まれ日記

2002年04月15日(月) カプる

見知らぬ駅のホーム。目の前を快速だか特急だかがゴーゴーと容赦なく通り過ぎていく。この赤い電車は・・・?京急である。西大島のベースの家から平塚にあるおれの家に帰るのにナゼ京急?「花月園前」という駅。ナゼ今おれはここにいる?などとぼんやりと考えていた。時刻は12時半。状況を把握しないといけないと思い、まともに考えようとしたら、正常な思考をさえぎるように猛烈な吐き気が。駅のホームのゴミ箱に吐く。2度、3度・・・。さらに激しい頭痛が。また吐く。

なにしろ電車がもうないということはわかったので、とりあえずよろよろと駅を出る。なぜか京急線の切符を買っていた自分にまたびっくりしたりして。駅からの歩道橋を降りたところにファミリーマートがあり、ポカリなど買う。ポカリを飲みながら途方に暮れる。自分は川崎と横浜のちょうど中間にいることはわかった。タクシーで平塚に帰るのは辛すぎる。かといって明日は仕事だし、ゆっくり休んでこの体調をなんとかしないといけない・・・などといろいろ考えて、どこか安いホテルに泊まろうと決心した。

通りかかったタクシーを止めて「どこか安いホテルまで行ってください」とお願いする。「川崎までいけばあるよ〜」との言葉にちょっと安心して、車に揺られる。運ちゃんもこんな見た目からもろに泥酔客とわかってしまう客をよく乗せてくれたよ。乗ってしまうと、もう起きていられない。ひどい頭痛と闘いながら何分くらい乗ってたんだろう。気がつくと「カプセルホテル」の文字。

入社してすぐの頃は平日でも夜通し遊んだりして、カプセルホテルには何回か泊まったことがある。「今日もカプる?」「いや、やめとく」ってのは結構、日常的なやり取りだったな。それ以来だから・・・もう10年ぶりくらいになるのか。1泊3000円・・・安すぎ。チェックインしてすぐに棺おけのようなベッドにもぐりこむ。吐き気がして、何度となくトイレに吐きにいったりして。胃の中がすっかりからっぽになっても、吐き気は止まらない。浅い眠りと頭痛、吐き気が交互に訪れる。最悪の一夜・・・(←自業自得)

明け方ようやく風呂に入って、そのまま会社に向かうことにした。こんなときスーツ着ないでいい仕事ってのはいいね。ホテルから川崎駅まで徒歩5分、川崎駅から職場のある新子安までわずか2駅。出勤は正直楽だったなー。午前中までは吐き気がいつ来るかと心配だったけど、午後にはようやく復活した。

っていうか、おれ、何回同じことをやるんだろう。毎回、学習して反省したような気でいるけど、同じことを繰り返している。今回はちょっと自分のバカさ加減に嫌気がさしたね。さすがに。

昨日ビデオ会に集まってた人で、この日記を読んでくれている方。本当にゴメンナサイ。反省してます。もう酒はやめます(当分の間)。



2002年04月14日(日) 自滅

こないだのライブの出演者の人たちと、うちのバンドのベーシストの家に集まってビデオ会をした。自分たちの演奏を映像付きで聴くと、また違って聴こえるから不思議だ。

ビデオを観ている時から、ほかの人は誰一人飲んでいないのに、おれ一人で飲んでいた。最初はワンカップサイズの純米酒というのを2本だけ買ってきて、飲んでたんだけど、あっという間に空いてしまったもんだから、さらに一人で酒を買いに出かけた。900ミリリットルくらいの「男山」という酒があって、「残ったらHちゃん(ベース)の家に置いて帰ればいいや〜」などと考えて買って帰ったんだけど、聞いたらHちゃん家では日本酒は飲まないんだと言う。「ならば仕方ない」と今から思えばこの頃からなんとなく空ける決意を固めていたような気がする(汗)。

