++浮気の行方++
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Nは信じるのが怖かったんだろう だからクールにしてた そうしないと保てなくて 全てを見せてしまうのが 自分の全てをあずけてしまうのが たしかに、他人に自分をもってかれるのはコワイ
裏切られた時に傷つくから
そうだ
まるで自分がなくなってしまうような感覚に陥るから
それを痛いほど知っていた
だから
いつまでも
アタシを、女を、信用しないようにしていたんだ。
気持ちがあるとかナイとかじゃなく
ならばアタシは やっと浮かび上がってきた人を 無残にも突き落としてしまったのだろうか 今までよりももっと深い場所にいってしまったのだろうか それとも それ以上の強さを逆に手に入れてくれただろうか
去年の今頃 海に行った 釣りをしにいった 誰も入って来れないような 険しいところに行った アタシは何処でもついていけるんだよと その道をムリして歩いた そこは楽天地 波の音しか聞こえないような場所 はじめて 友達を紹介してもらった はじめて 身内の中に入れたような気がした 素を見せてくれた
アタシは尽くす女だった 一生懸命アナタについて行った そうやって試していたのだろうか? アタシは一直線だった 何もなかった ただ会いに行っていた
思い出してせつなくなるのは戻りたいワケじゃない
強いと思っていたアナタの弱さを理解したから
アタシは本当に好きだった 傍に居れればよかった 話ができれば良かった だけどきっと ずっと一緒に時間を共にするのは無理だったんだ。
どうか幸せになってください。
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