愛より淡く
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2003年04月26日(土) |
純潔を貫いた男は危険? |
今朝、土日だけサービスで入れてもらっている新聞(地方紙)の書評欄にキョーレツなタイトルの本が紹介されていた。
宮沢賢治氏の文学を大胆に読み直そうとする力作だ、とあった。
以下印象に残ったくだりをご紹介します。
☆
一般に、性行為を持たないということは、なにやら清く尊いこのように思われがちだが、実は全く正反対だ。誰にも性的欲望はあるのであり、封じようとすれば、ますます高まる。それをなんとか押さえつけようと苦悶した結果が宮沢賢治の文学だった、というのが著者の大胆な仮説である。
☆
過度に純潔であろうとすると、時として人は暴力的になる。賢治はその暴力を根本的には否定しない。
☆
賢治は、無償の行為をたたえる。たが与えられる側にとって、これほどつらいことはない。なぜならお返しができないからだ。
宮沢賢治には危険がいっぱいなのだ。
と結んであった。
ううむ。ちょっと物議をかもしだしそうな内容のような気がする。
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