一陽来復 *

2003年11月13日(木) 虚空に向かって独り言つ

人には2種類ある、などと簡単に分けるつもりはないけれども、
人によってだいぶ違うと思うのだ。
不安の強い人間と、そうでもない人間。
あるいは、生きづらさを感じやすい人間と、感じにくい人間。
容姿の違いや健康さの違いと同じように、この違いはどうしても存在してしまう。
恵まれないほうに属する人間は、それが否応ない前提なのだ。

ところで、生きづらい人とインターネットは仲がいい。
生きづらい人は吐き出したがりだし、
ほかの人の生きづらさを分かち合うのも好きだからだ。

しかしインターネットの出現は、
生きづらい人にとっての福音なんだろうか。

嫌な言い方だけれど、ネット上(そして現代日本)には、
自分の精神的な不安定さを、
自らのアイデンティティとして誇るような見方が存在する。
その価値観を支えているのは、
他人が弱音を吐くのをみるのが好き、
しかしその人が立ち直るのをみるのは嫌い、
そんな人たちではないだろうか。

そして、生きづらさを表現することは、
自分の傷を、できかけたかさぶたをはがして、
毎日観察するようなものなのではないか。
そんなことを続けていても、自然治癒するはずがない。

メンタル系サイトなどを批判するつもりはありません。
単なる独り言です。

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