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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年03月19日(火) 3月19日23時39分

 貴方と私はこの世界にふさわしくない関係かしら。貴方がそう思って、貴方が別れなくてはいけない気分なら別れましょう。そう言って私は何度も別れましょうと言った筈です。

 昨日のこと。

 貴方は私に殆ど笑顔は見せなかった。私は貴方の中に何が溜まっているのか判らず、原因も判らず、そんなものに薬なんて処方出来ない、と言い放った。唯貴方は俯いて時に食べ物を口にし、消え入りそうな小さな声で何かを言ったが新宿の雑音に消されて散った。そして私の食欲を一時的に一気に失せさせた。

 別れなければならない気持ちなんでしょう?

 それでも好きだから別れたくないなんて完全に貴方は矛盾している。

 貴方が何時までもそうして悩んでいるのなら悩みを解消する為に幾らでも酷い別れ方をしてあげる。幾らでも貴方に気の無いふりをしてあげる。貴方は直ぐに私を忘れることが出来るように出来ている、身体なのよ。貴方の身体は着実に男性と大人の包容力を求める為に作り変わり始めている。

 私の小さなパズルの一部は、貴方の小さなパズルの一部の、どの辺とも合わなくなってきている。

 ずっと寝ていた貴方の顔を見ながら、私が唯何もせずに不眠に魘されていたとでも思う?泣いていたのよ、泣いていたのよ、泣いていたのよ。

 貴方と私の関係は、何にも突き進んで行かない。唯「別れ」というものだけに辿り着く為に、唇を重ねて肌を重ねて手を取って街を歩いて食事をして、愛し合っている。

 「占い師に将来子供は二人だって言われたの。」

 其れが貴方の辿り着く人生の道?其れなら貴方の人生に私は確実に必要無い。貴方は今は唯、近くの棘の目立つ薔薇の庭で寄り道しているだけ。私には将来子供なんていう存在は無いし、あり得ない。

 そんな一般的な女の幸せが、私に100パーセント訪れることが無いということが。


 どんなに哀しいことか、貴方は絶対判りはしない。


さくま