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2002年12月09日(月)
日曜日にフリーマーケットに店を出して来た。 商品は京都の歌舞伎カードとキーホルダー、 相方のデザインした干支のイラスト、 知り合いから分けてもらったタイの製品。 石鹸やお香。 日本でもそうだと思うけど、お香はなかなか人気がある。 出店料金は25ドル。
朝、行くと、その場でテーブルを貸してくれる。 僕らは朝の九時に現地に行き、セットアップをした。 知り合いの女性は僕らと一緒に手編みの帽子を売った。 この日は、多少は暖かくなったものの、 やはり人では少なく、儲けは50ドルぐらい。 来週もやる予定だ。
ところで日本語でフリーマーケットというと ただの市場のような語感があるけど、 これはノミ市の事です。 みんな知ってるのかな。僕は最初知らなかった。
さて、オーディションがないと、愚痴っていたら 土曜日に一つ、今日、一つのオーディションがあった。 来週の土曜日には今、行っている劇場での オーディションもある。 実はオーディションは嫌いだけど、 ないと不安になるし、なんとも馬鹿らしい。
今日は、来年はじめの芸術見本市の稽古。 以前にやった作品だけど、やっぱり緊張する。 しかし、共演の女優さんがとても良い役者なので 楽しい。もっと自分もがんばらねば。 今はとにかく、彼女と同じ空間いるだけで、 劇の空間へと誘い込まれていくようだ。 久々に楽しい思いをしている。
相方から、5月の舞台が終わったら、しばらくは 真面目に働いて、借金をかえせとの御忠言。 僕は今、結構な額の借金があるので、それも悪くないかも知れない。 以前だったら、そんなこと云う女は知らない、 とか怒っていたかも知れないけど、今回は自然と すっと胸の中に入って来た。 役者みたいな稼業をしていると 少しの間でも止めるのが不安になることがある。 つまり、芝居をする、と云う行為に自分の存在意義を 見い出してしまう。世間的に認められていない時点では 自分は貧乏でも続けるんだと云う意地だけ拠り所となってしまう。
でも、そろそろ、ちょっとそれを手放しても良いかなと 思っている。それでも、続いていくのであれば それでよし、そこで止めてしまうのなら、それまで。 まあ、実際はこれ書いてみて、上で書いている程、 簡単に割り切れていない自分もいるけど。
たまたまもらったメールを読んでこんなことを考えた。 便利だよな、メール。
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