アルの日記
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2002年05月05日(日) 長野記

ふぃ〜・・・一昨日は近くに住む友人に「たこ焼きやるから来なよ〜」と言われて遊びに行って彼の彼女を含めて3人で飲みまくっていたので日記書けませんでした。
昨日もまた違う友人宅に行って飲んでいたので日記書けませんでした。
相変わらず酒漬けな人生を歩んでいるわけです、笑。
そうそう、ビール(または発泡酒)にジンジャーエールかCCレモンを入れて飲むと美味いんですよ〜ん(8:2か9:1くらいの割合で・・・まあお好みによりけり。ぜひお試しあれ。)
さってっと、忘れないうちに長野でのことを書きたいと思います。

新宿から高速バスに乗って3、4時間かかってとあるバスストップで降りて友人Mに電話すると20分くらいで車で迎えに来てくれた。
かな〜りサイケな格好をしていたので[ありゃ〜、もろヒッピーやないか〜。そんな格好をしていたらかなり浮いてしまうのでは〜?」と思ったのだがまったく問題ないということが少し滞在しているとわかってきた。
車に乗って10分か15分くらい走ってMの住む借家に到着。
思っていたよりも中は綺麗だった。
駐車スペースは家の前の道を挟んで反対側の空き地で、高台に建っていて金網が張ってあるのだが、その下を覗くと7、80メーターくらい下に渓流が流れている。
周りに家もちょくちょく建っているがなかなか立地条件はいい。
家の中からも山の緑が見えるが、ちょっと庭先に出るとまだ雪が残っている中央アルプスと南アルプスが両サイドに見える。
すっげぇ〜きれい。
しかも天候によって毎日、山の表情が違うので見ていて全然飽きない。
空気もうまいし水道水も軟水で手を洗うとヌルヌルする。
もちろん飲んでもうまい。
至るところでマイナスイオンが出まくっているのが目に見える(ほど明らかだ)。

着いた早々、「はいよ〜。」と言いながら小さいジャンべ(太鼓)を手渡され、爆音でサイケなトランスを流しだし、ややトランス状態になりながらわけもわからず無言で叩きまくる、笑。
MはMでデカいジャンべを押入れから取り出して叩きだす。
はっきり言ってジャンべなんて叩いたことなかったがかなり面白くなってしまってこれ以降、2週間ずっとそのちびジャンべを肌身離さず持ち歩きトコトコと叩いていた。
車に乗っている時も助手席でトコトコ・・・陣馬形という山の頂上(中央アルプスと南アルプスが目の高さで見えてほぼ360度の大パノラマ。人もほとんどいないし眺めがマジで素晴らしい)にも3回ほど行ってトコトコ・・・渓流の河原でも川の流れを見つめながらトコトコと叩いていたのだった。
山の頂上で叩くと凄く気分が良くて良い音がした。

そんな感じで2時間くらい部屋でジャンべを叩いていると彼女のN子ちゃんが帰宅。
大の男2人が爆音でサイケなトランスを流しながらややトランス状態で太鼓を叩きまくっているという非日常的な光景にびっくりするどころかごく当たり前で自然なことのような感じでにっこり笑いながら「あ〜、アルさん(仮名)、いらっしゃ〜い!」
う〜むむむ・・・いい笑顔だ、笑。

その日の夕食は馬肉のすき焼き。
隣のおばちゃんにもらった烏骨鶏(←字忘れたがこんな字だったように思う“うこっけい”)の卵でいただいた。
なんだかよくわからんがとにかくうまかったことは確かだ。

Mの造っている日本酒もたらふく飲ませてもらったがこれが美味いのなんのって・・・涙。
景色は綺麗だし高台に建っているので風は気持ちいいし渓流の音がうっすら聞こえてこれもまた気持ち良いし野菜は新鮮でウマウマだし・・・さらに夕飯の後に温泉に行ってさっぱりして久しぶりに「幸せ」という言葉の意味を思い出したのだった。
まあ初日はこんな感じ。

最初の方は天気が悪く雨が降っていたりしたので釣りはできなかった。
部屋で音楽かけながらひたすらジャンべ叩いたり、切ってきた竹で楽器作ろうとしたり・・・そうそう、諏訪まで出かけていってそこのエスニック&サイケデリック雑貨店でいろいろなジャンべを見せてもらった。
アフリカのものとインドネシアのものがあるのだがインドネシアのジャンべの方が全然安かったので買おうと思ったのだがデザインが気に入らず断念。
他にいろいろな太鼓を見せてもらったのだが、ボディーが陶器で出来ていて魚の皮(サメみたいな魚らしい)が張ってあるトルコの太鼓がすごく気に入ってつい買ってしまった。
値段も安くサイズも小さかったので・・・(どうも俺は小さい太鼓でトコトコと細かいことをやるのがあっているみたい)。
しかしその後、革をピンピンに張ろうと紐を締めたのだが(紐でチューニングするのです)ぜんぜん駄目で、ボンドで革が貼り付けてあることが判明してインテリアになることに決定。

