++浮気の行方++
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サトは魔法にかかっている
ワタシは特にかわいくない。
サトはかわいい人とたくさん付き合ってきた けれども なんとなくの付き合いしかしてきていない。 サトが今まですっごく好きだった人は一人で その人には2回ほどふられている。 中学の時から好きだった人だ。 その人もキレイな人だったらしい。
サトは言う 「俺にとってユキはめっちゃかわいいんだ」 と そうだサトもアタシが世間一般に それほどでもないレベルであるということは ちゃぁ〜んとわかっているのだ(-_-;) 一体何がそうさせているのかさっぱりわからない。
こないだ 一緒にいるときに サトに電話がかかってきた。 その見知らぬ番号をとってみると どうやらアタシの推測だが 昔好きだったコのようだ。 サトはウソが下手。
手をつないで歩いてて 電話で話しながらサトは アタシの顔をのぞきこみ 手にぎゅっと力をこめた。
あとから 誰なん? て聞いても まともなウソもつけない様子
そういえば こないだ聞いて見た
「その一番好きだったコが戻ってきたらどーするの?」
そんなわけ絶対にないよ! というばかりで なんも否定はしなかった。
今特に不安とかがあるわけじゃないけど
もしもサトが最終的に誰かを選んでも 仕方ないことなんだよね。 恋愛中は魔法にかかってるみたいなもんだ 好きになるのに理由なんてない 壊れるのにも理由なんてない タイミングなのだろうか 今は当たり前のように愛されてるけど たしかな理由なんてない その不確かなものはスグにでも ひっくり返るのだろう。 アタシが彼氏の手を放したように その時は自分に返ってきただけのことだろう
ただなんとなく これこそが最期の恋愛になるんかなぁ なんて思ってる 今までも最後のハズだったけど 幾度と無く最後じゃなくなっている 今度もやっぱりそうか、と思うのか 今度こそはなのか
今を充分に楽しめればいいよね。 後先考えて立ち止まるほどムダなことはない
サトはなぜアタシなのだろう いつアタシになったのだろう どうして こういう流れなのだろう 誰かに仕組まれてるとしか思えない ダメになったら 弄ばれてるとしか思えない神様に
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