ひまつぶし日記

2002年02月20日(水) バックレと自殺

バイトが終わって同期の3人で事務所に帰った。
そこの扉の取っ手にサンクスのビニール袋がかかっていた。
中にはうちの店の、男物のユニフォームが入っていた。

最近怪我をしたといってバイトを休んでる男の子がいた。
誰もその「足を打撲」姿を見ていなかった。
けど誰もが疑わなかった。
ただみんな人手不足なので困った。
代わりにバイトに入った子は文句を言い、
打撲くらいなら来いと責めた。

ここ数日になってその子と連絡が取れなくなった。
最初は店から社員が電話をして、
3回コールした後プツリと切れた。
次に私じゃないほうのマネージャーが電話して、
3回コールした後留守電になった。
その次に私がメールをして、
それはいつまでも返ってこなかった。
それから他のバイトの子が家電にかけて、
母親らしき人はまだ帰ってきませんと言った。

そのユニフォームは間違いなくその子のものだった。
うちのバイトはみんなけっこう仲が良い。
私以外の二人はその袋を手にうつむいた。
自殺者の靴みたいだ、とMちゃんが言った。
3人で笑ってSちゃんは目に涙をためた。
私はなんだかあっけに取られたけど、
最近その男の子と就職の話などをしていて、
陰鬱な感じ、消えそうな予兆を思い返していた。
けど意識の下にあったから、やはりあっけに取られた。

私はその子には2度と会わないと思う。
そんな気がする。
プツリと消えて、そのうち忘れる。
夏にも仲が良い子が突然バックれていなくなった。
私はその時もあっけに取られて、
3日後位に電話番号とアドレスを消去した。

予兆というのは大概後付けで思い返すものなんだと気付く。
意味はない。
それはやっぱり自殺と似ている気がする。
不吉で不謹慎。
けど私にとってその子は死んだんだと思う。
そんなものかと思う。

そういう風に平然としていたら、
みぃちゃん冷静すぎだよと怒られた。


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