近くにあるMの知り合いのエスニック雑貨店にも行った。
緑に囲まれたすごく味のある古い民家で、狭い入り口をくぐるようにして入るとかな〜りディープな品揃え。
「あれ〜っ?どこかで会ったことあるような気がするんだけど、タイとかに居なかった〜?」
と、店のおやじさんに言われた。
う〜ん・・・そういえばどこかで会ったような気もするが・・・思い出せん。
店のおやじさんもおばさんもすごくいい人で商売の方もうまく行っているみたいだ。
う〜むむむ・・・田舎でエスニックショップかぁ〜・・・そういえば山の中で一人で住んでいる外人さんがいたり、いろんなクラフト系の店とかあったりするけど、けっこうそれでも生活できたりするみたいなんだよねぇ〜・・・やっぱり物作りをするには田舎は良いかもしれんね。
余計な情報シャットアウトできるし。
ただ時間に追われるだけの生活じゃ何かを作ろうという気も起きないでしょう。

あと、桜で有名な高遠城跡に行ってみたのだが既に散っていた。
ここの桜はすごいらしいので来年あたりまた行きたいところだ。

天気の良い日は釣りに行ったり山菜採りに行ったりした。
釣れる川が至るところにあるので場所探しには苦労しない。
数年ぶりだったので始めはうまく行かなかったがすぐに感を取り戻し爆釣モードに。
渓流釣りは人が先に入ってしまっていると釣れないのだが、全然人がいないので面白いように釣れる。
網を持っていって石をひっくり返して川虫を捕ってエサにする。
魚に気付かれないように気配を消してポイントを見つけては仕掛けを垂らす。
第1匹目は25センチくらいのアマゴ。
ちょうど食べて美味しいサイズだ。
悪くならないように一匹一匹釣ったらすぐにその場でさばいて、木の枝にエラから口を通し運ぶ(魚篭もってなかったので・・・)。
そしてまた川を歩いて登りながらポイントを探して仕掛けを垂らすという感じ。
もう雑念の入る余地はなく余計なことは一切考えずただひたすら気配を消して没頭。
そんなわけでまた熊に遭遇してしまった。
これで2回目だ。
熊よけの鈴を着けていれば大丈夫なのだが・・・まあめったに遭遇するものじゃないから面倒なのでいつもしないのだ。
前回遭遇した時は10メーターくらいの至近距離で目が合ってしまって吠えられたので腰がぬけるほどびっくりしたが、今回は5、60メーター先くらいのところで川を走りながら横切っていっただけだったので冷静さを保てた。
そういえば昔、まだ幼い頃、東京湾のディズニーランド(当時はまだ建設中だった)のすぐ近くで船釣りしていたらイルカの大群に囲まれたことがあったのだが、あの時同様、やっぱり野生の大型動物が突然現れると人間は本能的な興奮状態になるもののようです。

結局、釣りをしたのは4日間くらいだった。
釣ったら食べないとならないので、さすがに毎日は食べれないから・・・。
アマゴとイワナが釣れたのだが(ちなみに天然うなぎは1日だけ仕掛けを仕掛けておいたが捕れそうになかったのであきらめた。かわりに諏訪湖に行った時に近くのウナギ屋で白焼きを食ったがこれも美味かった、涙)刺身にして食べたアマゴはほんと美味かった、涙。
ヤマメに姿形はそっくりで綺麗な魚なのだが味は全然、アマゴの方がうまい。
釣れたものはほとんど腹がオレンジ色で天然化しているため、放流や養殖物よりも美味いのだ!
他は塩焼きにした。
庭先で七輪に炭をくべて焼いた。
ちなみに七輪に火を起こして焼く係は俺の担当、笑。
時間をかけて水分を十分落として食うとメチャクチャ美味い。
ほんとは囲炉裏や焚き火で遠火でじっくり焼きたかったがまあ贅沢は言ってられん。
庭先で煙にまみれてゴホゴホ言いながら七輪をウチワで扇いでいると(←渋過ぎ、笑?)裏に住んでいるよしみちゃん(←天童よしみにそっくりなのでMとN子ちゃんはそう呼んでいる。推定42歳。)が、「おぉ〜、とうとう自給自足始めたのか〜い?」と茶化しながら通りすぎていく。
他にも赤いトラクターやら近所のおじいちゃんおばあちゃんが挨拶をしながら通りすぎてゆく。

もちろん河原でバーベーキューもやった。
最後の2泊3日は群馬の友人が奥さんと子供(生後10ヶ月)を連れてやってきたのだが、その時に。
あの時食べた骨付きラム肉(香草をふりかけて食べた)は絶品だった(←食うことばかりですみません、笑。でもほんとうに美味かったわけです。)
そうそう、最後の2泊はN子ちゃんの両親も近くの旅館に滞在していたのでその間、小さい室内犬2匹も預かっていて家の中がかなり騒々しくなった。
犬はキャンキャン走り回るは子供は泣き出すは・・・まあでも賑やかで楽しかった。

