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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年06月28日(金) 現実

 紙袋が最適らしい。紙袋を、口に当てて、一度自らが出した二酸化炭素を再び体内に送り込ませる手段らしい。
 私の一言で不安が募ったのだろう、と思う。私は別段不安がらせる為ではなくて、単純に思ったことを言っただけだったと思う。そうして私の自然が貴方のあらぬスイッチを押してしまうことになったのだと思う。

 私は全身で私を否定された気分がした。

 冷たい唇に何度もキスした。

 名前を呼んだ。

 手を握った。

 応えない貴方の頬を強く叩いた。

 そうしてまた冷たい唇にキスをした。

 それから額にも。

 指にも。


 偽りだったら良いと思った。それから本当なら死んでしまえば良いと思った。それでも私は名前を呼んだ、気がする。何度唇を重ねても、冷たかったのを覚えてる。

 終わってから私はずっと泣いた。


 貴方は夢を見たと言った。私が幾ら現実だと言っても聞こうとはしなかった。そうして私に聞いたのです。




 「何で泣いているの」


さくま