愛より淡く
DiaryINDEXpastwill


2004年01月28日(水) 家庭の事情

ずいぶんと久しぶりに実家の父から電話があった。

今にも死にそうなほどか細い元気のない声だったので驚いた。

おまけにものすごく気弱なこと言うし。

さらに

「○○くん(夫の名)にあんまりキツく言うたったらあかんで」

なんて、言うのだ。



心配になったので、後からまた母あてにかけなおした。

「お父さん、どっか具合でも悪いの?」

「ぜんぜん。また負けたんちがうか。もう放っといたってるねん」



なるほど。父は、Pの負けがこむとしょんぼりして、生きる気力をなくしてしまうようだ。


そういえば今までにもそういうことって、いやというほどあったなあ、となつかしく思い出した。



あれは、たしか私が小学3年生くらいの冬の日のこと。

珍しく父がトレンチコートなんか着ていたので、もうそれだけでただごとではないと思ったけれど

父は涙ながらに私にこう言ったのだ

「お父さんは、これから遠いところに旅に出る。もう帰ってけえへん。達者でな、お母さんの言うことちゃんと聞いてがんばるんやで」

そんなことを言って、出て行ってしまったのだ。

「なに、なに、なに、いったいどないしたん?どこに行ってしまうん」

わけがわからず、ただただおろおろするばかりの私だった。

いったいうちらの家はどないなってしまうんやろうって、不安で不安で目の前が真っ暗になってしまった。


今でも、あの時のあの妙に哀愁を帯びた父のトレンチコートの






↑投票ボタンです。






思えば人騒がせな父だった。

父とPに関するなさけなくてあほみたいな思い出話なら、くさるほどある。

あははははは(しばし思い出し笑い)

そんなふうに、今となっては全て笑い話。




それでものんきに笑ってる場合でもないのだった。


と、急に我に返ってためいきをつく私。








人気サイトランキング


日記リンク


ありがとうございました



・・ MAIL

投票ボタン メッセージfor you

テキスト庵さん