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冷たい夜にさよなら - 2005年06月20日(月) 昨日は確か、父の日であった。 あいかわらず、なにもしてやれないバカ息子です。 この辺の情愛みたいなものは、むしろ妹の方が 持っているんじゃないかな、と思う。 すべては、この日記の2話目にもあるように、 水に溺れている記憶から始まっているのだ。 あれから約30年。今でも総天然色で思い出せるし このことがトラウマとなって今はカナヅチだし 一歩身を引いて人と接する傾向になったのも このことが一つの理由になってると思うし、 でも、まさかおれがこんなことになろうとは、 友人がそれなりにいた小学校の5,6年生の頃には 予想だにしていなかった。 高校でも大学でも仲間は居た。恋人が出来たこと もあった。でも、やっぱり境界線を引いている。 このラインより内側に入ってくる奴は否定せよ、と。 要因はもう一つある。 おれは結婚を目前にして婚約破棄された。 当時同棲していた部屋で、帰ってくるのを何度 待ちわびたことか・・・結局彼女は帰っては くれなかった。大切なものを失うということが どれだけ厳しく、辛いことかということを 今更ながら思う。 でも、おれは彼女と会った最後の日の、あの 笑顔を忘れられない。 「おれの夢はね・・・・・・・なんだよ」 「ん、いいんじゃない?」 いつまでも続くと信じていた。 愛さえあればどんなことでも乗り越えられると 信じていた。 まさか、あれが最後の出会いだったなんて・・・ いつまで、後ろを向いてるんだおれは。 ...
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