*-* こころ *-*
もくじ|これまで|この後
今週いっぱいはこちらにいるということで昨日も逢ってきた
手も繋がないデート
デートというよりは 友達といる感じ
私は友達といると話題が途切れるのが嫌で やたらと話題を持ちだす
相手の好きそうな話題を
昨日はまるでそんな感じだった
元々Nobuは自分から手を繋いでくるような人ではない
キスにしてもそう
いつも私からNobuにくっついていく
そんな私を
仕方がないな〜 って顔で見てる
今回Nobuが帰ってきたには理由があって
私のためではないことは明白
それに加えて月曜のデート
1人ホテルの部屋で考えて
自分から何かを求めるのを止めようと思った
求めても与えられないなら
最初から求めない方がいい
たまらなく悲しい気持ちが心を埋め尽くす
そう考えたら
Nobuに触れたいという欲求が嘘のようになくなって
並んで歩いていても
隣に座っていても
Nobuの手が気にならなくなった
彼の顔をじっと見つめる事も
優しい声に浸ることもなくなったけれど
昨日はさすがの(鈍い)Nobuでも
私の変化に気づいたのか
いつもより少し距離を縮めて来たけれど
一歩後ろを歩く私
手を繋ぐには自然な距離保つ
食事を終えて
それぞれの場所へ帰るために車へ戻る
「じゃ、またね」とドアを開けて乗り込んでエンジンをかけた
ら・・・窓の外にNobuの顔
(あれっ車に乗り込んだんじゃなかったの!?)
何か言いたそうな顔してたけど
気づかぬ振りして
「気をつけて帰ってね!」
「じゃ、帰るから〜 ばいばい (*^-^)ニコ」
Uターンして車に乗り込んだNobuに手を振って
後は振り返る事もなく車を走らせた
もう悲しくもない
涙も出ない
自分が何も望まないと決めたから
Nobuのこと好きだから
何も望まない
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