愛より淡く
DiaryINDEXpastwill


2005年07月01日(金) さよなら水無月

空ははどんより曇っていて

風はなく

ものすごく暑い


外では草刈り機の音が鳴り響いている

知り合いの草刈り機の名前が「マサオくん」だったということを

ふと思い出し

5秒くらい楽しい気持ちになる



それでも落ち込んでいることに変わりはない

この落ち込みにはさまざまな要因が混ざり合っている


ひとつは

仕事のこと


ひとつは

日常のこと


もうひとつは

とるにたらないこと

だと無理に思い込もうとしていること




あの頃に戻りたい

文化祭

高校の校庭で


空を見上げながら

いっしょに

アイスクリームを食べた時のこと

スカイバニラだったっけかな?


青い青い空だった

たぶんあの時あの子は

鉄棒の上に腰掛けていた


落っこちないか心配だった


鉄棒が得意で

字が上手で

ニーチェと同じ誕生日で


あと、

なんだっけ?

そうそう


詰め襟の

学生服が

とてもよく似合っていた


私を見つけると

いつもあの子は

うれしそうな顔になった


だけど私はきっと

あの子を見つけると

あの子よりもっと

うれしそうな顔になっていたに違いない




・・ MAIL

投票ボタン メッセージfor you

テキスト庵さん