天国の扉
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2006年11月24日(金)




入院3日目。朝、なかなか起きられなかった。
私が看護についている間、子供は実家にいく。
そのための着替えやら何やらを持って、自転車で実家に。
実家は駅から近いので、駅で待ち合わせをすることにして、私も行く準備。
バスタオルやタオルケットの補充をしなくちゃ……タオルケットは家にあるのを洗濯していたのだけど、結局乾かなかった。
朝一で、仕事の件で、友達が来る。結局、友達が買い物→駅と乗せていってくれることになった。ありがたい。

駅で待ち合わせ、子供を連れて電車に乗る。
往復の交通手段やバス停などがちょっとややこしいので、覚えてもらうためもある。何かあったら、この子は自力で来なきゃいけないかもしれないから。
駅ビルの本屋で「ふたつのスピカ」「鋼の錬金術師」の最新刊を購入する。
面会時間の開始ちょうどくらいに病院へ着く。

主人は今日から絶食。栄養補給のための点滴が痛々しい。
やはり3リットルの下剤を2回飲むのは珍しいことらしい。
いろんな人にさんざん言われたと苦笑いしていた。
私からは「下剤を二度飲む男」という二つ名を進呈して差し上げた。
ちょっと笑いが漏れる。
子供はおばあちゃんのところでお昼をよばれてきていたが、私はまだだったので、子供を連れて最上階の食堂へ。二人で一人前のエビフライ定食を食べる。
ラウンジや図書館を案内して「すごいでしょ?」と話す。
病室に戻ると、主人は持ってきたマンガを読み終えたところだった。
「読みたかったでしょ?」
と話したら、
「最新刊出てたんだね」
と笑みが漏れる。

30分も経たないうちに子供が飽きてきて、「何時に帰るの? 帰りたい」と言い始める。
中学生にもなって……。情けない。少し喧嘩する。
主人は苦笑い。たぶん、同室の人みんなに聞かれた。恥ずかしい。
主人の携帯が鳴る。通話の着信。病室では話せないので、三人で、階の面会室兼食堂へ。
そこで、また子供を叱る。主人が折り返しの電話をしていると、もう下まで到着しているとのこと。
食堂にいたら、主人の同僚の方がいらっしゃった。入院に際し、保証人にもなって下さった方だ。軽く挨拶を交わし、主人と、同僚の方は病室へ。
子供と二人で、食堂に残り、またお小言の続き。いろいろと言い聞かせる。
いつまでも食堂にいるわけにはいかないので、病室にいったん寄って、子供を下の売店に連れて行く、と伝え、売店へ。
飲み物を買って、飲んでいたら、同僚の方が「お邪魔しました。お大事にどうぞ」と挨拶をされて帰られた。
このまま病室に戻っても、またすぐにこの子は飽きてくるだろうなと思ったので、病院中を連れ回してみることに。
外来玄関や、前にこの子が入院していた旧棟などを見て回る。
正直、足の裏のマメが痛い。
一通り回って、病室に帰り、またしばらく主人とおしゃべり。
お茶を汲んだり、脚をさすったり、点滴していない右手をマッサージしたり、ずっと手を握ったり。
そんなことしかできないのが辛い。

明日は早い時間から来て欲しい、と主人に言われる。
出来るだけ早く来るよ、と答えたものの、朝は自信なし。
頑張って起きなくちゃ。

17時、病院を出る。
駅で夕飯を済ませ、電車に乗り込む。駅からはまたタクシーで自宅へ。
主人と携帯メールをしているうちに、また少し眠ってしまった。
0時前に起き出して、茶碗の片付け、洗濯、入浴、足のマメの治療、明日行く準備をして、今に至る。

明日の午後にはいよいよ手術。そして、3日間の泊まり込み看護の開始。
神様、どうぞ無事に終わりますように。

2006年11月22日(水)




火曜日、いよいよ入院。雨の天気予報だったのに、朝から晴天。
なんとなく嬉しい。
朝、友達にお願いして、病院まで車を出してもらう。
彼女にはいろいろとお世話になりっぱなしで、足を向けて眠れない。
病棟へ行くと、改築したばかりで、ものすごく綺麗。
まるでホテル並みの病室。4人部屋だけれども、十分の広さがある。
暗い表情だった主人も少しは気が晴れたみたいだ。
8階のため、ビルの間から、海も見える。夜になると、きっと夜景が綺麗。

