ニューヨーク俳優修行日記
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2002年11月19日(火)

風邪だよ


風邪をひいた。
急に寒くなったせいだろう。
予防注射もしたのに。
ついてない。

さて、すごう監督の本。
実は僕も読んだ。
ミラマックス、とんでもないです。

アメリカ向けに編集をしなおす。
確かに、2時間近い映画、しかも字幕となるといわゆる
大衆は引いてしまうものがあるかもしれない。
でも、やはり良いものは良いわけで、あの映画の場合は
どちらにしても売れていたような気がする。

ミラマックスはいまやプチスタジオとなっていると思う。
もともとは外国映画や自主制作映画を紹介して名を成したのだと
思うけど、今じゃ立派に小金もちです。
毎年、オスカーではかなりの金を使っていると
噂を聞いたこともある。
それで、今の業界の中では
ちょっと変わった映画を紹介しているのかもしれない。
でも、確か彼らもディズニーの傘下だったと思う。

どうも、こちらの映画、CM,TVなどのメディアの製作者は
観客の事をとんでもない馬鹿だと思っているらしい。
実際、そういう人もたくさんいるけど、大部分の観客は
実はかなりいろいろなことを敏感に吸収する。
それが、例えば、今の日本映画、アニメに対する興味
村上春樹などの作家への興味となって湧き出ている
ような気がする。

お客をなめちゃイカンのです。
有名な演出家が言ったように、言いたい事の8割をだして、
後は観客にゆだねる。
観客は作り手が思いもよらないような解釈を見せてくれる。

今年の初の舞台でも終演後、トークセッションがあったけれど、
そこでの高校生の子供たちの感想は、それだけで、
舞台やってよかったと思えるものだった。

というわけで、ミラマックス、客をなめるな。

最近、千と千尋をDVDで見た。
うちの相方と観た。日本の文化的背景がわからないと、
とか、妖怪とか、神々、とかわかるのかなあと思っていたけど、
そんなこと全然関係なく楽しんでいた。
良い物はやっぱりいいのです。

こちらでは映画は投資の一部であるから、
儲かりそうに無い映画は敬遠されるのはとてもよくわかる。
芸術はお金とは分けて考えるべき、とも思わないけど、
行き過ぎた拝金主義はどうにも鼻につく。

げ、何を書いているのやら。








      

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