愛より淡く
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ある男とキッチンのテーブルに隣同士に並んでいた。
彼は、食事をしながら
「悪いけど、腕に触っていてくれないかな?」
と言った。彼は、前の彼女にいつもどこかしら触られていたので、
絶えずそうされていないと落ち着けないのだとも言った。
「ふうん、前の彼女は甘えたさんだったんだ」
そう言いながら私は、少しさみしい気持ちになっていた。
私は、そうすることが苦手だった。
男の人の腕に絡んだり、しなだれかかったり、ベタベタすることなんて、私にはできなかった。
そういえば、私は今まで生きてきて男の人と腕を組んで歩いたことがなかった。手をつないだことすらなかった。フォークダンス以外で。
などということをふっと思い出していた。
彼の腕は、たくましいのに柔らかだった。何よりも、すごく温かかった。
彼は、私が触れている間、とてもうれしそうな顔をしていた。
男の人の腕って、こんな感じだったんだ。触り心地もすごくよかった。
なんでもっと早く気がつかなかったのだろう?
今朝見た夢の記録です。
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