おぎそんの日記
おぎそん



 宮部みゆき時代劇 第2話「落ち葉なしの椎」

作家納税番付でも今年は第2位にランクインした宮部みゆき。
西村京太郎をTOPから引き摺り下ろすべく、作品の映画化・TV化にも最近は積極的であります。
とはいえ、昨年の推定年収は4億円。
そのTV化される中には民放では「魔術はささやく(主演は山口智子)」「レベル7(主演は浅野裕子)」「火車(主演は財前直見)」「蒲生邸事件(主演は薬漬けのいしだいっせい)」「龍は眠る」など枚挙がありません。
しかしながら、制作費からの関係か主演する人はネームバリューあるけど作品としてはどうか・・・といった声があまりにも多い。
その中でNHKで放映され比較的好感を持って受け入れられたものが「ふしぎ草紙」であります。
その時代劇がリニューアルされ先週から放送されています。
冒頭を見てすぐに(原作を読んでいると)どの話をしようとしているのかわかるのが難点といえば難点ですけど。

とはいえ、昨年の「送り堤燈」の回は秀逸でした。これは、役者さんの演技力・脚本の金子さんと相俟っておぎそんはボロボロ泣きました。
作品を押さえているというよりも、原作を読んでいなくても何を伝えたいのか狙いが明確なのです。(狙いすぎと言えなくないですけど)

今回の作品「落ち葉なしの椎」も、あっさりとしてて物足りないなぁ・・・と思っていたのですが、最後でほろりとさせるのはさすがです。
原作と異なるシュチュエーションであるものの、親が子を思う気持ち・子が親に対する気持ちがより明確に伝わっています。
というか、先日「模倣犯」を見てから宮部の映像作品は時代劇しかダメじゃないのかと少し心配になっているのですが。
この作品を見ながら、誰の解説だったか忘れましたが、「宮部みゆきの作品は負から正へ正そうとする小説の力がある」という記述を改めて思い返し、言い当てているなぁと。(多分、「かまいたち」の解説だと思うのですが)

そんなこんなで今クールは楽しみなドラマが見れそうです。


ご心配のほうをかけました、風邪もなんとかおさまりました。とはいえ、まだ大きな咳はできないのですけど。というわけでまた更新が途切れてしまいましたので少しずつUPしていきます。(ホントですよ!汗 だって3月分とか・・・)

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掲示板です
画像UP場所です

2002年07月05日(金)



 smileください

お客様、申し訳ございませんがただいま材料の「幸せ」を切らしておりますので、販売出来ません。


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画像ファイルはこちらにあるはずです。

BBSはこちらです。


2002年07月04日(木)



 裏口入学の注意(1)

さて。予告したように頑張りたいと思います。

では、まず事実確認から参りましょう。
帝京大学医学部を受験した合否判定を待つ生徒のところへ電話をして、寄付金を募る。
これだけのことであります。
ただ、この寄付金とした幾許かのお金をちょっとした経理上の問題でなかったことに若しくは経理上では問題ないように処理したかったのがばれてしまったというところでしょうか。

しかし、問題とすべきところはなぜ帝京大学医学部なのかです。あの安部英を擁するということで既に終わっているという感が否めませんけど、日本広しととりあえず医学部はあまたあります。
それなのに、帝京大学です。
別にともさかりえ とか目当てじゃないと思いますけどね。
結論。

お金でなんとかなるから

それしかありません。医学部入学を斡旋するといった名目の詐欺も毎春に摘発されてますけど、たかだか1000万円で医学部に入学できると思わないで下さい世間知らずにも程があります(違。
ふつーの某大学の入学にさえ3000万円かかるんですから。

とはいえ、そんなのは冗談で都市伝説(もしくはa friend of friend)だろうと言われる方、耳をかっぽじって聞いてくださいませ。
A市にあるA大学は裏口入学が存在しているのは周知の事実であります。

すみません。次回へ廻させていただきます。
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(お詫び)
画像ページをお知らせしたのですが、現在メンテナンスのため見ることができません。来週の月曜以降なら大丈夫と思いますが、詳しいことはまたお知らせします。

