よしなし日記


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2004年05月19日(水) 妊娠回顧録 3 / 体調と名づけ &

て、どんどんタイトル変わってるし・・・がはは。

今にして思えば、私は本当に健康な妊婦でございました。

つわりはほとんどなく、吐き気っても、うっすらあるだけで、
実際に嘔吐したってのは皆無。
むくみとか、こむら返り?とか、足がつるとか(って同じ?)、
おなかが異常にはるとか、○高ならではの高血圧とか、
尿淡白とか、なんかそういうの一切なく、風邪もひかず、
妊娠線すら出ず、当然妊娠中毒症系もなく、
出産後の子宮収縮の痛みってのも、
ほんとーーーに全然なくて、
もしかして、収縮してなかったりして・・みたいな感じです。
ま、妊娠線に関しては、もともとおなかの皮に余裕があったからって
話もありますが・・・ぐはははは

でも、唯一といっていいと思いますが、唯一あったのは、
出産後のむくみ。

入院中にはいていたスリッパ(持参したもの)がパンパンになって、
あれ?って思っていたら、
退院するときにもむくみがひかず、
靴が履けないので、実家の母が使っていたサンダル・・ていうか、
つっかけね、それで退院したっていう・・・
がははな経験はしました。

だから、妊婦本とかには、出産直後から、
ウエストベルトっていうか、
なんていうんだっけ、あの産後のおなかを戻すための
幅広のベルト・・あーー、言葉が出ない・・・
ともかく、あれをちゃんと用意していて、
ちゃんと巻かないと後が大変よ・・・みたいに書いてあるので、
早速巻く予定が、
医者からとめられて、ベルトは宝の持ち腐れ。
私のおなかはぴよぷよのまま。
いまだにぷよぷよしてます・・てそれは不摂生の賜物です。

そういえば、出産後二日くらいでしょうか、
尿意が全然感じられなくて、
全然トイレに行きたくなく、
でも、いくと出るっていうことがありました。
それも、医者に行きたくなくても時間見て行くようにといわれ、
時間になったらトイレに行くっていう・・・・
妙な感じでした。


で、こんなに健康な(ってむくみ出てるじゃん・・がはは)私ですが、
実は、出産の半月ほど前に、
ぬわんと、緊急入院してます。
三泊四日くらいだったでしょうか。

それも夜中に始まりました。

なんだか、おなかの左の方に違和感があり、
気になって起きていると、
だんだんだんだんだんだんだんだん
その部分が痛くなってきて、

「もしかして、これが陣痛?」

と思ったものの、どうも、聞いてる話と場所が違う。
んーー、大丈夫かしらねぇぇぇ・・なんて思いつつ、
熟睡できずに、朝を迎え、
受付開始と同時に病院に電話して、
状況を話すと、もしかしたら、便秘かもしれないから、
浣腸をするようにと言われ、
えええええええええええええええ!と思うも、
最後の手段的に母に買ってきてもらい、
おそるおそる生まれてはじめての浣腸を・・・・

でも、出ない。

きっと、便秘でもないんだ・・・
そう思ったときの絶望的な気持ちと継続する痛み・・
あああ、神様、私何か悪いことしたんでしょうか。
なんでもいいから
おなかの子どもは無事ですように・・・

すがるような思いで一日過ごし、
おなかの痛みで、食欲もなく、機嫌も悪くで
また夜をむかえ・・・・


さらに痛い。


しばらくすると、寝ても起きても立っても座っても痛い。

ほんとに真夜中だし、父や母を起こしちゃいけない・・と
思いつつも、思わずもれる「うううう、痛い〜」という言葉。

そのうち、心配して母が起きてき、
父も起き、
あれこれ対策を練ってくれるものの、
痛みはおさまらず、
どの体勢でも痛く、
本当はおなかを抱え込んでひさまずくと楽そうだったんですが、
何しろ医学的には臨月に突入していた時期。
どんなに痛くても、
さすがにおなかを抱え込んで覆いかぶさるっていうのができず・・・


もう、その痛さといったら、
陣痛を経験したあとでさえ、
どっちが痛いかいい勝負と思えるほどの痛みでございました。

便秘かも・・と思っても、
あまりにいたいので、何か急病になったんじゃないかと思ったり、
もしかして今頃盲腸?・・でも場所が違うぞと思ったり、
新種の陣痛かも・・と思ったり、
あれこれ思いながら寝ずの夜をすごし、
やはりあまりのことに翌朝病院へ行きました。

電話して状況を話し、
救急扱いって感じで診察室脇の、
おそらく診察に来た妊婦さんが気分が悪くなったときなどに
使うと思われる畳スペースに通され、
陣痛センサーみたいななんとかっていう機械を装着され、
しばらくそこにいましたが、
それでも痛みはおさまらず、
うううう・・となっていたら、

「入院しましょう」

の一言が・・・



ええええ、私そんなに重病なの?

