++浮気の行方++
目次|過去|未来
ホントにホタルはきれいだった。
だけど隣の人は心も体も距離を置いている。
サトの応えは 「イヤ、全然。なんで怒るん?」
って・・・(-_-;) その態度が怒ってるやんかっ なんかもう 怒ってる理由すら言いたくないのかと思うとブルーだった。 だけど この日を最後にしても とりあえず なんらかの理由は知りたかったんだ。 だって、 どうせなら 当たって砕けろでしょ?
その態度がおかしくなった日 ひとつだけ思い当たるふしがあった。 というか サトはずっとその話しをしていたんだ。
3月になったら転勤する話
北海道か沖縄に行くらしい これをかなり 話が変わっても また、転勤の話っちゅーくらいしてたんだ。 その中で アタシのことにはふれず ただひとつ 「今の場所を一度も離れた事ないユキやしね」
転勤先は自分で決めれるという特典付き だけども サトはココにいることを望んでないのだ。 仕事をはじめて10年ここにいる。 転勤がおもの仕事なのだが 10年いる。 自分としても遠くに行きたいらしい
だけどアタシに「一緒に行こう」とは言わなかった その時。
それがアタシの思い当たるふしなのだ。
それ以外に考えられない。
だけどサトの心中はわからない。 ただ、態度が冷たい いきなり理由もわからず この状態が続くのはいやだ。
「転勤のことで考えてるん?」
そしたらサトが 飲みに行こうと提案した。
そして 初めて会った居酒屋に行った。 「ここが原点やね」 と言った。 そうだ、アタシ達ここが原点なのだ。 あの日会わなければ今がなかった。 それ以外にもなにかと其処で飲んで語って お互い知り合ってきたのだ。
カウンターの席に座る。 いつもの店員さん 堅い表情の私たち 飲み物をたのむ。 アタシは一気にウメ酒ロックを飲む。 酔って勢いをつけようと思ったのだ。 だって、なんにも聞けないし サトはテレビとか見てる わざとらしく(-_-;)
とにかく、 普通にきちんと 毅然とした態度で「理由」を聞こう それが悪いことでも なんでもよく聞いて 受け止めよう サトが考えてることなら仕方のないことだ 責めるのも違う
そして本題へと いつもとは全く違って ギコチナク入っていくのだ。
やはり、転勤のことだった。
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