BBSもあります


2002年06月26日(水)



 やってくれましたね

もう激しくニュースが流れているので皆様、ご存知でしょう。

帝京大学やってくれました
おぎそんにネタを提供してくれてありがとう(感謝
いろんな噂があるのは承知してましたけど、ここまで大きな報道になるとは思いませんでした。
やっぱ金額の大きさでしょうか。
150億円以上ですからね・・・。
いやはや。

いろんなことを述べたいのですけど、済みません。
次回ということで・・・。
水曜/木曜辺りを目処に書きたいと思います。

2002年06月24日(月)



 A MON CEUR

今日は連絡事柄のみになってしまいますがお許し下さいませ。

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画像のほうをupしようと無駄に頑張っていたのですが、よくわからずこちらのほうにおいておきました。
全く個人的なものですから関りのある人も少ないですけど心当たりのある方、どうぞご覧になってください。
とりあえずupしたものは、今年のはじめにあったしょうもない出来事に関してです。
BBSもあります。
すでに卒業している生徒の親がタイ-ホされました。
収賄容疑だそうです。こっちの新聞にも小さくですが載ってました。
なにもできません。
考えることは、親御さんが子どもに負担をかけてそのことを気にかけているだろうということです。

親が子どもを愛する、なんてのは昨今のニュースを見ていればいつの出来事のことかと思わされます。
勿論、虐待というものではなく子どもの身売りが戦前にもあって、昔がよかったなんて口が避けても言えませんけど。
でも、信じたいというのが本音です。
ありふれたことしか言えませんが、しっかり受けとめて欲しいです。


2002年06月23日(日)



 模倣犯を見て改めて思うこと

いささか日にちが経って思い返してみるとますます次のような思いが募ります。

本当にミヤベはこの作品にOKを出したのか、と。

とにかく宮部自身が監督を指名したそうですがその狙いが当たっているのかそこだけでも知りたいのですが、まだ公開してそれほど時間が経っていないので「作者との不仲!」などと報じられるとますます売上不振に繋がるので公表しないだけかもしれません。公表してもしなくてもどっちもいっしょだろうという突っ込みはなし?

とはいえ、この人が映像化された作品についてそれほどコメントしないので推測のしようがないんですけど。確か、昨年NHKで放映された「茂七親分の事件簿」は高橋英樹主演でかなり褒めていたような・・・。

とにかく。
気になってしょうがないです。
・・・というわけで、映画評論の掲示板・模倣犯の掲示板と見てきました。







支持者がむっちゃ頑張ってます。
なんだか無理矢理擁護しているようにも見えますが、とりあえずマニアの複数回鑑賞も可能に作られているみたいです。
というかそんな何度も見に行かねばならない映画に意義ってあるんでしょうか。
うちの生徒が映画を先に見に行ったようで、今更ながら原作を読んでいるとのこと。頑張って読んでください。
まだ中学生だとあの厚さは辛いだろうに。
おぎそんはどっちかつーとTVで放映されても見たいと思いません。

2002年06月22日(土)



 おぎそんはこんな映画を見てきた

基本的に映画を見ない人なんですよ、おぎそん自身が。
タイトルにこんなこと書いといていいのかなって思いますけど、書いちゃったものはしょうがないです。

おぎそんはTVもそんなに見ません。
最近楽しみで毎週見ているのは仮面ライダー龍騎です。
ネタだと思った方、残念。マジです。なかなか起きる事が少ないですが、友人のKSが泊まりに来たりと起きなくてはならない状態もあるので結構見ているんですよ。

そんな中。
おぎそんがはじめて見た映画は・・・と記憶を探っていくと「となりのトトロ」のような気がします。ただ、問題なのは途中で寝てしまったと言うことなんですけど。メイが行方不明になった場面からひとっ飛びしてふと気づいたらエンディングが始まっていた感じです。

