私的正論。

2002年10月07日(月) 嫌な同僚とのつきあい方。

後輩から久しぶりにメールが来たと思ったら、今の職場に嫌な奴が居てツライ、という内容。

自称毒舌家で、自分は何を言っても良い、と思いこんでいるのだという。

例えば後輩の職場には、子どもの頃の後遺症で少し足の悪い女の子が居るらしいのだが。
その子が目の前に居る時でも、新聞の記事などを読みながら、障害者は家の外に出るな、などと口にするのだという。
本人は周囲の同僚にだけ言っているつもりなのだろうが、その女の子の耳にも当然入っている。

一般に、リベラルで言いたいことが言える雰囲気のあるオフィスでは、仕事がはかどる。
しかし後輩によると、言いたいことを言っているのは「ほぼ」そいつだけで。
他の同僚は、ただ呆れながら相槌を打っているだけなのだ、という。

状況を説明する後輩の言葉の端々に、その女の子への好意がにじみ出ていた。
後輩は、その女の子に嫌な思いをさせたであろうそいつが、なおのこと許せなかったんだろう。


どこの職場にも嫌な同僚というのは居るもんで。
だからどこの職場でも、ほとんどの人がそういう人間を遠ざけきれずにストレスを負うて居る。

けど。

誰かが「他人の気持ちを推し量ってモノを言うことが出来なくなっている時」というのは。
アクションゲームで言うなら中ボスのオバケ花が。
花びらをグワッと開いて中のメシベを丸出しにしている瞬間みたいなもんなんだから。

ある意味「しんせつ」でもあるのだから。
そいつのそういう無防備さには、感謝こそすれ憎んだりするべきじゃない。
そこでお前は、嫌な同僚のなんたるかを学び。
自分が嫌な人間にならないためにはどうすればいいか、ちゅうことを研究しなきゃいかんよ、と。


そう伝えた。


遠慮の無い先輩後輩同士だから、
「桜木サンはフリーになったからそんなこと言えるんすよ」
等とも反駁されたが。

そんならお前もフリーになりゃいいじゃん。苦しいから。
と書いてやった。


嫌な人間は居なくならねーよ。
死ぬまでつきまとう。
ただし、身の回りで接触する機会を減らすことは出来る。年を取れば取るほど。
もちろん年と共に逃げ足が早くなる、なんちゅうことでねくて。

自分の周りを、嫌じゃねーヤツで固めていけるテクが身についてく、て意味。



大体日記読んでても一番ムカつくのは、ダンナやヨメや友人や恋人の悪口書いてるやつ。
桜木に言わせりゃ、そんなヤツと結婚したりつきあったりする方が悪ィ。
相手の程度を叩いた時点で、てめえも同等。
そんな友人としか連めねーとは気の毒に。
また日記の掲示板なんちゅうのは、うってつけの見本市。
見事なまでに程度の粒の揃ったとこが、拝見出来るって寸法。


人が群れ集う時、そのほとんどは「類友」状態。
だからとりあえず、気に入らねーやつからは離れろよ。
ハタから見たら一緒に見える。一緒にされる。

批判してれば自分だけ違って見えると思ったら、大間違い。
軽くムカついて誰かに告げ口すりゃ、ミソもクソも一緒。
だから後輩よ。
気持ちでそいつから離れ。
気持ちで。
お前がそばに居たいと思う誰かのそばに、もう少し近づいていけよ。



長電話してウンウン頷いてたくせ、受話器置いた瞬間に家人にメタクソ言い始めな気が済まんような。
そんなツレ、桜木なら要らね。
そんなクライアントなら居ないことも無ェが、遠ざけてたら死ぬ。
仕事と私事は別。


長電話でウンウン頷かされてストレス溜めてる、そこのあんた。
むしろ、いっぺん、受話器を置いたフリをして。
そのメタクソ、そいつに直接聞かせてみ。

向こうの方から。
今後金輪際おつきあい御免被ります、言うて来てくれて、さぞラッキーだろうさ。


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桜木



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