2002年05月03日(金) |
仕事で超高級旅館へ ★
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今日から4連休だというのに、きのうから始まった仕事が重すぎて
休み中も仕事からアタマが離れられない。
知る人ぞ知る高級旅館のHP制作を含めいろいろトータルな仕事なのだが
苦手なお局様を筆頭に、きのう打ち合わせに行って来た。
わたしはお局様がいっしょという理由で、
本当にそのプロジェクトから降りたかったんだけど、
パンフレットのディレクションをしてしまった手前、
加わわざるを得なくなった。
ってゆーか、お局様が降りてくれればいいのにー。
もやもやした気持ちで旅館へゴー。
エントランスをくぐると30代前半の男性が案内してくれた。
と、思ったら彼が「代表取締役社長」だったから、びっくり。
こんな若い人が社長か。
いかにも二代目というぼっちゃんぶりにはクラクラした。
ちょっと上川隆也とフミヤに似てる。
めちゃくちゃ感じの良い人で、
若くしてこれだけ成功されてるわけだから
お話を訊いてるだけでもすごくキレ者というか
ボンボンなんだけどのんびりしてなくて
ちゃんとした考えを持っていて
ホテル・旅館業界に疎いわたしは逆に勉強になった。
特に感動したのが「サービス」についての考え方。
「たとえば、カップルでお泊まりの場合、
男性より女性の方がお風呂が長くなってしまう。
女性を待っている男性にさりげなく「梅酒をいかがですか」とお渡しする、
そういうことがサービスであって、
『風呂上がりに梅酒サービス』とうたうことはサービスと言えるのか?
当館ではお客さまが車で到着されたらお帰りまでに洗車させてもらうが、
そんなこと言うことではない。
車がきれいになってる、と気付く人もいるだろうし、
気付かない人が大半かもしれない。
だけどそんなこと我々はどうでもよくて
ただ気持ちよく帰っていただけることがサービスなんですよ」
おぉー!なんて上質な考え方でしょう。
ってゆーか駐車場の車、外車ばっかだし・・・ベンツとBM率高し!
ふさわしいお客さましか泊まれないのよ。
勝手に洗われたら恥ずかしくなるような車は止まってないのよ。
それに芸能人の隠れ家的宿なのだ。
客室を取材させてもらったときも
「ここは○○さんのプレステ部屋なんですよ、
プレステ持ち込んで、一晩中ゲームやってるんです」
とか社長さんが教えてくれる、芸能人何考えてるんだか。
来る人来る人トレンディー俳優だったり大御所有名人でびっくりだー、
何がムカツクって金持ってなきゃ泊まれないってことだ。
しかもどう使っていいのか困るくらい広い部屋。
和室8畳2間、10畳1間、6畳1間で2名様利用ってどうゆうこと???
家じゃん。家族で暮らせるマンションじゃん。
1泊2食付33,000円くらいから60,000万までの料金設定だけど
まぁ33,000円は手が届きそうだけど
ふたりで行ったら倍かかるとなるとねぇ?
自分の分だけ出すならまだしも・・・。
うわー泊まりてー!
お料理についても深く取材したのだけれど
はじめてお局様と連携プレイで
「おいしそうですねー」を連呼したのに
「ごちそうしますよ」の一言が出てこなかった。
泊まらせてくれなきゃ食べさせてくれなきゃ仕事できませんって。
旅館を知るいちばん早い方法は泊まることなんですってば。
(以前わたしは同クラスの高級旅館のロケハンで
ただで泊まらせてもらったのだ。
一泊30,000円の宿だった、料理も超おいしいし
嫌いなお刺身も雰囲気で食べれてしまったくらい。)
なかなか「今度取材を兼ねてお泊まりに来ませんか」とか
その手の言葉を引き出せない。
でも撮影は夜のがきれいだし、
たぶん泊まらないと撮りきれないと思うんだよね、
宿泊客の迷惑にならないときじゃないと撮影できないし。
今月中にお泊まり会かなー?
あんな広い部屋だからスタッフまとめて10人くらい同じ部屋で
ぜんぜん問題ないんだけど、
そんな下品なこと許してもらえないだろうな。
とは言え、この社長さんかなり話好きというかユニークな方で
なぜか初対面のわたしたちに
「最近家を建てたんですよー、よかったら見てきませんか?
今日は奥さんいないんで。内緒ですけどね。」
なんか言い出してわけわかんねぇよ。
すぐ隣に建っているプレハブ住宅(流行の積水とかで一晩でできちゃうやつ)へ、
案内してくれた。
いいのかなー?友達でもないのに家まで入っちゃって・・・と思いつつ
「上がって上がって。」とせかされ、家に入ったけど、
これと言った誉める要素もなくて、はっきりいって散らかってたし
溢れんばかりの生活感というか台所とかも丸見えなのに
他人にお風呂まで見せびらかして・・・この社長どうかしてるよ。
ぜったい奥さんに後で怒られるって。
内緒にして他人を家に平気で招いちゃうなんて
わたしだったら許せないよ。
しかも女に見られるのだけは勘弁してよねーってかんじじゃん。
社に戻ってから、このプロジェクトがかなり大がかりになると判断し
スタッフ集めに奔走。
わたしにしてみたらお局様とふたりでやるよりいろんな人と関われる方がやりやすい。
連休前で早く帰りたかったけど8時から緊急ミーティング。
お局様がプロジェクトの説明を始めたとき
「社長が目の肥えた人なんで丁寧に創っていかないとまずいと思うんで
みなさんに集まってもらったんですが。」までは、よかったのだが、
「いかにも二代目ってかんじで、若造が何言ってやがる、という印象です。
はっきり言ってむかつきましたけどね。」
だって。キャーこわーい。
お局様はそんなふうに思ってたんだー、そうか年上女性には生意気に映るんだー。
あたしなんて「その若さで社長!」とか「グッチのネクタイ」「グッチの靴」
「エルメスの名刺入れ」「車は真っ青なBM」とか付加価値に完全にやられてしまったし、
経営理念には感銘受けたし、おいしいお店とかおいしいシャンパンの銘柄とか教えてくれたし
ボンボンだけど庶民風な話もおもしろくてけっこう友達になりたい人
っておそれ多くも思ってしまったというのに。
なんかお局様はいつも会う人会う人の裏を読んでしまうようで
そうゆうの寂しくない?って思いましたけど
年の功ってやつですか?
すでにトゲ入ったかんじで見ちゃってるんで
仕事も「こうやっとけば妥当なんじゃない?」ってかんじで投げやりなところが
大嫌いなの!
わたしがアイデア出しても現実的なことばっかで返してくるし・・・
もっとコンテンポラリーに生きろよ!
あー、イヤだイヤだ。だからこのチームから外してほしかったんだよー。
わたしは自由にやらせてくれる上司の下で働きたいの。
早くYさんチームに帰りたい・・・。
Yさんラーメンズ好きだしさ。
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