次にTVで見た「コレクター」。あの、内気な青年が宝くじで当たった金を元に郊外の屋敷を購入し昆虫採集の代りに少女を採集するあれでございます。
暗いです。あまりに暗いです。深夜にやっていたのをたまたま見たのですがどきどきしながら見ていました。
てかこれが中学生の時でした。
後に原作(日本語訳)を読みましたがなかなか衝撃的でした。

その後TVでの駄作(憶えているのは「ターミネ―ター」「ボルケーノ」「バニシングレッド」「依頼人 the client」「ベートーベン」「ミセスダウト」「めぐり逢えたら」とか)を何本か。「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」さえも見ておりません。邦画も見てないですし。
そして、狂ったかのようにクラスの女子が「合唱コンクールでこれ歌おう!」と言い出したことでみた「天使にラブソングを」「天使にラブソングを2」。

TVで放映されたもので印象深いのは「永遠に美しく」でしょう。あれだけやってくれれば何も申しません。コメディとして評価できます。話の筋としてはイマイチですけど。というか一本筋でわかりやすいんですよね。
それが、コレクターの場合密室内でのやり取りなのに予測がつかないところに魅力があると思います。

高校になってからはさらに輪をかけて映画を見なくなり、ジブリ作品でさえ見ない始末。コンビニに雇ってもらっていた時期はタイタニックがちょうど販売された時期だったのですがそれさえ見ておりません。

唯一憶えているのが「テルマ&ルイ―ズ」。痛快です。ブラットピットなんぞこの主演の2人にかなうわけがありません。このしゃれた会話も、ちょっとした緊張感ですすめられる場面場面にはまりました。何度見ても面白いです。

ここまで偏っているといるというか見なさ過ぎのもどうかとおぎそん自身でも思いますが、なんとも。
その後2000年冬に話題作の「バトルロワイヤル」を。
2001年12月にこの日記に出てきた篠田先生にもらったタダ券を使って「親分はイエス様」を、その4時間後ワーナーマイカルシネマズで「ターン」を鑑賞。
この2本を一気に見たときに友人に送ったメールがあるのでそのまま記載します。なにせ、勢いに任せて書いていますので思い違い・口調などは気になさらず。

----(転載部分)
昨日は映画を見に行ってきました。
教授からいただいたタダ券で「親分はイエス様」つうやつで、なんだったかな。
やくざがしたことを悔やんだりやり直す為に自己満足なことをしたらマスコミに取り上げられて評判になりました、つう本の映画バージョンでした。
全くの駄作です。
もう一度『やりなおすことができる』の幻想に凝り固まった映画で、全く反吐が出るくらい嫌です。
もちろん、否定はしないけど、その「やり直す」ためにどれだけの人々が「実際に」行動しているのでしょう。
どうも、最近思うのは、その「免罪符」として彼ら(実行した人々)を称えているのではないかと。(天童荒太「家族狩り」でもこんな場面があったと思いますが)
それで、元気付けられる人もいるのですから否定するのは野暮でしょう。
しかし、宮部みゆきではありませんが、「限りなくグレーに近い」祭り上げる人々の存在には(つうか、これに一番)腹が立つというか片腹痛い感じです。
お前は何をやったんだ?って。
その尻馬に乗ることは簡単で、乗ったほうが注目を浴びるのが現状でしょう。
でも、踏み台にされた人に対する配慮がなされていないのです。
「手前だけ」といういたって原則的な、しかし人前では見せるべきでないすがたがみえてしまうことにはらがたっているのかも。
いずれにせよ、金を払って見たくなるものではなかった。

それと対照的に?(それでもぼく的には不満が残った)許せる映画も見ました。
北村薫 原作「ターン」
マイカルシネマで公開つう、どう考えても「儲けたい」の根性がないきもする。いずれにせよ、まぁ、原作に「近い」状態で丁寧に作った作品でした。
ただ、原作があまりに素敵なので映画が負けちゃってる。
しかも、やはり映像化するのは大変難しい作品なのでその点では再考して欲し
かったかも。見ないとわかんないけどね。
1000円で見れるということで、パチンコに行ったつもりで2時間つぶすのもいいかもね。
でも、原作を読んでからを進めるが。
それなりによかったが見逃しても惜しくない(著作権:村上春樹)って感じです。

でもね。東京が部隊(苦笑、舞台)なんだけど、人が一人もいない場面(in新宿の西口→靖国通り(ヨドバシカメラの方面))がありそこは圧巻??

