2002年11月26日(火) |
さよなら公演・・・さよなら色 |
とうとう始まってしまった星組公演。 退団者が8人もいる・・・しかもファンを驚かせてしまった退団者ばかりの退団公演。
初日があいてからいろんな人に「泣けるよ。」とか「朝澄さんいいよ。」とか聞いていた。 だからかよちゃんに関してはある程度の心の準備はしていたつもりだった。
2階のどセンターの席に座り、なんやかんやと話していたら下手側の花道に人が出てきた。 マンドリンを持っている・・・男役3人。 よくよく見るとともみちゃんがいた。 ともみちゃん(夢乃)華乃さん、鶴美さん・・・の3人。 楽しそうにマンドリンを弾いたあと、帰っていった。 そしてたーたんのアナウンス・・・・・・。 「みなさま、本日はようこそ宝塚大劇場にお越しくださいました。 星組の香寿たつきです・・・・・・・・・・・・・。」 普通のアナウンス・・・だがしかし、ここで私は泣いてしまった。 なぜだかわからない。自分でもビックリだったくらい。 あまりの驚きに気が動転してしまった。
ストーリーは・・・普通。よくある「火曜サスペンス劇場」のような展開。 ホントにあの展開。 人が大勢いる中で殺人が起こり、容疑者が複数。 それぞれに動機となるなにかしらがあり、アリバイがない。 そしてそれぞれが被害者に弱みを握られていた。
刑事ではないキレ者がヒトリ・・・これもありがち。 そして事件解決への糸口をも見つける。 犯人は意外な人物・・・ほらね、「ああ、先週テレビで見た。」って言えそう。
登場人物についてはあまりちゃんとまだ話せない。 ただ、印象的だったのが、ガイチ。 妻であるそんちゃんがたーたんを誘惑しているのを見て なんとも言えない表情をする。 今はそれがこびりついて離れない。 クールなメガネがよく似合い、優しくて、妻を愛しているというのが とてもよく伝わる・・・好印象な人物。
言葉巧みに妖しくたーたんを誘惑しているそんちゃん。 (え?役名で書けよって?ごめん、覚えてないねんっ) それをじっと見つめるガイチ。切なかった・・・。
まあ、話の展開は前述の『火曜サスペンス』だから、これは時間にして 10時40分くらいのできごと・・・・・・。(9時から始まるでしょ?番組)
終盤・・・大どんでん返しを含めた終盤・・・ってワケだ。
ネタはバラさないでおこう。 (私はバラされるのが好きだが、そうじゃない人もいるからね。 知りたい人は私の愛読書でもあるだださんのところへ・・・・・・笑)
「あー、終わっちゃったねぇ・・・・・・。」そういって友人と幕間を過ごす。
さてさてショー。 オギーのショーは『パッサージュ』が大好きだったから、ドキドキワクワク。 でもいきなりプロローグでその夢はぶち壊された。 華やかな豪華な楽しげなプロロじゃない。
妖しげな・・・くすんだ中の華やかさを感じるプロロ。 だいたいプロロにかよちゃんがいない。 待って待って待って・・・出てきたっ!!! かよちゃんとまとぶん。 そう・・・ダ・ル・マ・・・・・・極楽鳥サマだー。 歴代の男役たちが何度も扮した極楽鳥・・・・・・。 キレイだった・・・けど、笑ってしまった・・・・・・。
かよちゃんはとてもたくさん、いろんないい場面をもらっていて 涙が出ないわけがない。 ニコニコさんだったり、ジェンナーロ風だったり・・・いろいろ。 歌ったり、踊ったり・・・いや、歌盛りだくさん。 ホントにビックリ驚きのいろいろなシーン。 セリ上がり、トップさんと絡みあり、銀橋歌あり、大階段、歌あり・・・・・・。
でもやはり、思いもよらないところで涙が出た。 例えば、たーたんととーことねったんの3人の並び、 「あー、元雪組の3人だ・・・」・・・。 あっきーとガイチの並び・・・「同期だ。」 そこかしこで涙が出る・・・そしてまたビックリ。
たーたんがソデに入る時にとーこの肩にポンと手を乗せた。 ファンにはたまらない・・・一種の“儀式”のようなものだが やはり涙が出た・・・・・・。 隣に座って寝ていた(ずーっと寝ていた・・・寝息をたてて・・・コラ〜っ!!!) おばちゃんが・・・私を覗いた・・・。 きっとたーたんファンだと思われたことだろう。
泣きっぱなしのショー。 もうヒトツ・・・泣けてしまったところがあった。 どこか覚えていないけど、辻音楽士でチェロを弾いていたエンディが チェロを引きずりながら、下手に帰っていくところ。 トボトボと歩いているエンディを見て泣いてしまった。
見終わった時、友だちが「エライ泣いてたな。 たーたんさんでエライ泣いてたな。」と私に言った。 ホントにそうだ。 かよちゃんで泣き、たーたんで泣き、とうこで泣き、あっきーで泣き・・・・・・まだまだいろいろ。