と不安になりつつ、ほっとして、
出産を2週間後に控え、生まれてはじめての入院生活に
突入したのでした。

とりあえず、待機室みたいなとこに通されるんですが、
外来の産科から、その待機室・・たしか、病院の4階くらい・・まで行くのに、
なんと 車椅子 が用意され、
あまりのことに、

「いえ、歩けますから」

としり込みする私。
でも、助産婦さんの

「駄目です。使ってください」

の力強い指示により、私はこれまた生まれて初めて車椅子なるものに
乗ったのでした。

外来から、エレベーターまでの間、
大きなおなかで車椅子に乗せられた私に向けられる
好奇の視線・・・・あああ、
「大丈夫です。私は平気です」
っていう看板を持っていたかったです。

そんな感じで、入院したわけですが、
あれこれ調べても異常はなく、
やはり便秘だったようなのです。

で、パワーのある浣腸をすれば一発で治るみたいなんですが、
何しろ臨月妊婦。
浣腸の衝撃で陣痛が始まる可能性が大きかったらしく、
最初は影響のない下剤を投与するところから始まり、
それでも出なくて薬の量が徐々に増え、
そんな感じで二日ほど過ごし、
それでも全然改善されないので、
ついにパワフル浣腸をすることになりました。

そりゃぁぁね、二日前には母に浣腸してもらいましたけど、
それは、そこらに売ってる、かわいいいちじく浣腸。
でも、今回のは、そんな いちじく なんてかわいいもんじゃなく、
まるで、ドリフのコント(ふる)に出てくるような
でかい注射器にはいった液体・・・

ひえ〜〜〜。


っこ・・っこ・・これを、この臨月妊婦のあたしに投与するの〜?
しかも、あーーた、身内でもない、この看護婦さんが?

恥ずかしいよ〜。

いったいどういう体勢でやるのよ〜


・・とかぐちゃぐちゃ思っていたら、

「はい、ここに乗って、横を向いて寝てください」

といわれて指定されたのは、
ぬわんと、

分娩台。


えええええええええええええええええええええええええ!

あーーた、まだ出産したことないのよ私。
分娩台は出産の高貴な体験をするときにとっておきたいわ・・・
駄目かしら・・・なんて思いながら、
生まれて初めての分娩台へ・・・

多くの出産経験者の中でも、
出産前に分娩台に上がったことがあるのは私くらいのもんでしょう。

そういうわけで、
無事浣腸をすませ、
無事便秘も解消し、
すっきりとした気分で退院への一歩を踏み出したのでした。

その後も、様子見のため、一日だけ入院し、
無事退院したのですが、
出産までの間、胎児に影響がないという下剤を
服用しておりました。

考えてみると、
我慢できないひどい痛みっていうのは、
入院前日の夜から当時の朝にかけてだけで、
その後入院してしばらくは、
痛みはあるけど、そんなに激しくなかったんですよね。
たぶん、薬飲んでガスが出たりってことだったんでしょうけど、
病院にいるっていう安心感もあったんでしょうか。

出産するのと同じ病院だったので、
出産するときの練習になったって感じで、
入院グッズにあれこれ足したものとかあり、
役にも立ちました。

でも、
やはりそんなお気楽なことばかりでもなく、
里帰りしていたので夫が見舞いに来るってこともないし、
入院中は、反対側の産科棟(私が入院していたのは婦人科棟)から
聞こえる新生児赤ちゃんの泣き声など聞きながら、
なんかさびしいっていうか、
大きなお腹抱えて、出産のためじゃなく入院している自分が
ちょっと惨めな感じがして、
それは、妊娠中でちょっと多感になっていたからかもしれませんが、
夜になると、涙ぐんだりしていましたわね。

そして、普通に健康でいられるって、
ありがたいことなんだというのを
心の底から思い、退院して、出産して普通の体になったら、
健康でいられるようにがんばろうって
確かに思いましたわね。

で、それまで、どういう名前にするか、
あれこれ考え、悩んでも悩んでもいいのが浮かばなかったんですが、
男の子だとわかっていたし、

健康の健 っていう字を使おう

って、強く思ったのでした。

で、退院と同時に字画を調べ、
自宅にいる夫に電話で経緯を話し、共感を得て
今の名前、雲竹斎 に決定・・・
するわけありません。
がはは
本名は別です・・・てわかるか。


今こうして、思い返してみると、
やはりたまたまではなく、
何がめぐり合わせだったのかしらなんて
思います。
雲ちゃんの名前は、
天恵富貴運といって、なんだか妙に縁起のいい字画なんですが、
そういうことがなくても、
親としても非常に気に入っていて、
古くて新しいっていう感じもあって、
男らしくかわいらしく、
赤ちゃんでもお爺さんでもぴったりくる名前だと思っているので、
神様がこの名前を決意させるために、
入院させてくれたのかしら・・・なんて
迷信めいたことと思ってしまったりもします。


そう、そうやってついた名前なんですが、
どうだろう。

大きくなって、なんでその名前になったかっていう話になったとき、

「そうか、健康になるようにっていう両親の願いがあるのか。
 そうだよね、当たり前に思っているけど健康ってありがたいよね」

と感動してくれるか、それとも、

「げげ、便秘でついた名前かよ」

と嫌がるか・・・・
真相は言わないほうがいいでしょうかねぇ。


妊婦の皆様、妊娠中はたかが便秘されと便秘。
便秘で入院なんていう、やはりちょっと恥ずかしい、
でもネタにはなる・・
いや、ネタにしかならないっていうことにならぬよう、
どうぞ食べ物とうとう気をつけてください。

あ、でも、たとえ便秘で入院しても、
子どもは元気に生まれるのでご安心を。

ではまた次回。



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なんだろう。

このざわざわした気分。
何もかも中途半端で、なんかすっきりしない気分。
あっちもこっちもうまくいきそうでいて、
停滞しているっていう・・・
なんかそんな感じ。

何の努力もしてない。

よくないなぁぁ。
もっとストイックに生きたい。

あくまでも願望。
できてない自分に失望。


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