って長くなりました。
ではいずれ。
都合がつけば正月なんかに会えるといいね。
まぁ、無理せず自然に任せよう。
不自然だと感じる前に。

------(ここまで)
とさんざんなことを書いております。

来月にはスターウォーズも公開されるようで、おぎそん自身はなんにもわからないのですけど踊る阿呆に見る阿呆なら踊ったほうが得だと思います!
おぎそんが次に見たい映画は邦画ですが「OUT」です。

2002年06月21日(金)



 模倣犯を見てきたYO!

大変申し訳ないのですが、ネタバレを多分に含みます
そのため、本日はまた見ていない方をおいてけぼりにする内容です。それを考慮し、関連する内容をすべてこの様に反転という形を取らせていただきます。申し訳ございません。
そのため、まだ評価が温厚であろうYUZUKIさんのHPを案内させていただきます。YUZUKIさんは映画も数多く見ておられるためおぎそんより的確な評価を短くまとめていると考えます。どうぞ、ネタバレでもよろしい方などはこのあとも引き続きお楽しみ下さい。

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まず、この原作から紹介することに致しましょう。宮部みゆきが3年ぶりに放つ現代ミステリーとうたれたこの人を殺せそうな厚さの本であります。それが2冊。詳しいことは、稚拙の2001年12月でも見てください。(すみません)

でわ、紹介させていただきます。
映画化された宮部の作品はこれで2作目となります。前作は「クロスファイア」。おぎそんは見ておりませんので、比較はできません。
さて。今回の会場は最寄りのバージンシネマです。始めて入りました。
平日の午前10時のため、殆ど人は確認できません。てかまだ公開して1週間なのにさっそくヤバそうな雰囲気です。
そういえば、初日は某会場においてかなりの人が並んだということですから短期決戦なんでしょうか。
まぁ、N目当てなんでしょうけど。
と、不安を押さえつつとりあえずは席に。

・・・。全然人がいないはずなのに発券されたチケットによるとかなり後ろの席です。なんか策略ですか?見渡せば、367席しかないのに入場しているのはその10分の1ほど。
かなり哀しいです。以前、見たことのあるターンのレイトショーも淋しかったですけど、会場がその時に比べ大きいためなおさら閑散としているのが否めません。てか、なんでみなさん席が固まっているんですか?
発券した姉ちゃんが悪いのかよくわかりませんけどこの席の偏りですでにマイナスです。心象悪いです。感じ悪いです。

気を取りなおし、この映画館の“売り”である音響をチェックします。かなりスピーカーが散らばしてあり、遠くでおこっているように聞こえたりとなかなかここ(音響)はポイント高いです。

と、話を長引かせていたものの本編へ参りましょう。
はっきりいいます。駄作です。逆に傑作と評論家が言ったら(だれでもいいです)2chで祭り上げます。

・・・。原作を踏まえて映画を作るということを考えれば、この作品はいいものができるはずなんです。では、「なぜ、そのいいものができなかったのか」を考えてみましょう。
ポイント1:時間の制約(130分に纏めることの難しさ)
ポイント2:原作のテーマと映画のテーマの相違
ポイント3:役者の使い方の勘違い(役者をどう考えるか)
ポイント4:映像利用の視覚効果の勘違い
ポイント5:時代設定の誤り(現代とのリンクのさせ方)
と思い付いただけでも、出てきました。一番の罪なことはポイント2と考えるためそこを中心に他のものをからめていきたいと思います。
なお。かなりの長文になることが予想されます。

