■あんただけにそっと■
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あああ〜。 もう飽きたよ〜。 病院暮らし〜〜。
この週末は外泊決定していて、ドキワクで待っていたのだが、 当日の金曜朝、モリオ発熱。 ・・・・。 担当医の先生と相談して、まあしょうがないか、熱下がるまで・・と 見送りに。
翌朝には熱も下がっていたのだが、担当医の先生はお休みで、 替わりに見てくれた先生は超慎重派。 この週末は、無し!になってしまった。 あああ〜。
ロタも終了したモリオは元気をもてあまし、 狭い部屋の中を追いかけっこするのもすぐ飽きるし、 だっこでドアの窓からナースステーションを見せろだの、 冷蔵庫の牛乳を見せろだの(他の子の牛乳見てどうする)、まあ要求が多いこと。
熱が出たせいなのか、血糖値は高め。 200〜300台で、それも私は気になってしまう。 せめて100台でいて欲しい・・・なんて、 こういうの気にしすぎると良くないよな〜。 私退院したらインスリン入れすぎてしまいそうで怖い。 低血糖も怖い、高血糖も怖い、どうしたらいいもんかね。 栄養士の先生は「良い血糖を保つことは低血糖との闘い」と言っていた。 そうだよね、70以下は低血糖、でも120以上は高血糖なんて、 なかなかその中に留まるのは難しい。
ましてモリオはインスリンの自己分泌が無い1型。 でも、寝てる間の5時間に300から90まで下がることもあって、 微量のインスリンを入れてるとはいえ、よくわからん。 自分でも少し出てるのかな。 先生もよくわからん、と言っている。 そうそう、モリオの低身長について、成長ホルモンの異常の有無も、 これから調べてみましょうとのこと。 ただの小さい子ならいいんだけど。
そうだ、インスリンポンプの針刺し、二度やりました! 一回目は手で。点滴の針刺しのような感じで、モリオの腹をつまんで刺した。 終わってから、緊張と安堵と怒りのような感情が混ざって泣いた。 泣きじゃくるモリオを抱きながら、 わ、わ、私だってこんなことしたくはねーわ!!と。 子どもの腹に針なんか刺したくねーわ!!と。
二回目は器具を使って。 プラスチックの棒状の器具に、針をセットして、バネを引き、 モリオの腹に当てて発射。 バッチーンとバネの勢いで針が入る。 この方が気は楽だわ。モリオはどっちがいいのかな〜。 どっちも泣いたけど。 この時の看護士さんがやたら子どもに謝るタイプの人で 「やだよねやだよね、ごめーんモリオ君〜いやだよね〜」と 繰り返すので、危なく「うっせ!私も嫌なんじゃ!!」と逆ギレそうに。 いい人なのに、私ったら・・・。
入院中、モリオはよく話すようになった。 「かあちゃん、だっこだっこ、したいんだよー」などという。 だよって。いつ覚えた。 携帯が鳴ると「かあちゃん、けいたい、とるかい?」と渡してくれたり、 メモ帳を開いて「えーと・・・」と呟いてたり、 なんか説明していたら「へー」と言われたり、驚くわ。
私は疲れが耳に来たのか、聞き間違うことが増えた。 ジブリの新作が「独り暮らしのジャコメッティ」だというので、 なんでそんな孤独そうな題材を。と思ったら 「パリ暮らしのジャコメッティ」で、アハハなんだ、 でもなんでジブリがジャコメッティよ、と思ってたら、 正しくは「借りぐらしのアリエッティ」だった。 うーん、なんか全然知らない感じだった。 チップスターのCMで「かりんとうキャンペーン!」というので、 なんでポテトチップがかりんとうで客の気を引くか!と思ったら パディントンキャンペーンだったりもした。 まあ、なんだ、疲れた。
モーリー・しい子(藻)
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