに、国民性というか、日本人はみんな一生懸命頑張ってますます自分の首を閉めるのだ。アホまるだし。もっと単純に物事を考えたらいかがでしょ。
最近、東京出張が多く、飛行機を利用しているのだが、スチュワーデスの笑顔はすごいなあといつも感心する。何をするときもにこにこしている。
金曜日の東京に向かう日本航空は19番目の席で、スチュワーデス(最近は何か言い方が違ったような気がするけど、アシスタントパーサーだっけ?違うか?)と向かい合わせになるめちゃめちゃラッキーな席だった。
しかしながら、となりのおっさんが、随分えらそうなおっさんで、荷物を席から離れた戸棚に入れるのを嫌がったり、扉を閉めるときも足を組んだままで邪魔するし、とにかくずっとむっとした顔をしていてとんでもないのだが、私の前の超絶美人のスチュワーデスさんは怒りもせず(まあ、内心おだやかでなかったろうけど)笑顔で応対するのだ。
ホントにきれいなお顔のスチュワーデスさんで、心底えらいなあと思った。ぼくだったら絶対に切れて、けんかを売ってることだろう。
いつも笑顔でいられる人というのは、ほんとうにすごい。帰りの飛行機でも笑みを絶やさないスチュワーデスさんばかりで、すごいなあと思った。
新幹線の方が便利だけど、このスチュワーデスさんの笑顔を見ると、やっぱり飛行機がいいですな。ぜったい。
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