原作のテーマは。「被害者のことなんて誰も考えてくれやしない」と帯につけられたように、普通の人々(語弊がありますけど)が思いもしないことに巻きこまれる、日常の危うさ、右往左往させられながらも何をせねばならないのかを自分自身に問うなどのことがあげられる、とおぎそんは考えています。
では、この映画ではどのようなテーマを掲げているのでしょうか。
それは「環境影響論」です。
つまりは、悪人というものは元から存在するのではなく育った環境などに左右されてしまうものではないか。遺伝とか(犯罪者の血が流れている・親父が犯罪者だから子どももやっぱり・・・の疑いをかけられるなど)言われるけど、そんなことはないのではないのか。との投げかけをして、この映画はエンディングを向かえます。

さて。
映画と原作は全くベツモノということを先日述べました(青の炎の映画化)。
では、原作を置いておいて、この映画単体としてどれだけのメッセージ性・娯楽性・作品性があったのでしょう。
まず、オープニングから視覚的に何を訴えているのか見当もつかないものから始まります。
おぎそんは、毎日続く日常を描いているものと判断致しました。つまいりは毎日同じようなことが続く、そこにまるで秩序のようなものがあるかのように。そこに安住している私たちはそんなはずはないのに、つい信じきってしまう。それが崩れるとき・・・。
と考えたのです。

まず、原作を読まれた方はおわかりのように古川鞠子が失踪という形を取ります。この映画でもそこは同じ形を取るのですが伏線としているのか曖昧な描写が存在します。最後のほうに「私が向かった場所がわからないようにして」と言い残すシーンがあるのですが、それが不倫をさすのか、子どもとかの隠し子を指すのか結局最後まで明かされませんでした。
これで「模倣犯・特別編」などが公開された日にゃあ、抗議文を送りつける気満々です。てか、この監督の作品に対する評価をすべて最低にします。
そんな話はさておき。
で、帰ってこない鞠子を心配する真智子と義男という図。
そして、遺体発見シーンでは、塚田真一がロッキーを散歩に連れて行き見付ける手はずなのですが。(原作では)
ロッキーは滋子の家の飼い犬になってます。ってことは、真ちゃん(塚田真一)はいつ滋子の家に引き取られたのでしょう。これが一番大きな問題になります。
佐和市の事件が起きたあと、引き取ったという形なのかもしれませんが、ジャーナリストの家に転がり込む被害者なんぞどこにいるのでしょうか?そりゃ、原作のように知人の家を出る口実があるならば(ちょっと「可愛そうだから」で引き取られるものの立場・樋口の存在など)わかるのですが絶対にRealityないです。
しかも、よく思い出してみると大川公園の事件を滋子は取材旅行に行っていたため詳細を知らず、編集長に指摘されています。真ちゃんのこともここで知らされていたはずです。となると、どういう事情で引き取ったのか(すんなり来るわけがない)、お世話になっていた家とのやり取りはどこへ・・・。
仮に。仮にですよ。滋子が家に帰ってない状態だとしても、やはり説明不足というか犬が出た時点で勘違いされてもしょうがない演出です。

で、真ちゃんのキャラが薄いです。うす過ぎです。ジャニーズJrだとしても(真偽知らず)こんな作品に出たことを羞じるべきです。
単なる被害者面をするのは他の作品で十分です。その自分も原因があったかもしれない、と果てしない自分のミスと思われることを考えずにはいられない状況を描かないとラスト間際の「終わりにさせてください。そうしないと始められないんです」が全く生きません。てか感動させる唯一の場所なのにここをはずしてどうするんですか
カタルシスを得られるためにはそれに至る積み重ねが必要なのは自明なことなのに、それを丁寧に描かず蔑ろにしているのはなんと言っていいのやら。おぎそんは開いた口がふさがりません、ホントに。

