追憶と忘却と回帰


2006年04月05日(水) 僕/強さをください。

僕は、自分のことをあまり判っていないんだと思う。
いちいち演技をして話さないといけない。
相手によって、僕の「表情」はコロコロと変わる。

親。
恋人。
親友。
友人。
知り合い。
目上の人。

「その程度の枠なら、私だって使い分けてるよ。」

そういう人もいるかもしれない。
けど、僕はそうじゃない。
一人一人、本当に違うんだ。
本当に。

だから、2人で会うのは楽だけれど、
大人数で会うと、壊れる。

最近の僕の詩は、ふわふわ揺らいでる。
それはまるで、「冷たい洞窟の奥で、写る影を見つめながら、後ろを振り向くのをためらっているよう」

僕の求める何かは、きっと僕の後ろにある。
僕が振り向かないだけだ。
そんなこと、わかってる。

「冷たいフローリングの床は気持ちいいけれど、だんだん暖かくなっていく」
その暖かさが居場所かと思えば、僕はそれは嫌いで、
冷たい所、冷たい所へと移動していく癖が、小さい頃にあった。
きっと、今でもある。

明日がどんな一日になるか、僕は知らない。

また、移動して、移動して、移動していくのだろうか。

昔の僕は、鋭利だったらしい。
だから、ストレートに相手に入っていけた。
今の僕は、もやもやして、じっくり読んで、「ああ・・・」って思うのだそうだ。

そりゃ・・・変わりもするさ。

僕は自分を誇れる人間じゃない。
いつか、自分を誇れる人間になれるのだろうか。

デブ。ブス。メガネ。ヲタク。性格悪い。人当たりも悪い。
大切なものは休学していたこの一年で全て無くした。

そんな僕が、今は大嫌いで、大嫌いで、大嫌いで。
いつか交通事故にでも会って死んでしまえばいい。
なんて、どこかで思ってる。

僕は強気になれない。

中学の頃、僕は自分が人間の底辺だと思っていた。
どん底だと思っていた。
すべての・・・それこそ、今まさに生まれ来る赤ちゃんも、今まさに死に逝こうとするご老人も、誰よりも、本当に全ての人の、底辺だと思っていた。
その記憶が、蘇る。

あれから何年たっただろう。喧騒の中で、忘れていた感触。
今、僕は、僕の中で僕を罵倒し、侮辱し、卑下する。
そんなことにはとっくに慣れている。

胃を痛め、苦痛で腹を押さえ、
母には「精神病とかは、あんたみたいな太った子じゃなくてか細い子がなるものなの!」等と言われ、・・・ああ、引っ越す前だったな、前の家で、妹とオセロをしていた。

そう、もう、慣れているんだ。

変わることなど、初めからできはしないのだ。

僕はまだ、底辺にいる。
底辺で、佇んでいる。

後ろを振り向かずに自分の影だけをじっと見つめて。



今日のBGM>プラスティックトゥリー Ghost





ありがとうフェイー!!!





『強さをください。』

「一滴涙だって、キミが笑ってくれたんだ。僕は強くなれる、そんな気がしたんだ」
と歌う、歌唄いさん。

最近、おかしな夢をよく見る。

一昨日は、誰かとキスする夢を見た。
凄く短髪の子だった。
子供みたいな、触れるだけの優しいキスだった。
短髪というのは見てわかったけれど、キスするときっていうのはどうも視点が合わなくて顔が見えない。
けれど、あの唇は女の子のものだ。
ほんの一瞬の夢だった。
寝汗をかいていた。

昨日は、長髪の女の子と遊園地デートをする夢だった。
僕より背の低い、・・・そう、例えるならあの子。
でも、違う。
全然知らない顔だ。
あどけない感じで活発に、「あっち!次はあっち乗ろう!」と、僕を引っ張っていく。
僕は、その子の荷物(お土産か何かだろう。)を大量に持たされ、「おー」と、疲れ気味に、それでも笑いながら返す。
場所は・・・見覚えがある。
一度だけ行った、神奈川・・・の・・・あの遊園地だ。
最終的に疲れて、「俺待ってるよ」と、ベンチに座った。
僕は、自分のことを「俺」と言った。
確かに、言った。
女の子は、遠くのアトラクションに走っていった。
それを「俺」は見送っていた。
そして、目覚めた。
なんとなく、爽やかだった。

そして今日。
僕は、家族で外国の友人の家にいた。
なんでも、日本でも自伝が出ている有名人な発明家が亡くなったとかで、
その孫家族に会いに行くというシチュエーションだった。
僕とその家族は初対面で、妹と同じ年くらいの年の女の子2人、僕と同じ年くらいの年の男の子が一人いた。
「遊んでおいで」と親が言うので、妹と仲の悪い僕は、一人、広いお屋敷をふらふらしていた。
なんか、ゲーセンみたいな部屋があった。
これが、おかしなことに、日本の旅館にあるようなしょぼいゲーセンにそっくりなのだ。
丸いホールみたいな中にたくさん飴が詰まっていて、それを取るゲームだとか、ダンレボまであった。(昨日、ダンレボをやったからだろうか。)
そこに、男の子が来た。
名前はお互い知らない。
男の子が、「put it(これやるよ。)」と、サングラスをくれた。
「thanks(ありがと)」と、僕は、サングラスをかけた。視界はオレンジに染まった。・・・ああ、僕は眼鏡をかけていなかった。
それから、僕等は饒舌な英語で会話をしていた。
そういえば妹は英語全くダメだったな、なんて思いながら。
そのうち、男の子は、「I think that he was murdered.(爺さんは殺されたと思うんだ。)」と言い出した。
「so(ふうん)」と、僕は返して、ゲームルームから一人で出て行った。
僕は、その真相を探ろうとしていた。何かがひっかかって。
広いお屋敷から出て、庭に出たら、ガードマンの女の人が3人、ドーベルマンが1匹いて、追いかけられた。
結局何もわからずに、ゲームルームに戻り、そこでおもしろい部屋を見つけた。
箱形になっていて、壁の絵は真っ直ぐなのに、床が斜めになっているという部屋だ。
(人間は、こういう部屋に入ると、平衡感覚を失い、フラフラするという原理がある。)
薄暗い部屋で、オレンジ色のサングラスをかけた僕は、一人フラフラしていた。
と、男の子が来た。
「understand what it was?(何かわかった?)」
「no(全く。)」
「This is why a Japanese(これだから日本人は)」
「It was bad(悪かったな)」
そして、いろいろ言われたが、そのうち饒舌だった僕の口から単語が出てこなくなった。
そのうち、「annoying(うぜぇよ。)」とか、罵り合いになり、僕は半泣きになり、・・・
フラフラの部屋の中罵り合いは続き、ふいに密着した時に、あろうことか僕は彼の耳元で、こう言ったのだ。
「I love you(好きだよ)」
彼は、キスで返事をしてくれた。
そして、僕は彼に声をあげて泣きついた。
目が覚めたら、僕は泣いていた。家族はもう誰もいない時間だった。

一体何だというのだ。
3日立て続けに恋愛モノの、しかもだんだん濃く長くなっていく、この映画のような夢は。
何だ何だ何だ。
今、そんなにも好きな人はいないはずだ。
欲求不満でもないはずだ。
人間は嫌いなはずだ。

なのに何故、ぬくもりを欲するのだ。

強くなりたいのだ、きっと。
他人と顔を合わせられる人間になりたいのだ。

だから、人が出てくる夢ばかりなのだ、最近。

なんとなく、そう解釈して。

「妄想で埋葬。」

今夜はどんな夢だろう。





今日のBGM>プラスティックトゥリー Ghost








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