◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2003年07月12日(土)  草原の風

CONVOYの橋本拓也が出る・・・。
ただ・・・ただ・・・それだけの理由で見に行った公演。
後から知った・・・『演出・荻田浩一』
「は〜?オギーそんなんできんの?]そんな気持ちしかなかった。

原案:椎名誠『白い馬』〜モンゴル民謡:スーホの白い馬
音楽:斉藤恒芳

出演者は、恵谷彰・児玉北斗・張縁睿・三木雄馬・横関雄一郎・吉本真悟
ここまではバレエダンサー。
そしてNIRO・橋本拓也・森山開次ここまではバレエダンサーではない。

・・・ストーリーはモンゴルの草原でレースに出るために繰り広げられる
白い愛馬と2人の少年の物語・・・という、わかったようなわからないようなものだった。
音楽はどこかで聞き覚えのあるような流れ。
馬頭琴奏者が時々出てきて、モンゴルの風を吹かせる。

「あー、なんだろうなぁ・・・。」というなんとも掴みきれない気持ちで見ていた。
・・・ところが、バレエダンサーが揃って踊りだした時に度肝を抜かれてしまった。

・・・下手ソデから出てきて・・・跳んだ・・・。
また1人・・・跳んだ・・・そしてまた・・・1人・・・1人。
4人のバレエダンサーが・・・・・・・一度に跳んだ。
すごい、高さがスゴイ・・・。すごすぎる・・・。

・・・そこからぐいぐいと引き込まれていってしまった。
お目当ての拓也はバレエダンサーじゃない。
コンボイでやっていてもどちらかというと破壊的なダンスを踊っていた。
その拓也とバレエダンサーたちと踊ると・・・違いすぎる。
どちらがウマイ・・・とかじゃなくて、流れが違いすぎる。
NIROはコレと言って踊る場面もなく、あまりわからなかった。

なんだろう、この優雅な流れはなんだろう・・・。
ストーリーはあまりわからないから、そんなところしか見ようがない。
少年役・・・2人もバレエダンサーのようだった。
他は馬の群れとなり、風となり、草原となり・・・。
時折、拓也やNIROが草原の嵐か、何か悪となって登場する。
この2人は歌ったりもする・・・・・・。
拓也の美声は健在だった。

なんやかんやと見ているうちにあまりわからないまま2幕も終盤。
それぞれのダンサーが1人1人順番に1人ずつ踊り出る。
途切れることなく、次が出て・・・1人ずつ踊り、最後にはみんなで踊る。
この時の音楽といい、流れといい・・・何かどこかで見たものに似ていた。
『バビロン』の鳩のシーンだった・・・・・・。
何か胸にぐっときた。たまらない・・・。

音楽もどこか流れに聞き覚えがあった。
あとで知ったことだけど『激情』の時の音楽担当の人だったらしい。

最後の全員で踊ったあと、一人一人挨拶。
バレエダンサーは挨拶も優雅で、美しかった。
だけど、拓也たちは・・・ペコっと頭を下げただけだった。
それがとてもかわいらしくて・・・大笑いしてしまった。

カーテンコールは5回・・・。
最後はスタンディングだった。
カーテンコールでも拓也だけ手の振り方が違っていた。
「橋本拓也ここにあり」そんな感じでおかしくてたまらなかった。
みんなぴらぴらぴら〜と手を振っているのに
拓也だけおりゃーって感じで、「わしゃここや。」という感じだった。

見終わった時、無性にコンボイのステージが見たくなった。
ガシガシ踊るダンスが見たくなった。

余談:客席にジェンヌがいた。誰かわからなかった。
幕間にホワイエで・・・普通にドリンクを買うジェンヌがいた。
「あ、風香ちゃんや。」・・・そう花純風香ちゃんだった。
もう1人・・・男役・・・たぶん、貴怜良ちゃんだと思う。
あまりまじまじと見ることができないので、確認はできなかった。
「あらー、普通に人に紛れてくつろぐのねぇ。」と思って見ていたら、
2人がくるり・・・と振り返って・・・テクテクテク〜とこちらにやってきた。
私は妹と2人だったのだが・・・・・・そのテーブルへやってきた。
妹が「今から、まさに話そうと思ったことが話されへんようになった。」と言った。
宝塚の話がまったくできなくなってしまった。
「なんでこっちに来んねーん」というそういう気分だった。

・・・そう私たち姉妹は・・・小心者である。



2003年06月22日(日)  雪バウ アメリカン・パイ

かしちゃん主演なのでなんとなく気になっていた。
でもチケットがなかった。

ところが友人が1枚譲ってくれた。

その友人と・・・「かしちゃん、かしちゃん」と言いながら並んで観劇。

原作は読んでいない。予備知識もなにもない。
さてさてストーリーは・・・・・・だった。
いやいや、「は?」というところがいくつかあった。

まず、プログラムに「ハンサムではない主人公」と書いてある。
異議あ―――りっ!!!
悪いけど、かしちゃんはキレイな顔をしている。
そりゃ、ハンサム?という言葉は似合わないかもしれないけど、
なんちゅう失礼なことを・・・・・・。

そしてストーリーが展開されていくうちに・・・
「ほお、マイアミかぁ。そのわりにはみんな皮のパンツはいて、
 長袖のジャケット着て、タートルのセーター着て・・・。」と思った。

かしちゃん演ずるグラン・パが山科愛ちゃん扮するリュ―に
「両親が心配するぞ。」と言う。
「り、両親・・・って・・・。お父さんとお母さんでエエやん。」と思った。
ところが、その両親と再会したあとリュ―にかける言葉。
「おっかさん、泣いてたぞ。」
・・・・・・おっかさん・・・ってここは江戸かいっ!!!

それからそれからそのリュ―の両親に「リュ―の思うままにさせてあげたい。」と
言うグラン・パ。
でも「何をしてあげられるか・・・わからんです。」
・・・・・・わからんです・・・って学生運動している大学生のような言い方。

おかしいやん、おかしいやん・・・。言葉遣いがおかしすぎるやん。

そんなこんなのツッコミを入れながらも・・・ストーリーは進んでいく。

そうそう、いづるんをもっと使ってくれ――――っ!!!
もったいなすぎる。
あ、でもさ、このいづるんの役・・・リュ―の主治医のような人なんだけど、
バカンスでマイアミに来た・・・と言いながらも往診カバン持ってるし、
スーツ、バリっと着てるし・・・やっぱりおかしいよ。

ヨカッタこと。かしちゃんの歌が堪能できたこと。
ホント、堪能できた。
欲を言えば、ラストにちょっとしたダンスナンバーが欲しかったな。
だってせっかくソルさんが出てはるんですもん。

こんな感じのバウ公演だった。


 BACK  INDEX  NEXT


春吉

My追加