滋子のダンナが殺されることになってました。これは、滋子が事件と関わるための御都合主義です。滋子が編集長に向かって「それ(他人の不幸は蜜の味。今回のことを利用して取材したら、のコメント)は言い過ぎじゃないですか?」というものの結局行動に動くのですが・・・。ジャーナリストが自問自答を止めたら(単なる情報を右から左に流すという行動をとったら)意義がありません。そのところをもっと突っ込めばいいのになんでこう不完全なのでしょう。作家と同じく「どんな状況でも書く/書かざるを得ない」というよりは「自分には書くことしかない」といった信念が物書きを動かすものだと思います。
どうやら、自分が被害者になったジャーナリストがその自戒を込めて取材に当たるということをラスト直前でしようとしているのですが、成功しているとは思いません。というかだれもその意図を読みとってくれないような気がしないでも・・・。

などとにかく思い出すだけでも腹が立つので次の論点に。
タレントさんがおおく出演されてます。
チラッと確認できただけでも

PUFFY(街中を走るバスの広告として)
山田花子(TVCMのタレントとして)
爆笑問題のふたり(浩美と和明の事故を目撃する役割)日本テレビのアナウンサー陣(井田アナウンサー・福沢アナウンサーなど)
まったく出てくる必然性がないです
それどころか雰囲気をぶち壊しにしているとしか思えません。
まぁ、なんですか中居を主演にした時点でアウトというのは決まっていたと言えますけど、脇を固める―いわゆるおぎそんがよく使う、detailの積み重ね―ことができてません。
むしろ、全くの素人さんを出した方がいいとおもいます。
おそらく“実在する(見ている人が知っている)人物を出すことでrealityを出す”ということを意識しているのでしょう。勘違いとしか言い様がないです。
もしかしたらそこまで考えてなくて、「落ち目だけど(とくにP)、このへん出しとけば話題になるかも」などと企んでてたら許しません。

役者さんとしてきちんと機能しているのは山崎努しかいないというのは見ていて哀しくなりました。
逆に彼がどれだけいい演技をしても浮いてしまうように見えるのです。彼は先日見た「女学生の友(原作:柳美里)」でも好演していましたが、昔いた「大人」の再現です。現在いる役者さんの中で60過ぎになってもアレだけの存在感を出せる人がいるのか大変心配です。
なんかこう書くと滑稽ですけど、東野圭吾の「超高齢化社会殺人事件」(超・殺人事件 に収録)のような自虐的なパロディが実際になりそうで怖いです。おぎそんが鬱いても仕方ないんですけど。それだけが救いでした。

あと、役者さんについて気になったのが、浩美を演じた津田寛治さん。仮面ライダー龍騎に出演されてます。ライダーではなく、いたってフツ―の人間役(編集長役)です。こういうちょっとほのぼの系が似合うのかなと思います。というか正直な話、これだけの大役は初めてですから仕方のないことですがもう少し身に迫る恐怖を感じさせてもらいたい気がしました。正直な話、たいして怖いという気がしないのです。相手役(襲われる女性)が過剰演技というか。
高井和明を演じた藤井隆。なんというか。ピースに焦点が当てられてしまい重要な役どころの筈なのに扱いが酷すぎです。演技がどうこうという前に。
今年の夏コミに浩美×高井のカップリングが出ないことを切に願います。×の前に浩美ということですから浩美がタチですよ
映画だけを見るとそちらの方面に奉仕させられる(by東京ミュウミュウ)可能性が物凄く高そうで、心配しています。映画の描写(回想シーン)はどう考えてもおかしなエピソードでしたし。
本来なら(というか流れを意識しているなら)、浩美が和明を利用しているように見えながらも精神的には浩美が弱い立場にあることを示していないため、ちぐはぐ感が拭えません。和明にとって浩美がヒーローならもっと和明が弱い立場にいるはずですし。最後だけ(事故時)対等になるのは論理的ではありません。
そして、成○大学時代はかなり性格が悪いと評判の滋子を演じた木村佳乃。先にも述べたことの繰り返しになりますがジャーナリストとは見えません。まぁ、おとなしい演じ方(大根役者?)なので可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。滋子というキャラクターはたってませんでしたけど、邪魔をしなかったという点(これ以上ウザイ映画に貢献しなかったという点)では及第。

