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嫌いな食べ物「キュウリ」


2002年11月19日(火) 甘さ

 だらけた甘さが好きだ。例えば何もしなくなってしまうような。例えば泣きたくなるような。例えば筋肉が全て削げ落ちてしまうような。そんな甘さが好き。
 私の高校時代の級友たちは皆そうだった。私に対してそうだった。そして今もそう。
 私を含む、何となく仲の良い他15人程度の元級友たちで、必ず宴と称して二月に一回の割合で軽く食事会を開く。幹事は大体においてローテーション、気が向いた人。
 所が私には回って来ない。私に至っては幹事をやる必要性が無いのだそうだ。私が其れについて疑問で、誰かに何故?と聞くとする。皆はこう言う。
 「貴方はそんなことやる必要は無い。大変なことは皆に任せておけば良い。貴方はただ、来てくれれば良い、それだけで皆は喜ぶから。何故なら貴方は好きだから、やる必要は無い。その代わり必ず来てね。」

 高校時代の私の疑問は、何故私がそこまで大事にされてしまうか。何故私が好かれるのか。何故私は嫌われないのか。私は皆に何も返してないのに。そればかりだった。

 「ねえ如何して何時も私に優しいの?私嫌われるべき人間だと思う、それなのに如何して優しくするの?優しすぎて涙が出る。」

 そんなこと、良く言ってた。言ってる。甘すぎて窒息する。甘すぎて何も出来なくなる。私、食べて寝て、笑って喋っていれば良い?それからたまに泣けば良い?簡単に哀しくなるよ、ピカチュウで泣いたから。ねえそうならどんなに楽だろう。


 12月の中旬に宴があるそうです。


さくま