“酩酊者は迷走する”...datenshi

 

 

防災の日 - 2005年09月01日(木)

だというのに、チャリで帰宅途中に何度も
人を轢きそうになりました。ダメな奴です。

そんな訳で、旅の続きをどうぞ。

誰なんだあんたいったい!?御前崎
8月19日。
国道150号線をひたすら走る。そろそろケツも
痛くなってくる頃だ。焼津を過ぎて、しばらく
走ると御前崎に行けるようだが、そこはスルー
パスしてひたすら先へ進む。こうなってくると
もはや修験道な雰囲気だ。何か念じないといけ
ないような気分になる。

だが、そんなに悟りを得てない一般小市民として、
このひたすら直線の道路を走りながら、いろんな
ことを考えた。おれは何のために生きているのか
といった大きなものから、そういえば帰りの
切符持ってきたかしら?という一抹の不安とか、
それだけじゃない。後ろからでかいトラックが
ガンガン走ってくる。なるべく左寄りで車道を
走っていたのだが、なんとなく足を引っ張ってる
感じがして、海沿いの自転車道にも立ち寄って
みる。ホントに海沿いだ。太平洋は穏やかな
雰囲気を醸し出している。そういえば最近、
海水浴してないよな・・・何年か前のとしまえん
のプール以来ないよな・・・だって泳げないん
だもん。だって水嫌いなんだもん。小学中学高校と
夏休みの始めは水泳の補習。「まずは水に慣れる
こと」といわれても、2歳で溺死寸前だったおれが
慣れるなんてこと出来る訳がないだろう。むしろ
嫌うべき存在だ。プールだの海だの・・・でも、
遠くから眺めるとやっぱりステキだなって感じる。
さすがは万物の生命を宿した存在だ。そして焼津
から延々と続く磯の香り。なんか、いきなり目の
前に握りたてホカホカのおにぎりが出てくるんじゃ
ないかって妄想にも浸った。コンビニで昼は食った
のだけど、そして今までの旅もそうだったけど、
ホントに目的地まで突っ走るだけで、その土地の
有名なものを食することがないのだった。

そして、太田川を越える。あと20km弱で浜松だ。
と、急に足が動かなくなってくる。先へ進もう
とする気力がなくなってくる。昼飯は食ったから
ハンガーノック(空腹状態で体が動かなくなること)
ではないだろう。そしてついに自転車を降りる。
頭が痛い。水分を摂ったぶんだけ汗が出る。
もしかしてこれが所謂「熱中症」ってやつか、と
日陰を見つけてしばし休憩する。時計はまだ2:30
どうやら浜松には時間内で着けそうだから、ここで
ちょっと長めの休憩を取ることにする。とはいえ、
とにかく頭が痛い。体も日焼けで痛い。まずは、
日焼け止めを塗りたくり、帽子に水をくんできて
頭から水をかぶったり、でもその水が地面温度と
あまり変わらないくらいぬるい水だったので、自
販機を見つけて飲み物を買って、それを頭から
かぶることにした。もうこうなったら外見なんて
どうでもいい。誰がどのように見て解釈されようが
知ったことではない。おれは浜松を目差すのだ。
何が何でも辿り着きたいのだ。静岡県を横断した
という証が欲しいのだ。

(明日に続く)


...




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