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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年02月12日(火) 2月12日1時26分

 愛していると、言葉で言っても意味が無いとはっきり認識した。そしてもうなるべくなら自ら言わないようにしようと決意した。
 其れは貴方の所為ではない。私の所為だ。

私の感じる愛の残酷さが、此処にもあった。

 私はどんなに貴方を愛していても、貴方に一般的な愛の表現が出来ないのかも知れない。或いは愛する人を愛するときには異常に愛することが出来ても、現状によって愛を忘れてしまうのかも知れない。このギャップの激しさに、愛する貴方を失う未来が見える。どんなに貴方を愛していても、現状に飲まれて愛を忘れてしまう私に、貴方はきっと恋人失格の烙印を押すのでしょう。呆れ果てて愛する資格が無い人と思うのでしょう。
 今回の問題を、今冷静な頭で考えていても、全く私の失態は一般的に認められ得るものだろう。そして私は貴方の、そのときのことを想像して涙することが出来るが、もう本当に終わってしまったことだった。今考えれば優先順位は限りなく貴方の方だった。現状があろうとも、貴方だった。然しもう過ぎてしまった。もう全て。

 歯車を止めている螺旋が緩んだ。

 歯車は軋んで、螺旋ははじけ飛んだ。

 螺旋の破片は私の目に刺さった。


 向こうでは貴方が笑ってる。

 誰かと手を繋いで笑ってる。

 私を見て笑ってる。


 「あの人私の恋人だったの」
 「だってあの人女の人だよ?」
 「そう、私一寸可笑しかったみたい」


 「でも大丈夫、本当に好きなのは男の人だから。そして今は貴方。」






 もう愛してるとは言いません。



















 「貴方を愛して居る。」



















 何時も貴方へのメエルに、書いて消していた文字だった。


さくま