samahani
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2004年09月03日(金) gray hair (白髪)

ベン・バウンダーさんのオフィスに日本語のレッスンをしに行った。彼はまだ、基本的な動詞や形容詞も数えるほどしか分からないのに、まず、彼の言いたいことが先にあり、「これは日本語で何?、これは日本語でどう言うの?」と英語で訊かれるので、私がそれに答えるという方法で勉強している。(あまりいいやり方とは思えないが)

「私の目は青いです。あなたの目は黒いです。」と言い終えたあとで、「じゃあ、 Some people has green eyes. は、なんて言うの?」と訊かれる。直訳すれば、「なん人かの人は緑の目を持っている」だが、そんな変な日本語は教えたくないので、「緑の目の人もいる」と答える。もちろん、その英語は直訳するとおかしな日本語になるということも言う。

バウンダーさんが、「日本に行った時、日本には red hair の人がたくさんいて驚いた。どうして日本人はあんなことするの?」と言うので、「あれは、赤じゃないんです。brown なんです。茶髪と言います」と答えた。ただ、実際のところ私は茶髪にする人の気持ちが分からないので、黒い色は重過ぎるので明るくするためにしてるんじゃないかなあと答えておいた。

それから「 blonde は何?」「金髪です」に続いて、「じゃあ、gray hair は?」と訊かれ、「アメリカではグレイと言うけど、日本では white hair で、白髪って言うんです」と言った。すると、バウンダーさんが「あの人は白髪です」「あの人は白髪です」と繰り返して練習し始めたので、「ちょっと待ってバウンダーさん、そんなことは練習しても言ってはいけません。白髪だとか、白髪があるとかは人にわざわざ言うことじゃないんです。それはもともと黒い髪だったのが白髪になったということで、歳を取ったということでもあり、気にしている人もたくさんいます」と解説した。バウンダーさんは、なるほどと納得していたが、私のほうも、「なるほどぉ、彼にとって白髪というのは、単なる外見のひとつだったのだ。いろいろな肌の色や目の色や髪の色の人がごちゃ混ぜに住んでいる国の人には、皆が黒い髪をしていることや、それが白くなったんだとは想像できなかったのかもしれない」と目から鱗な気持ちだった。



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