hiroの日記

2001年12月11日(火) 樹木。(Yへ)

大きな樹木がありました。

夏はいっぱいの葉をつけて
そよそよ風をうけていました。

樹木は冷たい雨からぼくを守ってくれました。
樹木は大きなぼくの寝床でもありました。

ときには樹木に登って一緒に
遠くのきれいな街の景色をみて感動しました。

けれど、寒い寒い冬がきました。

樹木を覆っていた葉っぱはひごとに一枚
ひらり二枚


あっとゆうまに剥き出しになった木肌が
とても寒そうで痛そうでした。



この冬のりきれるかなぁ・・?



樹木に容赦なく冷たい雨や、風が


ぼくにはどうすることもできなくて
小さなレインコートをかけてやりました。


しかし、それは樹木にとっては
気休めにもならないものでした。


ぼくは樹木のそばにいるのがやっと。


ふっと足元を見ると

樹木が散らした葉っぱが地面いっぱい
ふかふかであったかそう。

そこからひょっこりと花が顔を覗かせていた。


寒い冬を越えて必ず暖かい春がやってくるのだと

また樹木がきれいな花を咲かせる春がくる。


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