愛より淡く
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2004年12月03日(金) 他愛もない別れ話

このところ三日おきぐらいに別れ話が持ち上がる。

テレビを見ながら、世間話のついでみたいに、別れ話が出てくるのだった。

「どうでもいいが、さっぱりわからんなあ、この映画」

「そりゃあ、最初から見んと、わからへんのん違うか?
アカデミー賞なんとかの感動作らしいで、おスギとピーコが、ようコマーシャルで絶賛してはったで」

「最後の数分見たくらいで感動するのはやっぱり無理な話やわ」

「それもせやな」

「最初から見た人は、きっと今頃、ああ見てよかった。ほんまによかった。なんて、涙流しながら感動したはるんかな? ええなあ。なんか私らは感動に乗り遅れてしもた感じやね」


「どうでもいいがスッキリしないよなあ。途中から無理して観なければよかった」

と夫がぼやいていた。

途中からって言っても、終わりの数分間だけやし^^。それで感動させてもらおうと思うのが無理な話かも。


そのうちになんでそんな話になってしまったのかはよくわからないけれど

たぶん私がそれまでの話を上の空で聞いていたのだと思うけど


夫が

「申し訳ないなあ。別れてくれるか」

と、云ったのだ。


「いやや」

と返した。


「今別れたら、年金もらわれへんし。二、三年後に年金法が改正されるらしいから、それまで我慢するわ」


と、さらに付け加えた。


新聞の小冊子「毎日夫人」の特集に書いてあったのだった。

なんでも年金法が改正されると、離婚しても、元の旦那さんの年金を少しいただけるらしいとかなんとか。


「なんやそれ。それは自己中心的な考えやわ。そんなことで別れるの延期したらあかんわ」

というようなことを云われた。


「延期するもなんも別れようとは思ってへんし。仮に別れるとしたらの話やし」


お互いにほとんど感情のこもらないローテンションでのやりとりだった。





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テキスト庵さん