憲随誌

2010年08月23日(月)

№681　もう秋だな

昼は蝉の声、夜はコオロギの声、そんな季節になった。
コオロギなどは厚かましく家の中で鳴いておる。
それにしても暑い毎日だ。

収穫のピークである。
例年は安定した出来の藤稔だが、知る限りでは一番厳しい今年。
樹によっては、大発生した害虫による傷みがひどい。
脱粒しやすいのが弱点のブドウだけに始末が悪く、出荷もパックになんとか収めるけど、パックは安く叩かれる。

一番良い樹は取り終わって、玉張りも見事だった。
ただ、今後取る場所は良い房が少なそうだな。
気象条件の悪い年は、優秀な樹とそうでない樹の出来の差が激しい。

ピオーネはまだ色がこない。９月に入ってからでも良さそうな感じ。
裂けて不恰好な房も多いけど、藤稔よりはサッパリしていそうかな。

玉張りが良い以外は全体的に厳しい年。
ブドウばかりでなく親も病気とか自分も腰痛持ちとかいろいろだが、これも人生だ。
順風なだけでは人間が駄目になる。

憲｜憲心憩処