先月よりやたらアトピーがひどかったので、好い加減病院に行ってきた。 そいで、塗り薬(外用薬)とセレスタミン(内用薬)を処方してもらった。 普段は塗り薬だけなのだけれども、こりゃちょっとひどいね、ってことで内用薬も。 そしたらねー、やっぱねー、医学の力ってすごいね。 いや、すぎょいね。(何でわざわざ言い方変えたんかはよく分からんが) あんなにひどかったのが、あっちゅー間にそこそこまで治りました。 実際に「あっ!」とは言わんかったけども。(当たり前か)
ただ、セレスタミン飲むと眠気がくるから、そんなにひどくなかったら 一錠だけの服用にしなさい、とかかりつけの薬局のおじちゃんに言われたが ほんっっっとーーーーぅに眠いね。 半端じゃないべ。あれはひどいべ。死ぬべ。……ごめん、最後のは言い過ぎた。 多分、私がこういった薬を滅多に飲まない、ってか数年ぶりに飲んだから 余計に効き目がテキメンだったんだろうけどね。 アトピーの症状が改善するのも恐ろしく素晴らしかったが、 副作用のもめざましかったぜよ。 ただでさえ普段から眠くて眠くて三年寝太郎寸前のわたくしであるのに。
今日、思いがけず時間が出来て色々ネットで調べ物してたのだが、 ついでに薬のことなども調べておったら、やはりというべきか、 セレスタミンてステロイド入ってるんだねぇ。 だから先生が処方するのを渋っておったのか。あんまし飲まんとこう。 しかも副作用の一つに憂鬱とかあったので、まったく困る。 この時期はノーマルに過ごしてても鬱になっちゃうだよ。 あ、考えてみれば、鬱傾向が出てきたからアトピーひどかったんかもな。 受験とかでもアトピーひどくなったけどね、 ここのところバイトでストレス溜まってたのが原因かも知らん。 やる気も覚悟も出来てない子供にお受験させようなんてちょっと無謀だよ。
どっかの病院(?)のページ見てたら、アトピー対策の一つに 「熱中出来る趣味を持って、出来るだけストレスを溜めないようにする」 とか 「普段どういう時に掻き毟りをするかを知り、しないようにする」 とか書いてあったのだが、お医者様、仰ることは重々分かっとります。 分かってはいるけど、そんなん実際無理だっぺ。 ストレスとの上手なお付き合いは現代人のテーマでもあるけど、 ストレスが溜まる→痒くなる、アトピーがひどい→ストレスになる というアトピーとストレスの相関が 痒くなる→掻き毟る→痒いことが情けなくてストレス、 =ストレスが溜まる→掻き毟る というような無意識のつながりを生んでしまうのだ。 イライラが極限に達すると、火が付いたように痒くなったり、 痒くならなかったとしても、自動的に掻き毟ってしまう。 でもこの掻き毟りは客観的にとても見苦しい行為であることは承知しているので 掻き毟りを行う自分がまた更にストレスとして感じられるのだ。悪循環だねぇ。
世の中、病気はたくさんあって、それぞれがとてもしんどい弊害を持っている。 アトピーなんて死にはしないし、暑くなったり汗かいたりしたら痒くなるので スポーツするとしんどい、とか身辺を清潔にせねばならんとかの問題はあるが 生きていく上ではそんなにしんどいものではないと思う。 確かに痒くて死にそうな時を除けばしんどくないと思うのだが、 しかし皮膚病はなんと見苦しい病気だろう、と思う。 で、見苦しさというのは、周りで実際に見る人間より、 見られる人間の方が程度をひどいものに感じてしまうものだ。 自分が思うほど、周りの人間は自分を「汚い」と思っていないかもしれない、 仮にそうだとしても、他ならぬ自分自身が、自分の肌や掻き毟りを「汚い」と思ってしまう。 なんだか哀しいことであるなぁ。 今でこそほとんど開き直ってきたが、 中学生の頃とかはノースリーブとか着られんかった。 肌を出すのが恥ずかしいな、と思うのと、汚い肌を出すのが申し訳ないな、と。 そんなの、何着ようが自分の勝手じゃんねぇ、とか今は結構思うけど 多感な時期には、恥知らずの私と言えどもそうであったのだ。 そしたら世の繊細なお嬢さん方は、きっともっとしんどかったのであろうな。 そういえば高校生の頃、一度だけ同じ病気のクラスメートと二人っきりで話したことがあったけど 感じていることは同じなのだな、情けない気持ちも歯痒さも同じなのだな、 初めて同病者の、自分と変わらぬ気持ちを聞いて不思議に落ち着いたものだった。 棘のある言い方をすれば、ほんのひと時、傷を舐め合っただけかも知れない。 でもまぁ、そういうことも時には必要であろう。 いつも清く正しく、強くまっすぐ正面向いては生きていけんて。 時々卑屈になって、安っぽいヒロイズムに浸って泣いてみたりして、 んで気分が晴れたら自分で「馬鹿馬鹿しい!」って鼻で笑って、 再びあっけらかんとやっていくのだわ。
ううむ、なんだか真面目に語ってしまった、お恥ずかしい。 まぁ、いっか。 どうぞアトピー患者の皆さんが、せめて夜は痒みに煩わされず、安心して眠れますように。
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