男Uには、一年半ほど前から心惹かれる女Sがいる。 当初、Uのことなど眼中にないそぶりの女Sであったが、 いつの頃からか、男Uに結婚願望を持つに至る。 男Uは当然まんざらでもなく、女Sへのプレゼントなども頻繁になった。
ところが、男U。 半年ほどまえに知り合った別の女Iと 懇意にするようになった。 プライベートで会う機会は女Iの方が多いくらいであった。 話題として出てくる頻度も、女Iの方が多いようである。
しかし、男Uは言う。 「一番はSだ」と。
確かに、女Sへの男Uの気持ちが冷めたわけではなさそうではある。
しかし、今朝、男Uは朝の忙しい時間に、 パソコンを立ち上げ、あるサイトにアクセスし、 その一部をプリントアウトして製本するよう、 管理人Oに指示をした。
女I にそのミニ本をプレゼントするために・・・・ 管理人Oは、さしでがましいと思いつつも、男Uに尋ねる。 「S嬢用のは必要ないのか」と。
あっさり「いらないよ」と答える男U。
そして、出かける折には、そのミニ本を 大事そうにポケットにしまった。
いいのか、男U。 君の心はどこにある。 適当なことをしていると、痛い目にあうぞ。
がはは
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