連続バイトで疲れた。 常連さんにもきっと社員だと思われていよう。 おつかれさま、とよく言われる。
常連その1・ホットおじさん
その人は週に5回はくる。夜7〜8時ごろ。 必ず無愛想な顔で、 「ホット」 と注文する。 が、しかし、うちには「ホット」なるメニューはない。 だからいつも私は、 「ブレンドコーヒーでよろしいですか?」 と聞きなおす様にしていた。 (これはよくあるマニュアル通りの応対ではない。 なぜならアメリカンやエスプレッソを頼む人もけっこういるから。)
で、そのようにして聞き直すと大方のお客様は、 「はい、ブレンドで。」とか、 「アメリカンにしようかしら。」等と言い直してくれる。 だけどそのおじさんは私の問いかけを悉くシカトする。 私の問いかけはむなしく宙に消える、、
最初はカチーンときたけど、 そのうち私の中で小さなムーブメントが巻き起こり、 そのおじさんが「ホット」 とブスっと言うのが楽しみになってきたから不思議。 何も聞かないわ。 黙ってブレンドコーヒーを差し出す私。 しかも週5で来るなんて、相当うちの店のファン? 今日なんて同僚と部下を連れてのご来店。 もしやお気に入りですか?ん? と心の中で問うてみた。くすくす。
思うにうちの店の目の前の、 東武デパートのお偉いさんかしらね? その節はうちの妹が世話になりました。 (由子は元東武のデパガ)
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