徒然駄文
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2002年08月17日(土) おしょらいさま

主人の実家から帰宅しました。毎年お盆とお正月には必ず帰ります。
行事があるのよね。特にお盆は。迎え火たいてお迎えして、
お墓に行って15日の夜には送り火。船でおしょらい様をお送ります。
漢字だとお精霊様って書くのかな。ご先祖様の霊、なんでしょうね。
麻がらで船をつくって、それにろうそくとお供のお団子とお花、線香を載せて
提灯をぶら下げて近くの川に流しに行きます。
今年は水が少なくてうまく流れなかったなあ。
流した帰りは道ばたのお地蔵さんと、じおう様(十王様、と書くのかな)に
おろうそくと線香をあげて、今年のお盆もお終い。

ずいぶんと簡略化されてきているようですが、それでもまだまだ
古い風習が残る土地柄なのでした。


一日おいて明日からは大阪に帰ります。
主人は会社があるのでお留守番〜ごめんね。


2002年08月10日(土) ホルン

昨日息子が学校からホルンを持って帰ってきました。
ちょっと吹かせて貰いました。
…ぜーんぜん音でない!(爆)
そういや小学生の頃、鼓笛隊に入ってトランペット吹くべく頑張ったんだけど
全然音が出ないまま体を壊して退団してしまったことを
思い出しました〜。一応マウスピースで音階を吹けるくらいまでには
なってたんだけど、今じゃ、マウスピースだけでも音がでない(^^;)ぶきっちょな私。
あんなホルンをブオンブオン吹ける息子をちょっと尊敬

さて。本格的お盆週間突入。
しばらく留守にします。帰省ラッシュが終わる頃には暑さはマシになっているかな?


2002年08月09日(金) 小説の映画化:シャイニング

小説の映画化、というのは昔からよくあるけど
たいていの場合、小説読んでから映画観るとがっくり来ます。
小説の方が情報量が多いから。そのまま素直に映画化したのじゃ
どうしても見劣りがしてしまう。(小説の種類にもよりますが。
映像的情報に重きを置いた小説とかだったりしたらまた話は別かも)

そんな中でなるほどーと思ったものをふたつみっつ。
…あくまでも私の「個人的」感想ですが。

・シャイニング
・Wの悲劇
・ダンス ウィズ ウルブス
・泥の河

まだなんかあったかな。まあ、とりあえず以上のものあたり。

シャイニングとWの悲劇は、見事に話を書き換えちゃってましたね。
でもそれはそれでとても良かったと思うな。
小説は小説で面白い。映画は全く別物として、これまた面白い。
Wの悲劇、の方は細かいところはもう忘れちゃってますが(^^;)
シャイニング。小説はホテルが主役でその中に「父と子」の絆、と
言うものが一本太いテーマとして貫いていたように思いますが、
映画の方ではそれらがほとんどみられない。
映画の方では「人間はいかに狂っていくか」という部分を私は興味深く観ていました。
これがめちゃくちゃ面白くて怖かった。ホテルに棲む幽霊達の仕業なのか、
一人の人間が狂っていく過程で現れた現象なのか、
そのあたりがとても曖昧なところが怖かった。
(どうにも説明のつかない部分、というのは一カ所だけ。
狂ったお父さんが閉じこめられた、鍵のかけられた貯蔵庫(だったかな)のドアが外から開く…、
誰が開けたのだ?、と言う部分だったかな)。

閉じられた場所で一人の人間が静かに狂っていく。何故か分からない。止めようがない。そして
それがじわじわこちらに迫ってくる。追いつめられる。逃げ道はない。
「場所」までもが狂っていく人間に味方をしているように思える。
いや、その「場所」が人を狂わせているのか。その「場所」には
何かがいるのか、いないのか。何も分からない。それがとてもとても怖い。

小説の方では、ホテルには歴然と何かが棲みついていてそれがお父さんを乗っ取った、
と言う形になっていますから、その曖昧な恐ろしさはないです。
幽霊屋敷の恐ろしさ、と言う怖さだよねえ。
お父さんの葛藤の切なさを感じる小説でもありましたなあ。

「幽霊」より「人間」が怖い私としては、怖さと言う点では映画の方に軍配上げちゃいます(^^;)

ジャック・ニコルソン凄すぎ。私はあまり俳優さんの名前とか覚えないのだけど
ニコルソンの名前はこの映画でがっちり覚えました。

派生して、セブンだっけ。7つの大罪の映画。あれは私的にはつまらなかったぞ。
やはり、「狂っている人間」が出てくるわけだけど、その恐ろしさが
余り伝わってこない。シャイニングのニコルソンの方が凄く怖い(^^;)
セブンは、残酷でショッキングな場面とセンセーショナルな結末だけの映画と
思ったのを覚えています。それだけだな、と感じたんですね。
詰めが甘いし。ラストの方なんか「偶然」に頼ってませんでしたっけ。
「偶然」の力を借りなければああいうエンディングにはならない、と言ったような。
肝心のラストで、あれだけ偏執狂的に何年もかけて用意した犯人が
どうしてあんな安易に?と言う、「納得できないわ!」という状況に放り込まれたため
私の中での「面白度」が一気に下がったんでしょうね。


話がずれております。(^^;)

長くなったので「狼と踊る」、は、また後日。
これも、映画、小説、共にとても好きでした。


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