入院まで間がないため、バタバタと検査が入ってくる。
CTの再検査に、麻酔科の説明。
CTは、前の病院でのものが不十分だったため、撮り直し。

ご飯は昼からついていた。量が少ないから、物足りなさそう。
検査が終わってしまうとやることがないので、二人で病院探検。
最上階の12階は、ラウンジやレストランがある。
その上、図書館まである。
冊数は少ないけれども、海が良く見える。テレビカードを持っていくと、インターネットも出来る。
以前、子供の手術の時や義父が入院していたときと段違いで、本当にびっくりした。
ただし、喫煙所がない(T-T)
外来玄関の外のほんの小さな一角に喫煙所を発見。病室からはかなり離れる。
煙草を吸いながら、取引先からの入金がまだのため、確認のメールや電話をしておく。主人の実家にも電話。
夕飯食べ終わるのを見届け、病院を出る。

ひさびさに来たために、バス停で迷う。
大通りに出て、通りの左右にバス停が見えたため、左に歩いていくと、駅行きのバス停じゃなかった。戻ってみると、右側が駅行き。この2箇所のバス停はかなりの間隔があり、足の裏にマメができてしまった。日頃の運動不足がたたっている。
駅ビルに入っているスーパーでお総菜を何点か購入して、電車に乗る。駅からタクシーで自宅へ。時間は9時近い。
子供に夕飯を食べさせ、私もお総菜を少しつまむ。あまり食欲はない。
お風呂に入ろうと思いつつ、食後、いつの間にか寝てしまっていた。
23時、取引先の友達から電話。
振り込みは必ず社長に明日させるという話と、仕事の現状と、来年からの展開をいろいろ話す。

水曜。入院2日目。
朝8時過ぎから、道路工事前の家屋調査。わが家は借家だから、大家さんの手前、入ってもらわないとまずいのだ。
2時間ほどで終わるという話だったが、昼頃までかかってしまった。
ちらかっている部屋に通すのは、とっても恥ずかしかった。
10時過ぎからあいにくの雨。
駅へは歩いていくか……と思っていたら、友達から携帯メール。駅まで乗せていってくれるとのこと。ほんとうにありがたい。
病院へ着くと、今日は内視鏡の検査だったとのこと。朝から下剤3リットル飲んだって。
ガン本体以外にも、小さなポリープが2つ見つかり、切除したとのこと。
前の病院では発見できなかったものだ。
「やっぱり転院してよかったね」
何度も二人でよかった、よかったと繰り返す。
16時にお風呂を予約したとのことで、入浴中に、入金を確認に行ってくる。
やっと入金されていた。家賃の振り込み、その他を病院内のATMですませ、ほっと一安心。また喫煙所で一服しながら、お礼のメールを入れておいた。
17時、主治医の先生から具体的な病状説明、手術の術式説明、その他、こまごまとした説明や書類へのサインがある。
病名、直腸ガン。現在のところ、ステージは2。抗ガン剤の投与は細胞検査の結果、ステージが3だと分かった場合のみとのこと。リンパ節も切除するので、その部分も含めて、腸は30�僂曚廟擇蠅箸襦D欧鯔イす腓錣擦襪里法▲船織鸚修寮楾臧瑤鬚弔韻襪箸里海函�人体には無害なので安心して欲しいと言われた。
手術まで絶食か、夕飯を食べて、また明日3リットルの下剤を飲むかと言われ、主人は迷わず下剤を選んだ。そういう人は珍しいらしい。たしかに私だったら迷わず絶食を選ぶ。
今日も夕食を食べ終わるまで一緒にいてから、病院を出る。昨日より時間は遅い。
子供に電話を入れるのを忘れていたので、歩きながら電話。
バス・電車と今日はスムーズに乗りつげた。駅から出ると雨。駅前のコンビニで、少しお総菜を購入して、昨日と同じくらいの時間にタクシーで帰宅。
ご飯は予約でしかけておいたので、2人で夕食。洗濯機を回しておく。
またその後寝てしまう。
0時過ぎに起き出し、お風呂と2回目の洗濯。洗濯機が止まるのを待っている間に日記を書く。

明日は子供を連れて、病院へ行く。
タオルケットと、また何枚かバスタオルを用意しなくちゃいけない。
入院前に完璧に準備したつもりでも、やはり実際にしてみるといろいろと勝手が違ってくる。
そろそろ寝なきゃ。


      

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