一陽来復 *

2007年08月17日(金) 改正論議のテレビを観てしまいました

命は大事。
自分が死ぬのも、身近な人が死ぬのも嫌だ。

と、ここまでは共通認識。

ここからどういう結論に達するか。
憲法9条を守るべきだ、
という結論に至る人もいれば、
憲法9条を改正すべきだ、
という結論に至る人もいる。

守るべきだ、という人には、
この不穏な状況下で、
自分の身を守るすべを、
ひとつももたないでいいのかと訊きたい。
自分の大切な人やこの国を守れなくていいのか。

改正すべきだ、という人には、
日本が戦場になってもいいのか、
あるいは外国で戦争をしていいのかと訊きたい。
殺されたくなければ殺していいのか。
アメリカとの関係上、防衛のための武力でなく、
侵略のための武力を行使するようにはならないと絶対にいえるのか。


焼け野原になったこの国は、
たのもしいアメリカの庇護の下、
著しい経済成長を遂げた。
豊かになったこの国が、
ふとかつての育ての親をみると、
たのもしく正しかった国のはずなのに、
いまはなんだかおかしいことをやっているようにみえる。
いくつかの国からはひどく憎まれている。
でも、強いことには変わりない。
そして「手助けするだけではなく、おまえも戦え。」と言う。


理想論を言えば、
永世中立国になって、全ての争いから永遠に離れていたい。
それができればいくらでも戦争放棄を標榜しよう。


今のところでの私の結論。
まずアメリカから距離を置くこと。
アメリカは恨みを買いすぎた。
そして自分の意思で決定できるようになったうえで、
9条は、
「いざというとき自分の身は自分で守れる」
けれども
「侵略はしないし、侵略の手助けになるようなことも絶対にしない(制度上できない)」
ような形に整備すべきだ。
それがどんな形なのかはまだ、よくわからない。

自分や身近な人が戦争で死ぬことがない、
という目的が達成されるのであれば、
憲法のかたちがどうあろうと、実はかまわないのですが。

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