2002年09月26日(木) |
自販機にまつわるエトセトラ
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たわいもない日常のたわいもない話といえばそのとおりなのだ。
何故、大の大人がこんなにもあんな機械に振り回されていたものか。
そもそもは先週火曜日。
会社の自販機が変わって缶ジュース1本100円という大サービス機械が新設されたのだ。
メーカーがちょっと微妙なJTとアサヒとサントリーで
よりによってJTメインで初めて見るパッケージのジュースばかり。
なんか飲物のセレクトも微妙で「せのびー」と「ポカリ」が2本づつ占めてるのはやりすぎだし、
オロナミンCとDAKARAもあり、水もあり、なんか「無」っぽい飲物が幅きかせてんのね。
それはさておき、導入したその週の金曜日。
お局様がジュースを買ったら、
自販機の下のジュースが出てくるところに「水」のペットボトルが置きっぱなしになっているのを発見。
「誰か買ったのに取り忘れてない?」って社内を聞いて回るも該当者ナシ。
そうゆうときに決まって「Kくんじゃないのー?」って言われてしまうドアホなKくんでもなく、
ってかKくん!聞かれたことに首振り返事はやめろッ!年上のくせに!
結局誰のものでもない「お水」はお情けでアホのKくんにプレゼントされてた。
いくらなんでも自分で金入れて買ったジュースを取り忘れるほど
うちの社員は狂っていないと思ったのだが、
じゃあなぜにそこに?と不可解な疑問を残しつつ、事件は尻すぼみになった。
翌日土曜日。
そう、ガンバ×グランパス戦のあの日も仕事だったわたしは夕方グレープフルーツジュースを買った。
ガチャン。とジュースが下へ落ちる音と共に、驚くべき現象が!
なに!?またしても!?
今度は2本のグレープフルーツジュースがそこに落ちているではないか。
それは今アタシが買ったジュースと、誰かの忘れ物なのか、
2本同時に落ちてきてしまったのだかわからず、
一応「またジュース置きっぱなしになってましたけどー忘れてませんかー?」と社を練り歩いたが
またしても該当者ナシ。
当然真っ先にKくんのところへ向かったが「ボクじゃないですよ」だって、
なんだ、しゃべれんじゃん。
さすがにきのうの今日、みんながアタシを囲んで口々に尋問する。
「それはもとから下にあったの?」「2本同時に落ちたんじゃないの?」
「ズレて落ちた音じゃなかった?」などなど。
そんな〜ジュース買うときくなんて無防備だもん、わかんねーよぅ。
やっぱり誰かが忘れたんだよーってことになって「バカなやつがいるもんだ、もらっちゃいなよ」と、
アタシは100円で2本ゲット。
経理のAさんに1本あげた。
「毒入ってないよねぇ?」なんて言いながら、今も元気に二人とも生きてる。
この時点ではまだ「おかしなことがあるもんだ」レベルだったのだが。
週明けて今週火曜日。
同僚のKちゃんが「トモちんの買ったジュースまた2本出るかなー」と言いながら自販機のボタンを押すと、
デ・ジャ・ブ?
2本出てきたのだ、グレープフルーツジュースが。
完璧機械が狂ってる。
アタシはKちゃんからお裾分けしてもらい、「明日はアタシが2本ゲットで返すから」なんて言っていた
翌日水曜日朝。
ビンゴッ!
まんまとジュースは2本出てくる。
これはしめたもの。
『お買得!グレープフルーツジュース2本出ます!』って張り紙貼ったらすごい反響!
すごい促進効果!マーヴェラスッ!
当然グレープフルーツジュースしか売れなくなったのだが。
ジャパンビバレッジさんには悪いけど売り上げと数合わなくて上司に怒られる運命だな。
なんだか楽しくてやっぱグレープフルーツジュースだぜ!とばかりに夕方も自販機へ向かうと、
おや?もう1枚張り紙がしてある。
『ジャパンビバレッジ様、ROOTS(コーヒー名)を買おうとしたら商品が出てこなかった上、
お金も戻りませんでした。返金してください。』だって。
おいおいおい、大丈夫かジャパンビバレッジ。
どーなってんだ?
方や毎度2本づつ出血大サービスだぜ?
ってかアタシはそのメモ書きを残したHさんに100円くらいケチケチすんなよ、
男のくせに!って言いたいが。
ふーん、ツイてない人もいんのねと、目的のジュースを当たり前のように2本ゲット。
ともかくこの自販機はイカレてるわ。
その後もグレープフルーツジュースは絶好調の売り上げだったのだが、
「たまにはお茶が飲みたい」とお茶を求めたM課長が自販機の前で叫んだ。
「どーしたんですかッ?何本出たんですか?」とみんな大集合。
「・・・出てこないし、金が戻らねぇ。」とM課長。
なんなの、このイカレ自販!さすがにこんなことが2度も続くと、
内緒にしておきたいグレープフルーツジュースの秘密も限界だ。
「業者に電話するよ」と担当のMさんがしびれを切った。残念。
「今日いっぱいはなんとか・・・」と取り立て屋にせがむ娘のごとく
KちゃんとアタシはMさんを困らせたが「出てこないのはまずいっしょ」とキムタク風にピシャリ。
さすがMさん。やっぱかっこいーわ。キムタクは嫌いだけど正義感にほれぼれ。(てか管理者として当然)
業者も業者で、ただ飲み三昧させるわけにはいかねぇとばかりに、めちゃくちゃ迅速な対応だ。
その日の夕方やってきて修理を始めた。
さぞかしガックリしただろうね、グレープフルーツジュース売上金合わないだろうねぇ。
2時間くらいで修理が終わった。
あぁ、グレープフルーツジュースよ、懐かしきお得缶。
これで全てが一件落着と見えたのだが。
さて次の日、木曜日、Aさんが「もう2本出ないんですよねー」と
寂しそうにグレープフルーツジュースのボタンを押した。
と・こ・ろ・が。
治ったはずのこの機械、またもや2本出してしまった。
ブラボー!
どーなってんの?
だって昨日二人がかりで修理してたじゃんか。
まったく迷惑極まりないこと。
またもや午前中から業者の人がやって来て修理に勤しむ。
努力むなしく、お昼になっても自販機は壊れっぱなし。
業者の人は出直してくると言い残してちゃっかりグレープフルーツジュースは売り切れにして帰った。
ぬかりない。
午後足りない部品やらを調達して再度現れたが、2時間3時間たっても帰る気配がなく、
自販機は直るのか?
最終的に修理終えたのは6時半。
これでもう大丈夫です、と自信たっぷりに帰っていった。
うん、そんなえばらなくても。壊れてなくて当たり前だし。
どうやら直ったようだ。今のところは順調である。
はぁ。こんなに自販機に振り回され、バカみたいに自販機の話題で盛り上がり、
一週間昼休みの会話が自販機ってどうかしてるんじゃないのって思うけど、
お局様と息の詰まるような昼休みの1時間、話題を提供してくれた自販機に感謝。
だって今週の印象に残った出来事っていったら、やっぱ「自販機」でしょう。
地味だ。そんなもんよ、毎日なんて。
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