そして思った。 千秋楽で1番、ツライのはとーこかもしれない・・・と。 「雪組化した星組」とまで言われてた星組。 元雪組生・・・たーたん、あっきー、とうこ、ねったん、毬丘さん・・・ 残るのはとーこだけだもん。
もちろん、それだけじゃないけど、そういう意味でもつらいだろうな・・・って思った。
フィナーレのパレードの時に、銀橋から本舞台に戻るかよちゃん。 本舞台にいるますみちゃん(紫蘭)のほうを向いていた。 ますみちゃんの顔が一瞬にしてニコ――――――っとなった。 スマイル顔のますみちゃんの笑顔度が増した。 かよちゃんも同じくらいニコニコさんだったんだろうな・・・って思った。 癒されてしまった・・・。
まだ始まったばかり・・・・・・。回数増やすかもしれない・・・そう思いながら帰宅した。
2002年11月15日(金) |
終わってしまった・・・・・・ |
私のエリザが終わってしまった。
そう、この日が本当に私の楽だった。
ダダをこねて譲ってもらった席は1階の19列の下手。
この日はもう最初から燦ちゃん&さお太モード全開だった。 オペラがはずせない・・・・・・。 「燦ちゃん、かわいい。」「さお太かっこい〜。」 もうそればっかり・・・・・・。 自分でもホトホト呆れる。
燦ちゃんが出てる場面は燦ちゃんを・・・ さお太が出てくれば、さお太を・・・追っかける追っかける追っかける。
だからストーリーの全体なんてあったもんじゃない。
とーこーろーが・・・・・・だ。 飛び込んできた・・・みどりシシィが変わった。 前回と比べて厚みが出ていた。 セリフが自然になっていたし、深みが出ていた。 特にドクトルゼーブルガーとのやりとりが真に迫っていた。 「この人は東京へ行ったら、完全にシシィが乗り移るかもしれない。」 ・・・とさえ思えた。
他は・・・と言ったら、最終答弁くらいからルキーニがもう狂気じみていて 脳の線が・・・細い線が・・・ピキっ・・・と切れた音が聞こえたようだった。
エリザはストーリー、歌もセリフもみんな・・・そう、ほとんど頭に入っているから 他の作品と比べていろんなところを見る余裕がある。
市民にしても、病院の患者たちにしても、重臣たちにしても 今までの他の組の時にはあまり見なかったところまで見れた。 今回は・・・そういう楽しみもできた。
カフェの端のほうで芝居をしている下級生たち。 「夜のボート」のシーンで皇帝夫妻を見て感激している女の子。 そういうのを見ながら「エリザっていいなぁ・・・。」って思った。
黒天使ビイキの私が今回黒天使に関してはあまり満足度が高くなかったのが 少し残念だけども・・・それでも「まだ見たい。もっと見たい。」と 思ってしまうのだから、エリザってすごい。
見る前から気になっていたさお太。 そしてふと見つけた瞬間から気になって仕方がなくなってしまった燦ちゃん。 5回見たうちの後半3回はこの2人見たさに・・・と言っても過言じゃない。
それから・・・・・・例えば、シュテファンで革命家を演じたみわっちが かわいいロケットスマイルを見せたかと思ったら、 深い赤い衣装に身を包んで群舞で凛々しくキメる・・・といった このギャップ・・・男役ならではのギャップとか、 今まであまり気にならなかった・・・女役の上級生のフィナーレナンバーでの すそサバキの艶やかさとか・・・・・・ このすそサバキ・・・私には少しこだわりがあって、今まですそサバキがキレイだ・・・と 思えた女役さん・娘役さんってあまりいないのですが、 今回いました・・・翔つかささん。さすが上級生・・・って思えた。
そういうことにも単純に楽しめた。
娘役さんの大階段では絵莉さんと花純風香ちゃんを見ていた私。 ふと見るとなんとも言えない表情で踊るつうさん(翔つかさ)が・・・。 慈しみのような微笑で軽やかなすそサバキだった。
そしてそのあとの『闇が広がる』への繋がり・・・・・興奮が高まる。 ここでは、さお太がセンターにいることがうれしい。 それからどことなく踊り方に色気のある矢吹さん。 王子も本領発揮。 そう、前列を見てからズズズ―――――っと最後列へと視線を移す。 燦ちゃんもきっちりキザっている。 ふと見たら、最下級生研一の祐澄しゅんクンもキザっていた。 「下級生でもキザるのねぇ・・・・・」
このシーンだけを集めた各組のビデオが欲しい。 あ、黒天使だけのビデオも・・・・・・。
そんなこんなで・・・終わってしまった、私のエリザ。 でもどんなにダダをこねても地団駄踏んでももう千秋楽だもんねー。 ちょっとホッとしている春吉だった。 (終わったら、星組なんだよ・・・わかってるか――――?)
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