この作品はYahoo!JAPANと協力してます。そのためかこの映像の世界ではデジタル化が進んでいる状況だそうです。つまり、ネット上で色んな情報が流されるというのが普通になっているという苦しい説明です。
このことで情報の即時性・スピード感を狙っているようなのですが、その中で掲示板の意見を出しています。
現在でもそうですけど、ネット上というのは匿名であることが多いです。その玉石混合の状況で尾ひれがついたもの、全くのデマ、真実が一緒のはずです。そのところが何も言われていないのはどういう狙いなのかわかりません。まさか(宮部がネット接続をしてないから)という理由で誤魔化しないですよね?森田監督。

そろそろおぎそん自身罵倒するのに飽きてきました
こんなふうに考える輩もいるのだと、考えていただければ幸いです。




ちなみに。
おぎそんが好きな映画は、「永遠に美しく」
            「キラー・トマト」
            「テルマ&ルイーズ」
だったりします。

2002年06月20日(木)



 公共料金の正しい支払い方

また電話が不通になりました。

結構、この手は久しぶりかもしれません。ガスも先月ちゃんと支払ってるし。
電話の場合、料金支払いを渋っていると、まずNTTから○○日までに払いなさい。と偉そうにハガキが来ます。
それでも支払わないと容赦なく電話は使えなくなります。受話器を取ったときに、「ツーツーツ」という「話し中の音」がすれば、差止のサインです。
もう発信できません。受信もですけど。
なにが困ると言えばネットも出来ないということです。現在おぎそんはADSLですから使えない期間があるとプロバイダー料金も勿体無いので渋々支払いに応じることが多くなっています、ちょっとへタレです。

しかし。このNTTの差止を回避する方法はあるのです。
口座引き落としでないと、コンビニなどでバーコードを読み取ってもらうあの払込用紙ならば使えます。

このNTTという会社は図体がデカイということですべてコンピュータとマニュアルによって管理されています。よって、言い訳・事情釈明の類は一切通用しません。差止・再開のコントロールもすべてコンピュータで管理されており、タイムロスもなく、規定の日時に正確に差止をされることになります。逆に前述の払込用紙を使って払うと、それが日曜日の午前2時であっても、コンピュータが連絡を取り合って、数分後には回線を再開してくれます。
有り難いんだか有り難くないんだがよくわからないシステムですね。まぁ、会社にとってはいいシステムなんでしょうけど。
このように、かなり手強い仕組みになっていますので、「払っていない状態」を認可させて、電話を使い続けることは出来ないと考えられます。
しかし、NTTの場合、穴があるようなのです。
次の例を見てください。

4月から電話料金を延滞し、ついに電話を止められてしまった。
手元には、4月・5月・6月分の請求書があり、金額はそれぞれ9000円、3000円、5000円となっているものの、支払いにあてられるお金は5000円ありません。
4月に、鹿児島の友人とNTT経由(番号通知)で長話をしたのが、いけなかった……。

この場合、当然、NTTの請求は「とりあえず4月ぶんを払え」ということになります。電話を停止した根拠は、4月ぶんの延滞ですから、これをコンビニなどで支払うと、とりあえず、次の差止日まで一ヶ月間電話を使うことが出来るようになります。
しかし、支払いにあてられるお金が5000円しかないのですから、9000円もする4月の電話料金を払うなんて、不可能です。そんなお金が有るなら美味しいものでも食べます
このような場合は、支払いが可能な5月分を、コンビニで支払うのが正解です。一時的(約二週間)に回線が再開され、電話が使えるようになります。
これは「支払いに使う請求書を間違えたケース」として処理しているためだと思われます。その証拠に、NTTは、間違えられた4月ぶんの請求書を再発行してくださいます。
当然ながらNNTの窓口の姉ちゃん相手には通用しないので、必ず払込で支払うようにしてください。

ネタっぽいという声も聞こえそうですが、おぎそんが実践したことがありますから大丈夫です!安心して滞納してください(違
まぁ、こんな姑息な手段を使わなくて素直にNTTに電話して「用紙をなくしました」でいいのですけど、この場合は5日くらいしか待ってくれないのでご注意ください。

