深海から、ゆっくりと浮上する。あまり急激に浮上すると、水圧の変化に耐え切れずに、口から浮袋が出てしまう。どんよりと暗い、海の底から、ゆっくり、ゆっくり、光のさす方へ。朝起きる時には、自分が深海魚でもなった気分だ。ほんとうはずっと、海の底にいたかったのに。掲示板へ行く