嫌いな食べ物「キュウリ」
御機嫌よう。実はこれは前日に書いております夜来香です。私の怠惰は奈落まで落ち、ベッドとお友達で此処数日玄関という所までに足を運ばないで居た私ですが、久しぶりに玄関を見に行ったのです。ええそれはもうお花見気分で。郵便物、沢山落ちてましたね…。そこで見つけたのは、何故か私の愛する父親からの手紙。素晴らしい男を父親に持っていると自負する私の父親で御座います。
簡単に言ってしまえば保険証を送ってきただけなのですが、其れに伴うようについてきた彼からの手紙。父親らしい拘束感と、父親らしい指導権と、父親らしい全ての権力を持ち合わせながら、それでも最大限に私に合わせようと言葉を選んだのだと思われます。そしてその中に潜まれる彼の言葉。伊達に私の父親ではありません。(なんだそりゃ)というか文章の繋がりが素晴らしい。
素晴らしすぎるので以下、所々抜粋いたしましょう。(笑)
夜来香璃乃様
保険証が出来たので送ります。
若い頃に、とりわけ自由に満ちた大学生の時代に様々のことを行い、自分の可能性を試してみることは大いに推奨されるべきことです。仮に失敗しても後々にその経験は生きる筈です。
然し、自由や挑戦と、奔放さは異なります。身を引き締めて、緊張感を伴った生活を維持することは必要です。怠惰は何も生みません。このことは良く覚えていて下さい。
それから、璃乃の好きな「耽美」というのは、私の理解では虚無の上に其れが繋がるのです。底の抜けた享楽や耽美には深みが無いと思いませんか? 「世の中は地獄の上の花見かな」(小林茶)です。
自学を祈ります。
2002、3、26 父より
抜粋するどころか全てを書いてしまいましたが。(笑)素晴らしいですね。素晴らしいです。ええ、その通りだと思います。そしてこの隙の無い文章! 反論する暇を与えない、そんな書き方。他では見られない文章力だと思います。
因みに彼の言っていることは本当にその通りだと思います。私の怠惰は何も生みません。そんなところまで判っている、貴方はとても素敵です。私の憧れるべき人物です。
貴方が父親で本当に良かった。
…適当に頑張ります…。(反省
さくま