NTTの場合、他のライフラインである水道・ガス・電気などと違い、差止を長く続けていると、「加入権の解約」をほのめかされるようになるそうです。友人の熊谷君によると
加入権を解約されてしまいますと、大金を払って加入権を購入し直さない限り、電話は使えません。せっかくドンキホーテで34800円で購入しても、2回も買っちゃ無駄です。まぁ、おぎそんは定価で買ってしまったので熊谷君がもう一度買いなおしてもおぎそんより安いということに激しく怒りを覚えますけど。

ちなみに、差止の警告は通常の白封筒かハガキに入っていますが、加入権解約の警告は、灰色の封筒です。NTTのロゴを見て、「ちっ、またNTTか」と引き出しにしまうのではなく、必ず開封して中身を確認しましょう。ちなみに、「加入権の解約」をほのめかされるのは3ヶ月くらい滞納していると来るそうです。心当たりのある皆様、ご注意下さい。

おぎそん的に新聞料金は踏み倒すものって感じです。
こういう料金は時効まで1年だそうです。頑張って逃げ切ります!


補足。
熊谷君は、YAHOO!BBを昨年11月から利用しているのですが未だに料金の請求が来ていません。絶対ネタだと思ったのですがかなり信憑性の高い事実です。本人もこれでいいのかな?と思っているらしいのですが、下手に問い合わせした時のリスクが大きいためまだ黙っているそうです。おぎそん的に、いつでもいいからまとめて請求が来て熊谷君が焦る姿を見たい気もします★☆
さすがYAHOO!BBだと思いました。
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BBSもあります。

2002年06月17日(月)



 セ―ラー服と機関銃

原作には一言もなかった「か・い・か・ん」の一言が大ヒットしたあの映画です。
で、「快感フレーズ」というお間抜けな漫画も存在します。
おぎそんが知ったのは一人暮らしを始めたときです。テレビ東京の土曜日深夜でアニメをやっていたのです。CDTVが始まるまでの時間潰しにみていたのですが、いつのまにか突込みどころ満載ではまってしまいました。でも、原作は見たいとは思いませんけど。
詳しくはこのサイトで激しくつっこみレビューされてます。
なんでこんな導入なのか自分でもよくわかってないのですが(書いてから寝てましたので記憶なし)、とりあえず消すのはもったいないのでそのまま。

って、考えてたら先日の深夜に作者がTVに出ててわけのわからんことを(漫画と同じですけど)喋ってました。多分この記憶と不「快」から連想したものだと思います。

さて。
全然関係ないことですけど、今日は友人のKSが来るということで、掃除をまずします。
その後せっかく早起きをしたので、YゼミナールとK塾に行って高校生用に必要な書類と参考書を購入。
都心まで出たのですが、おぎそんにしては珍しく人いきれにしんどくなり即座に退散。とにかく蒸し暑いんです。
とはいえ、KSを迎えにまた家から駅まで出てくるのは嫌なので図書館に。本を返すのが延び延びになって一ヶ月ほど延滞してました。こっそり返却してCDを借りたのですが、「愛すべきものすべてに(尾崎豊)」「TRESURES(山下達郎)」の2枚。

KSと共に帰ってから聞くもののこの梅雨の時期。「高気圧ガール」なんて聞いても全然爽やかになりません。ちょっと選択を間違えました。なにしろクリスマスイブも収録されてるし
そんなわけで尾崎豊にチェンジ。しかし、尾崎豊をあまり聞いたことがないので(全体を知っているのは「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」「LOVE WAY」ぐらいなもの。「卒業」「15の夜」は断片しか知りません)これも爽やかとは言いがたいんですけど。
しんどいしんどいと思いながら塾へ。早く帰りたい時に限って、先日の件もありやっぱり午前様。
帰宅して「KSを7時までに駅に送ること」をせねばならないことに気づき鬱。しょうがないので、甘いものを食べてさっさと寝ます。

2002年06月15日(土)
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