風呂がないので毎日のように温泉か風呂屋に行った。
しかも毎回違う所。
一度、諏訪まで遠征して毒沢温泉という諏訪大社をちょっと上がって行ったところにある国民宿舎の風呂に行ったのだが、その温泉はびっくりだった。
建物はボロくて風呂も小さいのだが、お湯が赤茶色なのだ。
前も日記で書いたけど、飲むとレモン水の味がして美味しいのである。

4、5日滞在していると、ここに来る前はどんな生活をしていたのかすっかり忘れてしまった、笑。
大事な何かを思い出したような・・・逆に忘れてしまったような・・・笑。
う〜ん・・・やっぱり持つべきものは気の合う友達だよなぁ〜・・・としみじみ思ったわけです。

そういえば組の会合(近所の人が集まって近くの集会場で酒を飲む会)にも参加した。
俺は関係ないので出席するつもりはなかったのだが・・・。
MとN子ちゃんが出席している間、部屋で一人で音楽を聴きながら酒を飲んでいたのだが、2時間くらいすると酔っ払いながらN子ちゃんが帰って来て「アルも来なよ〜。っていうかみんなが一人でいるんなら可哀想だから連れて来いって言ってるんだよね〜。ほんと、楽しいからさぁ〜。えっへっへ〜・・」と半分からまれながら言われた。
共通の話題もないし、見ず知らずの人ばかりだし、平均年齢もかなり高そうだし、何度も断ったのだが説得されて途中参加することになった。
N子ちゃんはかなり酔っていたため、家に留まり、Mも一時帰宅していたのでMと一緒に行った。
しかし俺が参加するとすぐにMは「N子の様子を見に行く」と先に帰ってしまった。
ありゃ〜・・・俺は替え玉じゃないかぁ〜・・・笑。
しかし、すぐに場に馴染んでしまったので二人が帰ってしまっても全然、居ずらい感じではなく、楽しい一時を過ごす事が出来た。
参加者は15人くらい。
平均年齢5、60歳といったところか・・・。
裏に住むよしみちゃんもいて、組長とともに場の中心的役割を担っていた。
しかし何の話題でも結局最後には下ネタの方向に流れていくのには笑ってしまった。
おそらくMとN子ちゃんはその辺ちょっときつかったのかもしれん・・・が俺は下ネタ嫌いじゃないので楽しかったわけです、笑。
田舎の人達のざっくばらんな人間関係も見れて何だか嬉しかった。

話はまた跳んで、山菜採りもけっこうした。
隣に住んでいるおばちゃん(59歳)が毎日のように山菜を持って現れて、長話して帰って行くのを見て田舎の人間関係を垣間見る。
すごく親切で話好きな人で、みんなでワラビやタラの芽、三葉などを採りに行ったりした。
そのおばちゃんが採って来て調理したタケノコや野生のミョウガやフキをいただくが味付けが絶妙ですごく美味かった。

Mはジャンべの革を張り替えたり紐を縛って革の張りを調節したりする作業が好きらしく、革が破れた時のための予備の革もいろいろと持っていた。
そのちびジャンべにはインドネシアで買った馬の皮が張ってあったのだが、調節のために一度取り外したら馬の革はかなり厚いので再度取り付けるのが大変だったためヤギの革を適当な大きさに切って張りつけた。
音が全然違う。
他にもミャンマーで買って来たジャガーの皮(毛付き)とかも持っていて、今度張りかえる時はそのジャガーの皮を張ってみるつもりらしい。
う〜ん・・・どんな音がするのか楽しみだ。

ミャンマーと言えばMに変なドリンクをもらった。
ミャンマーで色々と材料を仕入れて自分で酒につけ込んだらしい。
材料は、ジャガーの胆のう・ウコン・マムシ・鹿みたいな角がグルグルで崖をピョンピョン跳んでいる動物(名称不明)の玉と竿(睾丸とペニス、笑)・虎みたいな猛獣(名称不明)の心臓。
飲んでみたが苦い苦い、涙。
何に効くのかも不明だが、たぶん精力増強とかには良さそうだ。

他にも色々とあったのだが長くなってしまったのでこの辺でやめときます。
あっ、そうそう、帰宅してから近くのエスニック雑貨屋に行ったらインドネシア産の小さいジャンべがけっこう置いてあったのでつい買ってしまいました。
小さいやつならだいたい三千円から五千円くらいで買えるので興味のある人は近くのお店を見てみると良いでしょう。
店においてあるやつはまだ皮をピンピンに張ってないので買ってから締めないとならないけど、ハマるとマジで面白いよ〜ん、笑。

ではでは。













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