誰に薦められているワケでもないのに、一人で日本酒を飲み進めていく。多分、最後のほうとか酒の味がしてないんだろうと思うんだけど、ホドホドのところで切り上げようという気はさらさらなくなってた気がする。あとは底なし沼に落ちていくのみ。ずぼぼぼぼぼ・・・・(←効果音)

いろんな人に迷惑かけた気がする。本当にスミマセン・・・。最後にキーボードのSちゃんと別れたところまではなんとなく途切れ途切れだけど記憶がある。でもその後は・・・はっと気がつくと俺は見知らぬ駅のホームに立っていた(涙)。

TO BE CONTINUED・・・・・・(号泣)



2002年04月13日(土) 大切なもの

大切なものは失ってはじめてその価値が分かるという。名言だ。その言葉自体はみんな知っていて意味も理解しているはずだけど・・・みんなわかっていても実際に失ってみるまでわからない。それが人間ってもんなのかなあ。



2002年04月11日(木) 受賞

職場での先月の仕事ぶりが評価されて、ある賞を受賞することになった。「Night Out on the Town」という賞である。今月から新設された賞なんだって。要は「仕事がんばったから、この金で夜の町に繰り出しなよ」という意味らしい。賞金1万5千円、というか飲食店に行って飲み食いして領収書もらえば1万5千円までは会社が払ってくれるんだって。なかなかイキではないか。

この金で久々に嫁ちゃんと食事でもするかねー。どこに行こうかと考えてるんだけど、1万5千円という金額がなんとも中途半端でなかなか難しい。でも、こういうことで悩むのもたまには悪くないね。



2002年04月10日(水) しのびよってくるもの

朝、会社に行くのにソファに座って着替えていたら、目の前数十センチくらいのところにポタッと落ちてきたものがあった。見ると足を広げた大きさが人の中指くらいの蜘蛛だった。

「わーーー!」っと思わず大声を出したら、蜘蛛は気配を察知したのか俊足をかっとばしてテレビの下に潜り込んでいった。
「こいつを生かしておいたら我が家に平穏な生活が再び訪れることはありえない」と思い、かなり腰が引け気味になりながら殺虫剤を撒く。テレビの下から横から上からいろんな方向から撒いてみる。そしたらテレビのうしろの壁から上に向かって這い出してきた。まったく弱った様子がない。相変わらずの見事な逃げ足である。そこで壁に向かってスプレーを噴射。ひるんで下に戻りかけたところに追い討ちをかけるようにさらに噴射。蜘蛛はだいぶ弱りながら自分が潜り込んだところと同じテレビの下から出てきた。そこをねらっていやというほど噴射。蜘蛛は殺虫剤でべとべとになりながらようやく息絶えた。

・・・そう、ついにこの季節がやってきたのである。バトルの季節。おれの住んでいる神奈川の田舎町、結構気に入ってはいるが唯一許せないのがこの家蜘蛛の存在である。やつらは巣を張らない。ものすごくすばしっこく、逃げ足も速い。しかもデカイ。今回闘ったのはおそらく子蜘蛛の部類であろう。親蜘蛛になると大人の手のひらサイズのやつもいる。そんなでかい蜘蛛でも逃げ足が異様に速く始末が悪いのだ。

やつらは音もなく忍び寄ってくる。まるで忍者である。益虫だというが、そんな益など要らない。絶滅してくれても誰も困らない。今回の蜘蛛は小さかったので、おれも勇気を振り絞って闘ったが、これ以上大きなヤツとはおれは闘えない。そんなときは嫁ちゃんを頼りにするしかない。といっても実際にヤツラを目にするのは年に1、2回くらいなのだが。

情けないと笑わば笑え(←もうヤケ)。でも苦手なものは苦手なのである。朝の蜘蛛は殺しちゃいけないというが、そんなことはかまっていられない。会社に行って同僚たちにこの話をしたら「うちのおばあちゃんは朝の蜘蛛はフトコロに入れるって言ってましたよー」と言ってるヤツがいた。なんとオゾマシイ風習だ。山陰のある地方の風習とのことだが。


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