こしおれ文々(吉田ぶんしょう)
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| 2002年08月27日(火) |
(未決定)その�� 【それはお前のわがままだろ】ってヤナセさんに言われた。 |
その年の夏は、 いつもより雨の日が多く、 涼しくて、扇風機の回転数も、少なかった・・・
だからこそあの日は、 8月の終わりだというのに、 【夏】自身が、憂さ晴らしをするかのように、 朝から太陽が照りつけ、 僕らが立っていた、壁一面がガラスの廊下を よりいっそう不穏な熱気で埋め尽くした
僕らはそのとき、 毎週月曜日に行われる朝礼のため、 いつもの渡り廊下に立っていた。
その渡り廊下は、表通りに面しており、 一階と二階が吹き抜けになっていた。 二階に上がってくる階段と、 建物を支える柱、 そして物体と物体とつなぎ合わせる部分以外は、 全てガラスで構成されていた。
普通のサラリーマンが働く環境として、 というより、青森の田舎町にある建物としては、 確かに見た目は、東京の美術館を思わせるほどの、 モダンな作りであろう。
ただし、毎週月曜日の朝に10分から15分、 2月の凍えるように寒い季節でも、 6月の湿気まで一緒に呼吸するような季節でも、 そこに立たなければならない僕らにとって、 それは単なる、つまらない建築家のエゴの象徴でしかなかった。
その日は暑かった。
太陽の光は、申し分ない温度を携えながら、 ガラスの壁を【壁】と認めないかのごとく、 遠慮もなしに突き抜けてくる。
そして躊躇なく突き抜けた先にあるのは、 その光の明るさも温度も容易に受け止め、吸収し、 果ては保ち続けてしまうような黒いスーツに 身を包んだ僕らだった。
体調不良もあったのだろう。 朝食を抜いたせいもあったのだろう。 この歳になって、さほど肉を採らなかったのもあるだろう。
その刃のような光は、 たった10分という短い時間であっても、 僕の体力を奪うのにたいした手間を取らなかった
【具合が悪い?】と思ったときは、 もうすでに遅かった。
朦朧とし、まぶたが鉛のように重く、 目の前にある情景が 回転しているように見えてくる。 毛細血管が一本ずつ切れていくような、 決して痛みでも、苦しみでもない、 電池の切れたロボットのように 静かに意識をなくしていった。
温度は全く違うが、 雪山で遭難し、まるで眠ってしまうかように、 ゆっくりと、その過程を一つずつこなしながら 死んでいく様に似ていた。
そして完全に意識を無くした瞬間、 それは完全に意識を取り戻した瞬間でもあった。
支えを失った身体は、 重力に逆らうことなく、【まっすぐ】に 床に倒れ始めた。
気付いたときは、 僕はまわりの人たちに抱えられながら、 後の方へ、・・・ 光らせても、影を作らせない、 ガラス細工で出来た、建築家のエゴから 遠ざかるように運ばれているようだった。
というわけで、 昨日わたくし吉田は 貧血で、派手〜に倒れてしまいました。
残暑は思った以上に厳しいざんしょ♪
おい原田!面白くないって言うな!!
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