日記病者

For God so loved the world that He gave His only begotten Son,
that whoever believes in Him should not perish but have everlasting life.
John 3:16




2004年01月22日(木) 「そんなことは知らなくてもよろしくてよ」

うっかりと、本当についうっかりと見てしまいました。
「エースを狙え!」(テレビ朝日系列)を。
興味はあったものの全然見る気などなかったのだが。
あんまり上戸彩の岡ひろみ役がピンと来なくてね。
しかし「うたばん」の延長線上にあったもので、ついつい見てしまった。

高校生の時に、友達から借りて文庫版の「エースを狙え!」は読んだ。
宗方コーチが亡くなるところまでは読んだ。いいとこだったのだが、続きは知らん。
んでその当時から
「お蝶夫人かっこいいー!!」
と喚いていたのだけれど、やっぱり実写版のお蝶夫人も素敵なのでした。
なんたってあの松本莉緒が。
数年前に「ガラスの仮面」で姫川亜弓さん役を演じた時も
「なんて縦巻ロールとゴージャスな身の回り品が似合う人だ!」
と痺れたものだが、お蝶夫人もすごいね。
彼女ほど縦巻ロールの似合う若いお嬢さんは後にも先にもなかなか出て来るまいて。

台詞もかっこうよいのだな。
「そんなことは知らなくてもよろしくてよ」
「薔薇の香りのお礼よ」
「恥を知りなさい」
「打ち返した、あたくしの決め球を」
などなど。うおお、背筋がぞくぞくする。
これまた高校生の時分、友人が「お嬢様のすすめ」だの何だのいう本を貸してくれたことがあった。
奇妙なハウツー本でしたよ。
お嬢様とは、みたいな、生態から嗜好から言葉遣いからこまかく解説がなされておった。
その解説がまたおもしろいだよ。
「〜なさいまし」
「お嬢様とは〜ものです」
など、よくは覚えとらんが、まぁそんな感じでした。
賑やかであることを「おにぎにぎですわね」と言ったりなど。
それから暫く、彼女とあたしの間でお嬢様ブームが密かに起きておりました。懐かしい。

話が戻りまして、再び「エースを狙え!」について。
緑川蘭子さんが、これまた原作よろしく陰気なお嬢さんでよかった。
あのお蘭さんの、復讐に燃えるような、陰湿なのに情熱的な眼差しが好きでね。
お蘭さんが出てくるたびに、「うおお怖い!」とページをめくっておったものでした。
しかしああいう陰湿ないじめというのは、どうにかならんもんかね。鬱陶しい。
中高6年間はあたしも女子校だったが、いじめってのはなかったように思う。
まぁ、なくて当たり前なんだがな。本当ならば。
ただいじめはないが、ぶちぶち文句を言うところは変わらん。
特に相手に関する判断基準を
「感じ悪ーい」
の一言に拠るところはどうなのか。訳分からんがね。
感じ悪かろうが何だろうが、それと真実とは別物だろうにねぇ。
まぁ感じのよさってのは必要ですね。
何でも下手に出て感じよく振舞ってりゃ大抵のことは上手くいくような気がする。
それは唯一実感により得たものですが。
客観的判断の出来る人なんて思ったより少ないんだよな。自分も含めて。
……とか何とかを、お蝶夫人のお父様が
「相手に弱みを見せるな」
と仰ったので思い出した。
弱みを見せてはいかんと思って、態度を硬化させると逆効果になってしまうんだね。

どうでもいいが、お蘭さんって宗方コーチの妹じゃなかったっけ?

……こんなん見てる暇があったら試験勉強かレポート作成しろよ、と一人ツッコミしました。


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東風 [MAIL]

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